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サブカル大好き20代半ば女子が運営する猛烈雑食な雑記ブログです 映画・舞台・音楽・星野源 twitter@ninoude_punico

【最新版!】東京コミコン2019の準備&過去3年間のサイン&撮影&コスプレ レポまとめ!

東京コミコン2019へ向けて準備を始めよう!

お金が足りない……

何ですか今年の東京コミコンのラスト追い上げ……ゲストが半端なくないですか……どれだけ家計を圧迫する気なんだね。

 

そんな怒りながら足元だけステップ踏んでる私、実は過去3年間分の参加しレポを書いているのですが、その検索ワードを見てると目立つのが「サイン会」や「撮影」「コスプレ」など。

やっぱり今年コミコンへ初参戦で不安を持った方が検索して見にきてくれているのが多いのかなと思います。

 

という事で!

今回もざっくりですが情報をまとめてみます。

不安を持っている方の参考に少しでもなれば嬉しいです…!

 

※ただし、あくまで参加した1日の事かつ自分の体感的なものなので

あくまで、あくまで参考程度に見ていただければと思います!(重要)

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コミコン開催概要!

【開催日時】

2019年11月22日(金)12:00〜20:00

    11月23日(土)10:00〜20:00

                   24日(日)10:00〜18:00

今年は例年より1週間ほど早い日程でびっくり!

どの日も微妙に時間が違うのでご注意を。

 

【場所】幕張メッセ国際展示場9.10.11ホール

 

準備について

何を準備すればいいの? 

過去3年間で私のした事(してよかった事)リストです。

 

・各種チケットを買う(詳しくは下記参照)

・サインしてもらう媒体を決める

・ 撮影時の格好を決める(一生残るので重要)

・プレゼントやファンレターを書く

・出展ブースをチェックする

 

チケット以外は特に必須ではないのですが、滅多な機会じゃないので自分の後悔なきように念には念を入れると良いかも。

 

当日の持ち物は?

当日私が持って行ったものはこちら。

・各種チケット

・資金(現金)

・写真やサインを入れるクリアファイル

・サイン用の媒体

・コスプレ衣装

・ファンレターやプレゼント

・スマホ充電器

サイン用の媒体は当日会場でもポートレートを買えるので、「このポスターに欲しい!」「DVDに書いて欲しい!」というものがなければ保護する物だけで大丈夫。

撮影もサインも両方行く方は先に撮影して写真をもらい、それにサインをもらうのがアツいのかなーとも!世界で一つだしね! 

 

※ちなみにファンレターなどは直接渡せず、ダンボール等で集められる形です。

  

⬇︎初年に試行錯誤して以降、定番になった私的ポスター持ち運び方法 

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チケットは何を買えばいいの?

コミコンには用途によってそれぞれチケットが必要になります。

主に以下の3種類!

 

①入場用チケット

前売り一般:3200円・中高生:2200円

23日のみ一般:3500円・中高生:2200円)

当日はプラス300円。

 

※去年に引き続き3デイズパスがあるよ

 通常当日券の場合10,800円の所を7500円というお得なチケット。

3日間コミコン通うぞ!という方には良いかも…!

(私的にはよっぽどのことがない限り1日で済ませたい&済むけど)

 

②サイン/写真撮影チケット

1番大事なゲストチケット!!

これはゲストによって価格が変わってきます。

 

去年のトムヒ(28,000)越えはなかったものの今年も豪華でお財布がやばい……

→(2019年10月30日追記)28000ありましたね。さようならお財布(の中身)…!!

 

※ちなみに2018年はアンソニー・マッキー氏とセバスチャン・スタンという超目玉ゲストの参加が決まっていたのですが、チケット発売後に撮影の関係でキャンセルとなってしまう悲しいこともあって。

一方でギリギリになってエズラ・ミラーの参加やジェレミー・レナー(2回目!)の参加などまさかの事も起きるということが分かったので、本当にギリギリまでチェックが大切ですね…!

→(追記)今年もオーランド・ブルームとセバスチャン・スタンの怒涛のキャンセルがありながらも開催1ヶ月を切ってマーク・ラファロとクリス・ヘムズワース追加という怒涛の展開がありました。

③コスプレ更衣室先行利用チケット

これはイベントオープン前からコスプレを準備し、オープン後すぐにコスプレ姿で飛び出せるためのチケット。

現状まだ情報がないのですが、今年もあるはずなので一応去年の情報をば。

 

利用可能時間:2日3日の7:30〜9:30の間。

料金:500円。

 

普通に入場してそこから着替えようという方は必要なしです!

(但し別途コスプレ登録料がかかるので下記のコスプレ項目を参照!)

 

各チケットの購入は公式HPから各プレイガイドをクリックアンドゴー!!

 

サイン・撮影について 

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当日の流れは?

去年は私は最終日参加だったのですが、ざっくりとその日一番初めの回の場合だと、

【開場1時間前】

幕張メッセの入場口ではなく、サイン・撮影用の入場口へ並ぶ

  ↓

【開場時間1時間前】

入場

  ↓

【開始予定時間】

サイン・撮影会開始

  ↓

撮影の場合は写真を受け取り、終了!

 

といった感じでした。

 

待ち時間中はひたすら緊張しっぱなしなので、実際あまり気持ちに余裕はないかもしれませんが一人で待つ場合時間が押すと暇なのでスマホの充電器があると安心

でも周りはコスプレをしている方も多いので割と飽きない&考えてみれば周りにいるのは同じ趣味・好みの方だけなので待ち時間はゲストについての話題で友達を作るのもありかもしれませんね。(私にはできない)

 

当日の時間はどれくらいかかったの?

これはタイミングやゲストによって大きく違ってくる所だと思います。

私の一例ですが2017年の回だと、

・マイケル・ルーカー

(写真)【30分前待機+撮影まで15分】で約45分

(サイン)【30分前待機+サインまで15分】で約45分

・マッツ・ミケルセン

(写真)→記録なし(ごめんなさい!)

 

2018年の回だと

・トム・ヒドルストン

(写真)【30分前待機+撮影まで45分】で約1時間15分

(サイン)【10分前待機+サインまで40分】で約50分

・フェルプス兄弟

(写真)【10分前待機+20分押しで撮影まで40分】で約1時間10分 

・ジェレミー・レナー

(サイン)【20分前待機+サインまで10分】で約30分

 

初年度こそ混乱が多かったコミコンですが、年々列の誘導がスムーズになったり写真の受け取り時間が待ちがなくなったりと時間的な混乱が改善されているので、去年はあまり不安はなかったかなと。

 

※ただここで改めて注意なのが、

開始時間は30〜1時間ほど押す場合がある」ということ。

場合によってはもしかしたら1時間以上押すこともあるかもしれません。

複数チケットを買う方は時間が被らないようお気をつけください…

 

自分の番が早くくるようにできることとしては、(当然ですが)「とにかく早く列に並ぶこと」に尽きる…!

複数買ってしまって時間が不安な方は、後ろの方の回をご友人などに代わりに並んで置いてもらい、先の分を終わらせたらすぐ交代してもらうなど対策をした方が良いのかなと思います。

(開始時間を過ぎた瞬間、はいここで打ち止め!残念!ということはなく列に並ぶことはできるのでチケットが無駄になる等はないかと思います。列の後ろの方になってしまうのは覚悟の上で…)

 

ただ待機時間は長くても、写真やサイン自体はほとんど流れ作業で、始まってしまえばかなりサクサクと列は進むのであっという間!

なので大体の目安は全体で1〜2時間ほど?

ただ本当これに関してマジで参考までにしてもらえればと思います…!!(ビビり)

 

また、改善しているとはいえ列の整理が上手くいかなくて混乱したり不安になることも多かったので、心を大きくし時間には余裕を持って参加するのが一番だと思います。

もう一度言います。

心を大きくし時間には余裕を持って参加するのが一番! 

 

ちなみに列が比較的少ないブースだと一人一人にじっくり時間を取ってくれて会話もできているように思いました。


⬇︎過去の当日のレポはこちら!

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コスプレ・クロークについて

会場の雰囲気はどんな感じなの?

体感的にコスプレをしている人は全体の5~10%ほど…?

当たり前ですが、ほぼ全員映画キャラクターのコスプレ。

ガチ派の人からドンキで買ったような衣装をきている人までバリエーション豊かでしたが、ハロウィン的なノリではなくガチの映画オタクのコスプレ勢が多い印象でした。(とても楽しい)

 

多かったキャラクターは、

男性だとスパイダーマン、キャプテン・アメリカ、SW。

女性はスカーレットウィッチやブラック・ウィドウやスパイダーグウェンとか!

ハリポタゲストのブースにはやっぱりハリポタ&ファンタビコスが多いです。参加者には外国の方も多くいたのでコスプレが似合うしとにかく眼福。

私も例年ハリポタ&ファンタビコスをして参加。他の参加者さんと一緒に撮影をしてもらったりとかなり楽しかったです…!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/rsclmya/20161203/20161203193048.jpg

https://twitter.com/ninoude_punico/status/1069091467002429440?s=20

公式にステージ上でコスプレファションショーやコンテストがあったり、撮影会があったりと結構盛り上がるよー!やれる人は思い切ってやるべし!

 

どこで着替えればいいんじゃ?

まず、コスプレをするには前述の「コスプレ登録チケット」を別途購入する必要があります。

このチケットを買うと会場内にある更衣室が使えるようになるのです。

 

【コスプレ更衣室】

男女分かれた多目的スペースみたいな着替えスペース。

個別の仕切りはなく、床に座ってメイクや着替えをする感じでした。

 

さらにこのチケットを購入するとクロークも利用可能になります!

【クローク】

番号と引き換えに荷物を預かってくれるシステムです。コスプレ時に会場を回る際にはかなり便利です。

 ※クロークのみ利用の場合は500円

 

ちなみに「誰がみてもキャラクターだと分かる服の着用」に関しては、コスプレ登録・更衣室の利用が必要だけどそれ以外(ローブを羽織るだけ、マスクをかぶるだけ)の場合は必要ではないそう。

詳しくは公式の注意事項をば…!

 

 

まとめ 

以上、過去3年間のまとめと2019年への準備対策でした!

今年もタイミングによって色々変更も出てくるかと思うのですが、なんとなくイメージを付ける参考にしてもらえたらと思います。

 

今年は個人的に本当に本当に信じられないくらいのゲストに会えるチャンスなので、今から心臓が痛いほどドキドキしております。まずはチケット争奪戦から!

みなさんがそれぞれ楽しくコミコン参加できますよーに!

 

 

映画『シャザム!』ネタバレ感想 間違いなしの大正義ムービー!だけど、惜しい、惜しすぎるのだ…!

DCの最新作『シャザム!』見てきました〜〜〜!

あ、もちろん字幕です。(大事)

以下ネタバレ感想です。

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子供×ヒーロー×家族=間違いない

もうシンプルに大好物なんですよね、キッズたち(しかもイケてない)が勇気を出して団結して活躍する映画。

見た目は大人、中身は子供という設定だけで大勝利なのに、そこに親がいない孤独さと個性バラバラな新しい家族たちと、ヒーローと、っていう要素が加わったらそりゃ最高に決まってるわと。

孤独という共通点を持つ主人公とヴィランの対峙だったりと、想像していた以上にドラマもあって大枠として大正義なファミリームービーでした。(ただしサンタに夢を持つキッズを除く)

バットマンとスーパーマンの名前しか知らんわという人でも問題なく楽しめるはず! 

キャラクターのブレだけが惜しいのです

大枠は最高、だけど惜しかったのがキャラクターがブレまくってるなあと感じたところ。

特に主人公ビリー。子供ターンと大人ターンでのキャラブレが半端ねえッッ! ほぼ別人じゃねえかというブレ感がめちゃくちゃ惜しかった…。

この映画自体のメインが大人ターンでの子供感溢れるギャップでの面白さなのは一目瞭然で、そこを1番に持ってきているのはもちろんなんだけど、肝心のビリー自体の統一感がないせいで、面白ターンがやりたいだけになってるんですよね;;

大人ターンではとにかく陽気でバカ度が高いビリーだけど、彼自身は幼少期に親と離れて心を閉ざしたかなり隠な少年だし、どっちかというと「心が大人になってしまった少年」なんじゃないかと思うのですよ。実際、冒頭〜大人ターンになるまでのビリーを見ると、やんちゃではあるものの暗い面も目立っている気がして。

だからこそ、大人ターンでガンガンの若者言葉でテンションがぶち上がっている姿を見ると、別人に見えてしまうんだよなあ……もう俳優に別々に事言って演出してるんじゃないかと思うレベル。

 

彼が悩んだり、受け入れ先の子供たちに心を開いたりする経過もほぼ見られないため、大事なシーンで「家族を〜」と言うセリフも最大の効果を発揮できないし、あともうちょっと丁寧に描いて欲しい部分があるよなあと思うのでした。

バトルシーンをあんなに長めに取るなら(バトルと言えばこれでしょ☆っての構図を全部詰め込んでやったぜっていうくらい長かったw)(あと起承転結の起がめっちゃ長くてびっくりした)、もう少しどうにかできた気もする。

 

まあ言うだけ言っといて、こんな事いうの全部無粋と言ってしまえばそれまでなんですけどね!!いいんだよ大枠が面白きゃ!!そうだそうだ!!

 

ラストのサプライズはゾワっとした!

もちろん良い意味で! 魔術師の「姉弟たちの席も〜」の伏線も回収し、以前コミックの方で見たことのあった「6人が一体になって1人のヒーローになる」という設定をも裏切り(?)、6人全員がヒーローになるという激アツ展開に、うわあああああぁ〜〜と叫びそうになりました。強い、強すぎる〜〜〜!

エンディングの、それぞれが他のバットマンやフラッシュなどのヒーローたちと共演する姿もすごくグッときました。単純ながらこういう時にヒーローを追っててよかったなあと思うのでした。

 

しかしここ最近のDC、単発としてめっちゃ頑張ってるのでは……!どれも大味ではあるものの、観客にキャラクターを好きにさせるという点では大成功している気がします。 だから最初から飛ばさずにコツコツを頑張ってればよかったのに…!

あとは個人的に愛してやまないヒーロー、フラッシュの好戦に期待するばかりだーー!

 

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【備忘録】カントリー・ガールズ/Juice=Juiceの梁川奈々美ちゃん卒業スペシャル 

2019年3月11日に行われたカントリー・ガールズ/Juice=Juiceの梁川奈々美ちゃん卒業スペシャル。ライビュでいってきました〜!

自分史上最もまとまりのない文章ですが自分の備忘録として残しておきます。

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Juice=Juiceパート

1曲目『Fiesta! Fiesta!』の「情熱を解き放とう」から始まる段原瑠々ちゃんのちょっとびっくりするくらいの気迫に満ちた歌声、表情、たぶん一生忘れられないと思う。ここで一気に「これが本当に最後なんだ」と実感すると共に、同期やなみんに対する彼女の気持ちを強く感じて早くも泣きました。

 

それにしても、やなみんは兼任から1年でなんて成長したんだろう

Juice=Juiceというハロの中でもお姉さんでセクシーなグループでも一切浮くことなく彼女だけの魅力を放つ姿。かっこよすぎた。

加入当初のあどけなくて、こちらが少しソワソワしてしまうような彼女はもう居なくて。センター曲『SEXY SEXY』のパフォーマンスを観ながら、なんで辞めちゃうの!!!!と心底悲しくなりました。

 

そしてラスト『シンクロ』よ。ここまで我慢してたお姉さん達が目に涙を溜めながら、それでも最後までしっかり歌を伝えようとする姿がもう、もうさ。

彼女達にとっても初めての卒業式。新メンバーへの葛藤もあったであろう中、新たに受け入れみんなで作り上げてきたグループだったからこそ、思うこと沢山あるんだろうな

Juice=Juiceのプロ根性とか力強さを最後まで感じることが出来るライブでした。

 

カントリー・ガールズ パート

あれだけガッツリとJuice=Juiceの世界観を作っていた舞台が、サックスやなみんの登場で一気にカントリー劇場に変わる凄さよ

空気を変えるのがさっきまで違う空気の中にいたやなみん自身だというのが凄い。ワックワクが止まらない!!

 

続いてカントリー4人が登場し、やなみんを囲みながら『涙のリクエスト』を歌ってる姿を見てまた号泣。なんかもうすっごく綺麗な光景だった。この世のものとは思えなかった。このまま一生観てたかった。

 

卒業曲『弱気女子退部届』を途中で入れる所もカントリーらしいなと感じました。あくまで楽しく、最後まで笑顔で終われるように。

 

MC

やな「涙のリクエストの"ポニーテール"の歌詞を初めてポニーテールで歌った」

ちぃ「いやさぁ、その歌割り絶対私に来ると思ってたんだよね、だって(当時のポニーテール担当って)私じゃん?」

ふな「それを言うならサックスは絶対私に来ると思ってた!」

全員「それはない」

には本当に笑ったw この瞬間だけ卒コンと思えなかったw

 

卒業セレモニー

会場の止まぬやなみんコールの中、再登場したドレス姿のやなみん。綺麗すぎて死ぬかと思いました。泣けるほど綺麗だった。

ファンに向けての手紙もシンプルで感動的な演出は作らないぞという意志を感じた。そこには「多くを言わなくてももう伝わってますよね」というこっちへの信頼みたいなものがある気がしました。

ラストのソロ曲『気ままな片思い』、この時間が終わって欲しくないと本気で思いました。表情、仕草、全てにやなみんの3年間の集大成という感じがしました。綺麗すぎた。この世の天使だった。

 

メンバー1人ひとりからのメッセージで印象に残ったのは、ゆかにゃの「甘えてくれてありがとう」、山木嬢の「カントリーに入ってくれてありがとう」。

2人とも想像つかないくらいの気持ちを抱えて今日を迎えたんだと思う。あぁ書きながら視界がぼやける。

「人を感動させたかったら泣いたらダメ」という師匠の教えを守るカントリーはもちろん、Juice=Juiceメンバーも泣かずに伝えようとする姿にこっちが泣けました。まぁもうずっと泣いてるんだけど。それでも泣いてる姿すら笑いに変えるカントリーは流石だったし救いだったなぁ( i _ i )

 

各グループラスト曲は先にJuice=Juiceが『Good Bye & Good Luck』を。

ここのさゆきがもうたまらなかった。

 

カントリーはもちろん『VIVA‼︎ 薔薇色の人生』!

予想はしていたものの、やっぱりこの曲であってほしいなという気持ちがあってライブ中「まだこないでまだこないで!」と祈ってる自分がいましたw

 

明るく未来に向かう曲が続く、本当に凄くいいラストだった!!

「私は大丈夫です」は確かにやなみん自身の言葉だったし、堂々とした笑顔が印象的で。まだ17歳の女の子に安心させられてしまう不思議…!w

 

各グループメンバーに囲まれながら、綺麗なドレスを着て真ん中でニコニコと輝く姿はなんだか花嫁さんみたいだなとも感じて。メンバーは幸せを願う仲間のような姿に見えて。

新しいステージに向かう1人の女の子を見ているような。もう二度と手が届かない場所に行ってしまう、すごくすごく寂しい気持ちと心からの幸せを願う気持ちと。

 

卒業しても他の形で活躍を見られる子と違い、芸能界を辞めてしまう子は当然ながらただ心の中で幸せを祈るしかなくて。

でもそういう決断をした子ほど、未来に向かってキラキラした表情を残してくれる気がするのです。天性のアイドルのDNAを持って生まれたような子が決めた強い決断。後は安心して笑顔で見送るしかないんだよね。

 

17歳。

大人はみんなまだ若いのに、というけれど思い出してみると自分が17の時はもう十分大人だと思っていた気もする。

行く末が分からないからこそファンとして幸せになってね、頑張ってねと言いたくなるけれど、そうじゃなくたっていいんです。

アイドルを辞めてまで選んだ道と考えなくたって大丈夫だしどんな道だって大丈夫。普通の女の子としてやなみんだけの人生を歩んでほしいなって思います。そしてその道がやなみんにとって幸せと思えるものでありますように!

 

やなみんに出会えてよかった!やなみんのいるカントリー、Juice=Juiceを追いかけられてよかった!ラストを見送れてよかった!そんな思いにさせてくれてありがとう!

【ネタバレ考察】まさかのコメディ枠映画『女王陛下のお気に入り』/「お気に入り」はお気に入りでしかないのだ

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『女王陛下のお気に入り』(The Favourite)みて参りました〜!

「イギリス王室版・大奥」と呼ばれてましたが、なるほどのドロドロ劇…!

でもその昼ドラ的ドキドキ以上に、揺れ動く女王の姿あまりに独特すぎる映像、そしてラストシーンに観入ってしまう濃厚な2時間を過ごしてきました。ああ濃かった(ぐったり)

 

以下、ネタバレ感想です。

 

あらすじ

舞台は18世紀初頭・フランスとの戦争下のイギリス。しかしそのトップであるアン女王(オリヴィア・コールマン)は政治に興味がなく、幼馴染で側近のサラ(レイチェル・ワイズ)に全てを任せている状況。

そんな王室にある日、サラの従姉妹であり没落した貴族の娘・アビゲイル(エマ・ストーン)が仕事を求めやってくる。

女中として下働きから始めたアビゲイル。しかしある夜アン女王とサラが側近以上の関係であるという決して知られてはいけない秘密を知ったことにより、3人の関係性は変化していき…

 

多くを失った女王と決して揺らぐことのないと信じきっていたサラ、そして密かに元の貴族の地位へ返り咲くチャンスを狙うアビゲイル。「女王のお気に入り」を巡っての女同士のバトルが始まる…!!

 

ここまで女王らしさゼロの女王を観たことがない

あらすじの通り18世紀初頭のイギリス女王・アンを巡ってのお話、つまり実話を元にしているのは確かなのですが、なんだか違和感しかない!

というのもこのアン女王、全くもって女王らしさがない女王陛下なのです。

物語冒頭、戦争中にも関わらず愛するサラに宮殿をプレゼントしようとして「こんなものにお金かけるな!」と注意されても「え、戦争まだやってたの?」と素で口にしてしまう程に国のことを何もわかっていない。

何よりも、劇中描かれるのがアン女王・サラ・アビゲイルの3人ばかりで、王室を描いた映画で必ず見るような「女王の周りには常に世話係がいっぱい!」「着替えも全部人任せ!」という描写がほっッッとんどないのです。

余りにも3人しか映らないもんだから、これ架空の小国の女王なのかな?とか3人で暮らしてるんじゃないかとかいう錯覚に陥りました。

 

政治のこと、国民のこと。そういうものから離れて、自分の身近なものだけに閉じこもっている女王。国の戦争中にサラとアビゲイルへの感情だけで生きている女王。

国のトップが国民のことを考えず、身内の良し悪しで物事を済ませてしまうというのは今も昔も変わらないのかもしれない。そういう皮肉みたいなものも感じます。

 

17匹のウサギという象徴

女王らしくない女王、閉じた女王ということを言いましたが、そんな閉じた状態を作っているものこそ「17匹のウサギ」に象徴される女王の大きすぎる心の傷。

女王は過去に17人の子供を流産・死別で失っており、さらに夫にも先立たれてしまうというとんでもなく壮絶な過去をもっています。17人。想像もできません。さらに国を背負う立場として後継を作れなかったという事実は自分の存在価値すら揺らぐものであったのではないかと思います。

時折感情的になる彼女の振る舞いは、ただのわがまま・自分勝手という言葉では収まらない、壊れてしまった心を見せつけられているような気持ちになりました。オリビア・コールマン、とんでもねえっす。

 

そしてそんな心の傷の象徴であるウサギたちをどう扱うか、という点がアン女王にとってのサラとアビゲイルの差異を生み出すんですよね。

ズバズバ言っちゃうわよ系女子で「ウサギなんて可愛くないわよ」と言い放つサラ。

一方ウサギに食いつき優しく抱きしめることであっという間に女王の心の傷に触れ距離を縮めるアビゲイル。

女王が一番求めていることは、自分を認め受け入れ必要としてくれること。だからこそ最大の傷を埋めてくれる存在=自分を受け入れてくれる存在であるアビゲイルを失えなくなってしまったのだなと。そこを突いてしまうアビゲイルのすごさよ。

どれだけ長く一緒にいようが、心身ともに許していようが簡単に揺らいでしまうんだなあ。

 

ラストシーン考察:「お気に入り」という不安定さ

そんなウサギちゃんが画面いっぱいに溢れる映像で終わりを迎えるこの映画。

ラストシーンは何を描いていたのでしょうか。

 

まず前述の通り、ウサギは女王にとっての心の傷であり感情の大きな部分を表す象徴。

そのウサギを足で踏み潰し満足そうにするアビゲイル。

そして踏まれたウサギの声で目を覚ましアビゲイルに今すぐ側に来て足を揉むように命じる、アビゲイルが横になってほしいと声をかけるも「勝手に話しかけるな!」と権威を持ち出す女王。

 

ここに見えるのは、今の関係の不安定さだと感じました。

女王は欲のない女(つまり何も求めず無償で自分に気持ちを捧げてくれる存在)であると思っていたアビゲイルに対し、疑いを持ち始めた兆し。

一方でサラを追放し自分が「お気に入り」になったこと、女王の心(ウサギ)すら支配できると思ったアビゲイルの自信が揺らぐ瞬間。

その状況を女王という権限を持ち出してしか支配できない女王自身。

とってもとっても不安定なんですよね。

「お気に入り」はお気に入りでしかない。次の瞬間にでも「やっぱいいや」と思われないという保証はない。

アンとアビゲイルは決して「最強の2人」にはなれないのだ。「The Favourite」のタイトルが強く強く印象に残ります。

 

1日経ってじわじわ笑えてきた

しかし色々と衝撃的だったこの映画の中でも、私が衝撃を受けたのは「コメディー部門」であること!

?????コメディー?????

どこが…??????

観ている最中も観終わった直後もドキドキしながらじっと見入ってしまったのでコメディーなんて嘘だろ!と思っていたのですが…あれ、よく考えたらあれもこれもあれもこれもやばくない?wwwwww

例えば男性陣のメイクの酷さよ。

時代を考えたら正しいのだろうけれど、あんなに露骨に白塗りで凄まじいボリュームのカツラ姿の映画はなかなか観たことがない。日本だったら実際に白塗りお歯黒麻呂眉のようなものでしょ…?そんな姿の役者陣が「男は美しくなきゃな〜」って言ってるようなもんでしょ?攻めすぎイィい!

それをニコラス・ホルトはじめイケメンの若者がやってるのがさらに面白い。

他にもサラに「解雇してやる!」と言われたアビゲイルが本を顔にガンガン打ち付けまくり鼻血が垂れるシーンだったり、その姿を女王の部屋の前で泣きながら見せる嘘みたいなシーンだったり、それを見た後の女王による「解雇しないわよ、だってあの子舌でしてくれるもん」という捨て台詞(?)からのサラの「きイィい〜!」って表情だったり。

思い出せば思い出すほどに怒涛なテンション芸なんですよ。あ、あとアビゲイルの野性味溢れた野外イチャイチャシーンとか、突如見せられた放送事故的な全裸カツラ男へのウキウキフルーツ投げ大会とか!笑

 

こう考えると本当にアカデミー賞ノミネートなのか疑問になって…きたぞw

 

まとめ:「こんなの見たことない」が詰まった映画だった!

前述の独特すぎるコメディ要素もそうなんですが、ヨルゴス・ランティモス監督の作品自体初めてだったこともあり、とにかく「こんなの知らない…」という感情を常に抱いてドギマギしてしまう2時間を過ごした気がします。

断続的に続くBGMや次々切り替わるシーンや、魚眼レンズによる映像。パートごとに別れたセリフの引用。絵画のようなシーンの数々。

特に人物の顔をアップで映し続ける技法には度肝を抜かれました。(くそふざけた動きの)ダンスをするサラを見つめる女王の表情のアップはすごかった…。

 

他の誰のマネでもない映画。

異質すぎるこの映画が、間も無く決定するアカデミー賞で一体どの章を受賞するのか楽しみでなりません。

映画『女王陛下のお気に入り』 (オリジナル・サウンドトラック)

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【ネタバレ感想】マジすげえヤベエ映画『アクアマン』のマジすげえヤベエ所6選

DCコミックスの実写化映画 『アクアマン』観てきました。

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そもそものDC映画の残念っぷりに加え『ジャスティスリーグ』でも大した活躍も見られず地味すぎる存在だったアクアマン。

正直あまり期待していなかったものの、実際に観てみたらマジですげえヤバいスーパーハイパーミラクルテンションなハッピーノーブレイン映画で感動しました。

まじヤベエ。ヤバすぎる。

突っ込みだしたらマジでキリがないんですが、中でもテンションの上がった点をまとめてみました。

 

1.数分ごとに誰かがバトルを始める

これSNS等でも散々言われているかと思うんですが、とにかくバトルをしていない時間がないんじゃないかというレベルでバトルしかしていない…!!

話し合いの間にバトル!!作戦会議の間にバトル!!ラブロマンスの間にバトル!!

5分以上平和でいちゃいけない絶対ルールが敷かれているのかというほどに徹底して誰かが輪に乱入してくるんですよ。期待以上だよ。

一番印象的だったのはやっぱり冒頭のアクアマンママがアトランティス兵を容赦無くなぎ倒していくシーン。ここでこの映画のシステムを完全に理解した感があります。

そして家中をぶち壊しながら敵をなぎ倒すだけなぎ倒して結局海に帰るママン。じゃあなぜなぎ倒した。

 

2.巨大太鼓を叩く巨大ダコが観られる

私の大好物、理解不能の文化が作り出すテンション芸…‼︎

原作にも登場するというアクアマンの相棒の巨大ダコ(名前はトポ)を監督がどう映画化しようかと悩んだ際に『マッドマックス 怒りのデスロード』のドゥーフ・ウォーリアを観て閃いたという天才的なエピソードが更に存在のヤバさを際立たせます。

完全にマッドマックスなんだよ…最高かよ…

何がいいって登場するだけして一切の説明がない点。巨大ダコがいる、愉快に太鼓を打ち鳴らし場を盛り上げる巨大ダコがいる。それだけなのだ。

それだけで「アトランティスってなんか魅力を感じないんだよな〜」というぼんやりとした世界が一気に華やいだ気がします。

 

3.実は世界ミステリーアドベンチャームービー

まさかね、まさか『アクアマン』を観に行って、主人公とヒロインが宝を求めて砂漠を旅すると思わないわよと。

まさかシチリアでイチャイチャ新婚旅行をしだす様を観させられるとは思わないわけよ。

一粒で2度3度美味しい映画、それが『アクアマン』だ…!!

 

4.急に『アイアンマン』が始まる

砂漠の冒険を観ながら『インディージョーンズ』かよとツッコミそうになっていたら、今度は突如まさかの『アイアンマン』が始まる映画、それが『アクアマン』。

親の復讐の為、オームからアクアマンを倒すためのアトランティス製の武器を渡される海賊デイビッド。ここまでは復讐心+最強の武器なんて鬼に金棒だわとこれからの展開にワクワクし始めるものの、何故か作業場(どこ)で武器を独自に解体し(なぜ)改造し始めるシーンが始まるのだ…!(なぜ…!)

何より良いのが彼がクソ楽しそうな所。全くもって彼のコンセプトが分からねえ。説明がなさすぎるよデイビッド。

 

5.生身のイルカがハイテク部隊をなぎ倒す

伝説のトライデントを手にしたアーサーがオーム率いる同盟軍と甲殻類軍とのバトルを止めるために堂々登場するラストシーンなんですけど、アーサーが率いるイルカやお魚たちが明らかに強そうな武装をバリバリにした軍隊をなぎ倒していくんですよ。

イルカ最強すぎだよ。

海底のパワーバランスが完全に崩壊した瞬間。もうアトランティスがなんなのか私には分からない。(というか最初から分からない)

 

6.登場人物が基本バカ

ほんとバカしかいねえ。ノリで生きてる奴らしかいねえ。

中でも特筆したいのはヒロイン・メラの父で海底国ゼベラの王・ネレウスよ。オーム側に付き対アーサーという姿勢を散々に見せておきながら、トライデントを手にしたアーサーを観た瞬間「奴は…お前たちの王だ…!!」とペロッと手のひらを返す様。

オームが追放された後、「いっちょ王になっちゃうか!」というノリを見せつけるアーサーに向けたニッコニコフェイス。

なんかもう…どうでも良い\(^o^)/

ありがとうアクアマン!!!頑張れアクアマン!!!

 

まとめ:考えるな、感じろ。これがアクアマンだ!

「『ワイルドスピード』の監督が贈る」と散々宣伝されていただけある、納得の満足度を与えてくれる映画が爆誕してしまった。

これまで散々DC映画はダメだ…と嘆くしかなかったのですが『ワンダーウーマン』に引き続き、ノリとテンションとなんかわかんないけどものすげえカッコイイじゃん!!!という勢いで魅せるスタイルは物凄く合ってるんですよね…!

ぶっちゃけジャスティスリーグ内でも一番興味のなかった存在がアクアマンだったのですが、圧倒的に独自の路線を確立してしまった点で好感度爆上がりです。

なんでアーサーが王になれたのかとかヒーローってなんだっけとかアトランティスって結局なんなんだとか言いたいところはいっぱいあるけど、なんかもうどうでもイイ!!

 

頑張れアクアマン!!行け行けアクアマン!!

今後彼がDCを盛り上げてくれることを期待しているぞ!!

 

 

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映画『メリー・ポピンズ リターンズ』感想 「ディズニー」を詰め込んだ夢のディズニー洪水映画に圧倒されよ

 54年ぶりの続編となる『メリー・ポピンズ リターンズ』観て参りました!(@レーザーIMAX)

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入場特典は本国版ポスターデザインのクリアファイル!良い!

 

あらすじ

舞台は前作から25年後・大恐慌時代のロンドン。

かつて子供だったバンクス家のマイケルは大人になり3人の子供たちと共に過ごしていたが、一年前に妻を亡くした悲しみから抜けられずにいた。

妹ジェーンと懸命に家を守ろうとするも、以前の明るさを失ったバンクス家に追い討ちをかけるように銀行の融資の期限切れにより家を追い出されるかもしれない危機に直面する。

そんな中、あの日と同じ突然の風と共にメリー・ポピンズが舞い降りてきて…


「メリー・ポピンズ リターンズ」本予告編

 

以下ほぼネタバレなしのつもりですが、気になる方は鑑賞後にお願いします!

前作をきちんと予習するべきだったと後悔

まずこれから観にいく方に、これだけは強く伝えたい…!

今作を100%楽しみたいのであれば、前作『メリー・ポピンズ』をちゃんと予習して観るべき!!!!

 

私は本来シリーズものは全て観終わって準備万端の完全体になってからじゃないと新作を観たくない過激派なのですが、今回のリターンズに関しては「子供の頃観たから大丈夫だろう」という甘えと時間的問題で、そのまま臨んでしまったのですが。

上映中ずっと「あああああ…」という後悔でいっぱいになりました。

もちろん天下のディズニーなので、それこそ全くメリー・ポピンズを知らないという方でも単作として楽しめる作りにはなっているのは確か。

でも所々「ここは前作との繋がりがあるんだろうな」「分かってたら喜びが倍増するんだろうな」という場面があり、その度に100%を受け取れない勿体無さを感じてしまいました。

 

近年続々と名作陣の続編が作り出されていますが、これらが他の単発作品と違う魅力を持っているのは「再会の体験」ができるからだと思うんです。

キャラクターや舞台や音楽に再会できる喜び。

そんな喜びを折角だから「〜なんだろうな」という第三者ではなく、同じく再会した当事者として思う存分得たい…得たかった…!

これから見る方にはぜひぜひ予習をしてほしい〜!

 

ディズニーを詰め込んだディズニー映画!

予告時点から期待しかなかったのですが、本当に夢のようだった!!

古き良きディズニーアニメーション(アニマルたちがもう子供の頃観ていたあれ)、最新の映像技術、そして何よりパークのパレードを錯覚するような高揚感…!

目の前を次々通過していくカラフルで少しおかしな衣装と、観客と時間を共有するような歌とダンスが本当にTDLのパレード。

ディズニーの濃縮エキスをブワッと浴びせられて随所で叫びたくなりました。

「ディ、ディ、ディズニー!!!!!」

ディズニーの洪水。

 

同時に、そういったイマジネーションの世界がリアルにならず「夢のよう」「嘘みたい」に映るバランスもメリー・ポピンズの世界を作り出していて。

ディズニーはその場にいるだけでワクワクとときめいてしまう気持ちを作りだす天才だなと改めて感動しました。

 

大人よ、考えるな。感じろ

映画にはざっくり、深く考察したり頭の中で組み立てながら観るべき映画とその場を楽しもうという映画とに分けられると思うのですが、今作は後者じゃないかと思います。

ぶっちゃけ、物凄くカオス。

昔観た世界との再会だなんて言いましたが、そんな再会ができる「大人」こそ理解しようとして混乱することの多い映画なんじゃないかと感じました。

(実際に夫は「なんでもありな展開」にラストの盛り上がりまでポカーン状態だったらしい)

そりゃそうなんですよ。そもそもメリー・ポピンズ自体が何者かハッキリせず、彼女の行為が魔法なのかイマジネーションの世界なのか、現実はどうなってるのか、っていうかメリル・ストリープとかいうカオスの権化みたいなキャラはなんだったのかとか、もう考えたら「????」になるのは当然。

でもそれを「意味不明だからつまんねえ」と切り捨てるかが、コリン・ファースになるか、父マイケルになるかの境目なんじゃないかと思うのです。

 

ちなみに私が一番脳内がパァーンとなったのは街灯集団のパフォーマンスシーン。最高だった。(声が出るかと思ったw)

 

まとめ

続編っていいよね!!!

今後『ライオンキング』や『ダンボ』『アラジン』等またリメイクが続きますが、ここら辺の昔出会ったディズニー映画に再会できる今、大人になっていてよかったなとひしひしと感じています。

(今のアラサーがリアルタイムギリギリ世代なんじゃないだろうか…)

だからこそ「大人になった自分」としての気持ちと、忘れたくなかった大事な気持ちの両方を抱えて作品が観られたら。その喜びを百億パーセント受け止められたらいいな〜と思うのでした。

 

最後に、全然触れなかったのですがエミリー・ブラントのメリー・ポピンズっぷりにはしびれまくりでした…。なんでしょうねあの(ちょっとキツめの)気品さと自信に溢れた姿。

思い描くメリー・ポピンズでありながら、彼女だからこそのメリー・ポピンズだったなあと思いました。眼福。

子役3人もめっちゃくちゃよかった〜〜〜!

 

とりあえず2、5次元衣装が着たくてたまらない…今年のコミコンまでに用意できるといいな…!!

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映画『ヴィクトリア女王 最期の秘密』感想 英国王室版 “最強の2人” 爆誕

『ヴィクトリア女王 最期の秘密(原題:Victoria and Abdul )』観てきました!

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この2人が最強にキュートでほっこりで危うくて目が離せなかった…

 

以下若干のネタバレ含みます。

 

あらすじ

 1887年、イギリス。

ヴィクトリア女王即位50周年式典での“記念硬貨”贈呈役に「背が高い」という理由で任命された青年アブドゥルは英領インドから女王の元へ向かう。

夫を亡くし長く孤独であった81歳の女王にまっすぐキラキラとした瞳で接するアブドゥル。

その姿に心を開いていくだったが、突如現れた「インド人」を王室が簡単に受け入れるわけはなく…


「ヴィクトリア女王 最期の秘密」予告編

主演はジュディ・デンチ、アブドゥル役は『きっと、うまくいく』のアリ・ファザルです。

 

81歳の女王×インドの青年=良いもの

この映画、私的なご褒美ポイントがめちゃくちゃ多かった。

・ご老人×若者

・(とんでもない)身分差

・異文化交流 

・プラトニック

・英国王室の装飾・衣装たち

夫を亡くし、その後親しくなった従僕(ジョン・ブラウン)も先に亡くし、おまけに常に監視・管理され尽くされた王室で孤独に生きていた女王と、真逆の姿をした異国の若者(ハンサム&ニコニコ)。ほっこり。無条件にほっこりです。

 

81歳、女王という立場にして(立場だからこそ)知らないことがまだまだ多くある。でもそれを知ることのできない・体感できない立場にいる。

そんな状況をいとも簡単に超えさせてくれる存在こそがアブドゥルで。

退屈の中に新鮮な刺激を求める女王の姿を観ているだけでニコニコしてしまうのでした。

 

コロコロ変わる女王の表情

何と言っても圧巻だったのが、ジュディ・デンチ演じるヴィクトリア女王の変貌ぶり。

まず式典での(とても上品と言えない)食事シーンで「ああこの人毎日つまんなそうだな(不敬)」という印象から徐々にアブドゥルに出会ってからの少女のような輝く瞳に若返っていく表情よ。

そこから更に一変して、彼がイスラム教徒だと知った後の自室での一気に老け込んでしまった姿。かと思えば王の間で見せつけられる女王たる圧倒的オーラ。 

一人物が、同じ時間の中で演じているというのが信じられない位でした。

 

どちらが正しいと言えない絶妙さ

歴史物全てに共通することだとは思うのですが、 登場人物たちの善悪って一方向だけでは決して判断できないんですよね。そういう点でこの映画は全体的に絶妙な立ち位置で収まってるなと感じました。

今回なんて女王とアブドゥル方面から描いている以上「こんなに素敵な2人の関係を壊そうなんて王室は意地悪!」という方向に全振りすることだって簡単に出来るんですが、観ていても決してそうは思わなくて。

王室側の人間関係を出来る限りシンプルにして愛せるキャラクターとしてコミカルに仕上げたことが「絶対的敵役」にならない要員として大きいんじゃないかなと思います。

 

またアブドゥルの真意(つまり女王を騙し利用している云々)の部分も絶妙。

彼に対して観客がつい求めたくなってしまうような「ただ心優しくピュアなインド人青年」という百%の無害さは所々で揺らぐのですが、そうした揺らぎをハッキリと否定する存在は女王の気持ちだけで、アブドゥル本人の気持ちは多くは語られなくて。

出世欲があればそれは純粋と呼べないのかと言えばもちろん違います。

彼が女王を慕い、女王の為にと動いていたことは間違いなく真実であるだろうけれど、同じくインドから来たモハメドの拒否っぷりと対照的な姿に純粋さだけを押し付けて見ることはできないなと思うし、そこら辺は意図的にぼかされて描かれているように感じました。

 

2010年まで隠されていた「秘密」

何より一番衝撃を受けるのが、この2人の交流がマジのマジの最近までひたすらに隠され続けていたという事実…!

あのヴィクトリア女王ですよ、私の初恋の相手を親が知らないとかそういうレベルの話じゃないんですよ。1世紀近くの間、世界中が研究してきた歴史上の人物なんですよ。

そんな人物(とその周りを大きく巻き込んだ)大事件をひた隠しに出来てきたなんて。逆にイギリス王室の力を感じます(怖い)。

 

まとめ

2人の関係にほっこり、英国王室の装飾、衣装の数々にもうっとりと日々の喧騒から逃れ終始眼福を得られる作品でした。

今年のアカデミー賞ノミネート連発の『女王陛下のお気に入り』も気になりますが、こちらの女王陛下もきっと多くの人のお気に召すはず…!

 

星野源『桜の森』と『桜の森の満開の下』をまとめてみた

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過去の記事でも何度か書いているのですが、星野源『桜の森』が死ぬほど好きです。

まずとんでもなくエロい。詩もメロディも歌声もとんでもなくエロいしエモい。

聴いてると「あああ助けて〜〜」と目眩がするほどに性癖ドストライクな一曲なんです。

 

ですがこの曲に対しての思い入れはもう一つあって。

それは坂口安吾の作品、そして野田秀樹の『贋作 桜の森の満開の下』をイメージさせられるからです。

実は超個人的な話ですが『桜の森』の発表前に上記作品を卒論で扱っていた私。運命を感じざるを得ない。

だからこそ曲を聴く度に作品のイメージが頭に浮かんでゾワゾワワクワクとした気持ちになります。

 

星野源が『贋作〜』からインスピレーションを得てというはっきりしたソースを知らないし、『桜の森』の解釈は(それこそどエロいものを含め)それぞれ色々だと思うのですが、この世界観を知ってマイナスはないんじゃないか、と思いこの度まとめてみることにしました。

あくまで「こんなのもあるんだね」という目線で見ていただければ、そしてより一層『桜の森』を楽しめる要因になれれば嬉しいです。

 

※ストーリーのネタバレありです

 

『贋作 桜の森の満開の下』とは

坂口安吾の原作『桜の森の満開の下』と『夜長姫と耳男』をベースに、“坂口安吾の生まれ変わり”を自称する野田秀樹が作り上げた戯曲。

1989年の初演から最新は2018年の再演まで約30年に渡って4回も再演が行われている、もはや野田秀樹の代表作と言える作品です。

 

この『贋作 桜の森の満開の下』の特徴は前述の通り、坂口安吾の2作品をベースに作られていること。

なのでまず原作それぞれのストーリーを紹介します。

 

『夜長姫と耳男』あらすじ

長く目立つ耳を持つ青年・耳男は飛騨一の匠と呼ばれる師匠の代わりとして夜長の里へ赴く。

そこで長に命じられたのは集められた3人の名人で競いながら13歳になる夜長姫の護身仏を彫れというもの。

しかし姫に耳を嘲笑われた耳男は化け物の像を彫ることを決意。

宴の席で勝者にはエナコという娘を与えると告げられる3人だったが、エナコに耳をバカにされた耳男は言葉を返し怒りを買い片耳を切り落とされてしまう。

詫びにとエナコを自ら殺して良いと言われる耳男だったが拒否。夜長姫の命によりもう片耳も切り落とされる。

 

そこから3年間小屋で、耳を切り落とした時の姫の無邪気な笑顔を思い出しながら、蛇の生き血を絞り滴らせた化け物の像を完成させる耳男。

完成した化け物の像をいたく気に入る姫だったが、もう用無しになった自分の命はないと思った耳男は姫の笑顔の像を彫らせて欲しいと願い出る。

その頃村では疫病で人々が毎日の様に死んでいった。キリキリ舞いをしながら死んでいく様をはしゃぎながら話す姫を見て「このままでは姫が村の人全てを殺してしまう」と確信した耳男は夜長姫の胸を錐で刺してしまう。

「サヨナラの挨拶をして、それから殺して下さるものよ。私もサヨナラの挨拶をして、胸を突き刺していただいたのに」

ニッコリと笑い死んだ夜長姫を抱きながら、耳男は気を失ってしまうのだった。

 

『桜の森の満開の下』あらすじ

満開の桜といえばお花見で賑やかになり美しいイメージがあるけれど、人間がいなくなれば恐ろしいものである。

鈴鹿峠の桜も同じで満開の季節になるとそこを通る人は気が狂いそうになり、いつしか誰も通らなくなった。

そんな山に1人の山賊が住んでいた。

山賊はある日都で美しい女に心を奪われ、その夫を殺し自分の女房にしようと背中におぶって山へ攫っていく。

しかしこの女が恐ろしくワガママで残虐。

元々いた山賊の妻を7人殺させ、山奥は嫌だと都に戻り、暇つぶしにと山賊に人の生首を獲らせ「首遊び」をし出すのだった。

山賊はこの女は何かに似ていると気づく。そうだ、あの桜の森の満開の下だ。

人を殺すことにも都の暮らしにも飽きてきた山賊は女に山へ帰りたいと訴え、その言葉に折れた女とともに山へ帰ることに。

その道中、出会った日と同じ様に女を背負いながら例の桜の木の下を通る山賊だったが、ふと背負っているのが妻ではなく鬼であると気づく。

桜の木の下で鬼の首を絞め殺す山賊。生き絶えた姿を見るとそれは美しい女だった。

泣き続ける間に女に積もった桜の花びらを手で払おうとすると、そこには女は無く花びらがあるだけ。そして山賊もまた花びらとなり消えて行くのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これらの共通点は恐ろしい女に男が惹かれていく様、そして自らの手で女を殺してしまうということ。

この2作をベースにした戯曲が次の『贋作 桜の森の満開の下』です。

 

『贋作 桜の森の満開の下』

物語はヒダ匠の名人である耳男が「森びこ」と語る鬼女達と桜の樹の下で「桜の花との約束」について語る場面から始まります。

 

天智天皇が支配し、ヒトの世界とオニの世界がある時代。

匠の師匠と間違われヒダのクニへ連れ去られた耳男は、他に集められたニセモノの名人(マナコとオオアマ)と3人で夜長姫の護身仏を作ることを命じられる。

無邪気で残酷な夜長姫に耳を切り落とされ、翻弄されながらもどこか姫に惹かれていく耳男。

天智が死去し、オオアマとしてその座を狙っていた天武が支配者となり、オニを排除した世界を作ろうとする中、オニ認定をされた耳男は「クニにはオニがいなくちゃいけない」と夜長姫と一緒に逃げ出す。

桜の森の木下で、背中に背負った姫がオニの姿をしていることに気づき、胸を突き刺す耳男。すると鬼の面が取れ、姫の笑顔が。

満開の桜の森の下に座り込む耳男。それを囲む様に鬼女達が…

 

(めっちゃくちゃ複雑なので猛烈にざっくりです;;)

 

星野源『桜の森』の共通点

鬼の存在

『贋作~』ではニセモノ達の思惑が交差する世界を見守る様に様々な場面で鬼達が登場。

その存在は常に無視され隠され虐げられる存在として描かれています

時に生き延びるために人間の様な姿に身を写しながら、見守り、囁き、混乱させ、誘導するオニたち。

 

『桜の森』を聴いて一番に『桜の森の〜』じゃん!と思った点が、鬼の存在でした。

 

「泣かないで待ってる 散らないで待ってる」

『贋作〜』の冒頭、耳男はオニとの会話で「約束」という言葉を使います。

鬼女「今日でなくちゃいけないのかい?」

耳男「今日でなくちゃいけないんだ」

鬼女「昨日もそう思ったんだろ?」

耳男「昨日もそう思ったんだ」

〜略〜

鬼女「桜の花と約束したのかい」

耳男「桜の花が咲くから、それを見てからでかけねばならないんだ」

桜の森の下は恐ろしくじっとしているのも不安になるほどだけれど、どうしても行かないといけない。何故かはいってみないとわからない。

「待ってる」という言葉だけですが、恐ろしくもどうしようもなく惹かれる桜=女を表した「約束」を彷彿とさせるなと思うのでした。

 

・「花びらに変わる君を見つめているよ」

そのままラストシーン…

 

「僕はただ見てる それをただ見つめてる」

・『贋作〜』の中のセリフ

夜長姫「いいえあたし、ただ、じいっと見ているのが好きなだけ」

耳男「なにを」

夜長姫「なんでもよ。なんでも見ていると、しまいに、なんでも見えてきて、そのうちなんでも見つけてしまうの」

 

 ・桜の花びらになった姫を見つめる耳男の姿

  

・繰り返しのセリフ達

野田節といってしまえばそれまでですが、言葉遊びの様に言葉をリフレインさせる様やリズミカルな台詞回しも、『桜の森』の歌詞とリンクするなと思うのでした。

 

作品世界の魅力

坂口安吾の原作2作を主にしてですが、この作品世界の魅力は美しさと恐ろしさの共存だと思っています。

美しさと恐ろしさ。恐ろしいけれどどうしようもなく惹かれてしまうもの。それらは表裏一体なのです。

『贋作〜』の中ではこんな風に語られます。

夜長姫「あなたは、どこでときめくの?」

耳男「オレの場合は、いつも、桜の森の満開の下です。こわいのだけどときめくんです。頭の上から爆弾でもおちてくるようなすさまじい音が聞こえてくるようで」

夜長姫「それでいて、物音ひとつしないんでしょ?」

耳男「ええ」

〜略〜

夜長姫「こわいけどもときめく?」

耳男「ええ、まあ」

夜長姫「では、あたしと歩けば、どんな森も桜の森の満開の下ね」

あああああたまんなく好き。

それは満開の桜であって、それは女であって、それは恋にも似ている。

作品全体がグロテスクで残虐でもあるんですが、決して不快でないのは恐ろしいだけでないからで、耳男と同じように無邪気な美しさにゾワゾワと目が離せなくなるからで。

 

これって星野源の作品ともシンクロしてるなと感じるなというか。

『桜の森』の曲にこんなにも惹かれてしまうのは、こんな作品世界と同じような儚げで切なくてでもポップでとっても美しいからなのだろうなと思うのでした。

 

 まとめ

坂口安吾の原作を組み合わせて野田秀樹が「贋作」として自分のものに作り上げたものが『贋作 桜の森の満開の下』で。

『桜の森』がこれらの作品のイメージを含んでいるとして、これらを更に落とし込んでいるというのはまた面白さがあるな〜とも思います。孫みたいな。違うか。

 

私のざっくりとしてものでは伝わり辛いかもしれないのですが、作品たちを知った後だとまた『桜の森』を聴く時の儚さやエモさが深まるのではないかなと、そうであったら嬉しいです。

(例えエロい方向だったとしても、男女の感情のどうしようもない感が増してますますエロくなる気がする)

 

星野源の暗方面の文体が好きな方には坂口安吾の2作はハマるはずなので、ぜひ読んでもみてほしいです。

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桜の森の満開の下・白痴 他12篇 (岩波文庫)

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贋作 桜の森の満開の下/足跡姫: 時代錯誤冬幽霊

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『いだてん』第2話「坊ちゃん」感想 RUN、四三、RUN!!

めっちゃくちゃ面白いじゃんもうやだ〜〜!!!

 

とはいえ内容が濃くて全然まとめられない。

こんな宣言をしたものの、毎週は無理かもしれないと早くも心挫ける私…ゆるゆる感想書いていきます。

 

第1話感想はこちら 

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第二話 「坊ちゃん」あらすじ

大家族のちびっ子虚弱体質だった四三は「抱っこされれば丈夫に育つ」と噂の人間パワースポット嘉納治五郎先生の元へ病気で寝たきりの父親と重曹水と共に旅に出る!

しかし想い虚しく抱っこは叶わず帰宅。

「治五郎先生に抱っこされたから大丈夫だ!」という父の嘘に応えるため、そして遠く厳しい通学路を克服するために独自の呼吸法を編み出す四三。

さあ走れ、四三、走れ!

嘉納治五郎先生のいる東京高等師範学校へ進学するんだ!!

RUN、四三、RUN!!

 

無駄のなさにゾワゾワする

クドカン作品の何が面白いって「無駄のなさ」なんですよ。

大事な事なので二回言いますね、無駄がなんです。物語における無駄のなさとは何か。

それは一見さりげなく思える会話・行動・背景の全てに意味がありきちんと活きてくることだと思うんですよね。そういう意味で無駄がない。無駄がなくて気持ちいい。そう、無駄がないんです!

 

嘉納治五郎先生に抱っこされたい件

病弱な父とヒィヒィ言いながらようやく目的地に辿り着いたものの見れたのは治五郎先生の後頭部のみ。

それだけでも残念で虚しいのに、帰宅後目をキラキラ輝かせて聞く家族に嘘をつく父。

そんでもって更に追い討ちをかけるような父の死の直後。

 

母「体だけは丈夫にって、父ちゃん言っとったばい。嘉納先生に抱っこばされとったけんって」

四三「兄ちゃん、俺本当は治五郎先生に…」

実次「なんも言うな!」

 

もうこっちのライフはゼロですよ。

そこから体を丈夫にする努力を積みいだてんになっていく四三をみるのもしんどいくらいですよ。

でも思い出してほしい。第2話の冒頭を…!

オリンピック予選会に参加し見事ゴールを果たした四三を抱きかかえた人物こそかの治五郎なんですよ。

ドラマ冒頭の前回のあらすじを「あらすじ」という役割だけで終わらせず、今回の話のゴールとして救いとして伏線としてるんですよね。ああ良かったよ父ちゃん…!やったよ父ちゃん…!四三はもう大丈夫だよ…!泣

 

このエピソードでは他に

・父の嘘の後に四三の様子を見た兄実次(中村獅童)の表情

 →「なんも言うな!」

 →海軍学校を受けたいと言う四三への心配

と繋がっているのも実次の長男らしさが出ててとても良い…

 

「坊ちゃん」と夏目漱石

第2話のタイトルになっている「坊ちゃん」。

パッと見そりゃ四三(プラス志ん生)の子供時代だからでしょうねって感じなんですが、「坊ちゃん」と言えばの”あの人”、夏目漱石がものすごく絶妙に入れ込まれてるのが面白かったのです。

・人混みで嘉納治五郎が見えない四三を抱き上げた青年

・四三の友人・美川の読んでいる本が夏目漱石

こういうの大好きです…

 

ちなみに関係ないですがクドカンは2006年に『吾輩は主婦である』という斉藤由貴演じる主婦に夏目漱石が乗り移るという昼ドラを書いているのでした。

吾輩は主婦であるDVD-BOX 上巻「みどり」

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『いだてん』のサブタイトル問題

前述の通り第2話「坊ちゃん」は夏目漱石の小説ですが、第1話の「夜明け前」は島崎藤村の小説のタイトル。

うわあこれはもしかして小説タイトル縛りなのか…!?なんておしゃれなんだと思っていた所の第3話のサブタイトルは「冒険世界」。

なんとこれ雑誌タイトルなんですが編集長が武井壮演じる天狗クラブの押川春浪…!

うわああああぁあぁ〜〜〜〜〜〜〜面白いイィいいい〜〜〜〜

 

圧倒的に応援したくなる四三のキャラ

第1話ではほぼ登場なし、セリフなしで人物像が全く分からなかった主人公・金栗四三…めちゃくちゃキャラが濃い…!!!

何か特殊な、出落ちできな事をしているわけではないのに明らかに常人ではないオーラとピュアピュア加減…!

 

・考えをとりあえずノートに書く(枠線とか気にしない)

・先生の言葉をキラキラした目で聞く

・全裸で冷水を浴び続ける

・いい体

もう完璧じゃないですか?応援したくなる要因が。

ここまで主人公らしくない主人公、未知数すぎる人物って大河どころか今まで見てきた全作品で初めてです。

森山未來による四三モノローグも絶妙。

 

落語ターンが地味にくそアツい

小学校中退、芸者遊びのお金も払わず好き放題な如何しようも無い青年・美濃部孝蔵の運命を変える出来事、それは落語との出会い…!

不良少年×厳しい芸の世界×成長なんて、なんて少年漫画!!!!

もはや四三よりも主人公らしいんですよ。

おまけにその師匠となる人物・橘屋円喬を演じるのが松尾スズキという奇跡のような神キャスティング。それをキラキラした目で見つめる森山未來。もう鳥肌が経ちました。

演技のぶつかり合いという意味で楽しみでしかない。ああもうああもう。

 

『いだてん』番宣としてやっていた『あなたが主役50ボイス』で春風亭昇太さんが「(咀嚼した上で話す)落語を演技でセリフとして演じるのは本当に難しい。私には出来ない」と言っていたのを聞いて、松尾スズキの違和感なさすぎる落語家姿にまた感動したのでした。

 

しかしこの落語ターンには更に、今の所全く落語をよくわかってない感満載の神木隆之介ターンが待っているんですよ!(これも主人公感ある)

松尾スズキ→森山未來→ビートたけし→神木隆之介という「未来に繋ぐ」展開に今からゾワゾワ期待が止まらない。

 

この落語ターンがあるせいで時代と場所があれこれ動き混乱する要因にもなってる気がするのですが、ここがあるからアツイんだと強く訴えたい。

 

その他2話メモ

・綾瀬はるか最強

もはや日本を代表する大女優ですよ、大河で主役も張ってるんですよ。

正直「ここにきて綾瀬はるかがヒロインか…」と思ってしまってた自分を殴りたいくらいの圧倒的ヒロイン力にぶっ倒れました。可愛すぎる。あんなの惚れんなって方がおかしい。

妻になるのが一億パーセントわかった上での「四三は思いました。なんでこの人は未来の妻の代弁をするのだろう」が最高だった。

 

・やっぱり出てきた勝地涼

想像より早かったw

勝地涼とクドカンといえば『あまちゃん』での1話しか出てこない役「前髪クネ男」が最高に気持ち悪いと話題になっていましたが、今回はまさかの髪の毛全部クネクネして登場という快挙。

 

・冷水浴の絶妙な枠づかい

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まとめ

なんだかんだダラダラ書いちゃった;;

第3話は上京編&スヤとの恋が進みそうな予感だし天狗倶楽部が暴れそうだし、落語組は物語がスタートしそうだしで、また楽しみに過ごせそうです。

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いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

 
やっぱ志ん生だな!

やっぱ志ん生だな!

 

隙間にちょうどいい&死ぬほど心地いいNHK番組10!

「絶対録画!私の生きがい!」という熱量ではないけれど、何故かチャンネルを合わせてしまう番組、観ているだけで時間を忘れて満たされてしまう番組ってありますよね。

私にとって、その多くはなぜかめちゃくちゃNHKにあるのです。

という訳で、受信料を払う善良な視聴者プニ子による、めっちゃ情報得られるとかめっちゃ笑えるとかではないけれど「死ぬほど心地いい、ちょうど良い」としか言い様のない大好物な番組セレクションを作りました。

日々の癒しや作業用にご活用ください。

 

以下、だいたい曜日順。

 

グレーテルのかまど

世界中の歴史上の偉人や著名人の愛したお菓子や、絵本や小説に出てくるお菓子を「大人になったヘンゼル」こと瀬戸康史が手作りしていく様を見て癒される番組。

お菓子はおしゃれで可愛いし、お菓子に纏わるストーリーもロマンチックだし、かまど役(!)のキムラ緑子さんと瀬戸くんのやりとりもゆるいしで眼福以外の何物でもない。気づけば瀬戸康史のファンになってしまう全女性にオススメの番組です。

 

Eテレ 毎週月曜 22:00〜
www4.nhk.or.jp

 

レイチェルのキッチンノート

イギリス出身の料理研究家・ライターのレイチェルが、おしゃべりしながら猛烈に美味しそうな料理を繰り出す(涙ではない意味で)ハンカチなしでは見られない番組。

「採れたてのイチジクをシロップでソテーした上に砕いたクルミを散らして…ブルーチーズのムースを添えるのよ、これでイチジクサラダの完成!すっごく簡単!」と軽いノリで日本家庭ではそう簡単に真似できなそうな料理をサクサク作っていくのが、たまらなく気持ちいい。

一つも参考にならない料理番組って生活が入り込む隙がないからただただひたすらに最高に眼福なのだ…。胃袋だけ非日常へ逃避行できます。

 

放送日…Eテレ 毎週月曜23:00〜

www4.nhk.or.jp

 

サラメシ

サラリーマンの昼食=サラメシに密着した番組。

なんと現在シーズン8。深夜からゴールデンタイムに進出してきた謎の実力者です。

時々「私なんでサラリーマンの食事風景なんて見てるんだろう…」と我に帰ることがあるけれど、やってるとつい見ちゃう。

有名企業の社食を覗いたり、舞台裏での楽屋食を覗いたり様々な方面から働く人の食事と働く人を取り上げていている中、個人的には「社長メシ」の有名企業の社長が意外とカジュアルな昼食なんですよと言う姿を見せつけるコーナーが好きです。

 

MCは中井貴一。とてもつよい。

放送日…NHK総合 毎週火曜 20:15〜

www4.nhk.or.jp

 

世界ふれあい街歩き

なんやかんやでもう10年近く見続けている大好きな番組…!

この番組の魅力はなんと言っても、世界中の街を文字通り「歩いて」くれるところ。

よくある旅番組のようにガイド役の芸能人がいる訳ではなく、主観視点で自分が歩いているような気分になれるのです。

気になる場所があってもカメラがズームアップしたりしないで、そこまで歩いていく道のりを寄り道しながら散歩できる(気分に浸れる)楽しさ。

毎回変わる語り(豪華)も自己主張し過ぎないのが最高に良い。

作業用にピッタリです。(Netflixでも配信されてるので最近は専らそっちを見ちゃう)

 

放送…BSプレミアム 火曜22:00〜

www6.nhk.or.jp

 

岩合光昭の世界ネコ歩き

『 世界ふれあい街歩き』のネコバージョン…!!

この企画を考えた人は天才なんじゃないでしょうか。

ただひたすらに土地土地で自由にのんびり暮らすネコ達を「程よい距離感で」眺められる贅沢な時間を過ごせます。

 

放送…BSプレミアム 毎週金曜 22時〜

www4.nhk.or.jp

 

もふもふモフモフ

これは紛うことなき神番組。

何が良いかってワンワンニャンニャンだけでないあらゆるモフモフアニマルたちを紹介する最強癒し番組のMCが堤真一だってことよ!!!

紹介だけに留まらず全てのモフモフの声を表現する漢・堤真一の完全にネジ抜いてふっ切れちゃってるテンションが最大の見所と言っても過言ではない。必見です。

 

放送日…NHK総合 毎週木曜 22:25〜

www4.nhk.or.jp

 

 旅するフランス語

ただフランスの街でお菓子とかパンとか食べながら「せぼん!」と言っている黒木華ちゃんを眺めてるだけですごめんなさい。

華ちゃんのファッションも可愛けりゃ、紹介する料理もおしゃれだわ、何かとめちゃくちゃセンスが良い。MCが突然の千鳥ノブなことだけが最大の疑問である。

 

Eテレ…毎週火曜 0:00~0:25

www2.nhk.or.jp

 

世界は欲しいものにあふれてる

綺麗なもの、可愛いもの、美味しそうなもの、憧れるもの…それらを見たときのトキメキって何よりの癒しじゃないですか…ずっと眺められたら良いのにって思うじゃないですか…叶うんですよ、これを観れば…

MCがJUJUと三浦春馬ということに初めは驚いたんですが、コンマリ先生ほどにトキメキ感度の高い私はすぐ理解しましたね。トキメクVTRとスタジオの春馬とのサンドイッチ程素晴らしいものはないと…。

 

放送…NHK総合 毎週木曜 22:45〜

www4.nhk.or.jp

 

ドキュメント72時間

時に東京タワー、時にパチンコ屋、時に函館のハンバーガー屋など、どこか一箇所に72時間密着し訪れる人々に話を聞いたり見守ったりするんですが、それぞれにドラマがあって見始めると目が離せなくなります。

特に印象に残ってるのが「日本ダービー編」。開場を待って1週間近く前から門の前で待ち続ける人たちを追っていたのですが、衝撃の連続だった…

世の中(色んな意味で)いろんな人がいるんだなあと思い知ります。最高。

 

放送…NHK総合 毎週金曜 22:45〜

www4.nhk.or.jp

 

おやすみ日本 眠いいね!

MCのクドカンとピース又吉が(毎度絶妙な)ゲストと共に視聴者の眠れない声を聴きながら、ゆるゆるに時間を過ごす生放送番組。

2012年の第一回放送から見ているんですが、月1レギュラー放送となった今でも雰囲気が全く変わらないのが凄い。市原悦子さんによる、なんの落ちも説得力もない「眠いい昔話」のコーナーは必見です。

いつかスタジオのセット内でクドカンの話を聞きながら眠る人になりたいです。

www.nhk.or.jp

 

 

究極ガイドTV 2時間でまわるシリーズ

レギュラーでもない上に次回予定もないですが、めっちゃくちゃ良かったのでおまけとして…!

お正月にやっていた「伊勢神宮(語り:杏、松坂桃李)」と「ヴェルサイユ宮殿(語り:ミッツ・マングローブ、松尾スズキ)」が最高だった。

ぜひ再放送があれば見て欲しいです。

www4.nhk.or.jp

 

以上、プニ子セレクションでした…!

見事に食べ物と動物と外国ばっかりですね。へへへ。

次は大人も楽しいEテレ幼児番組セレクションもしたいな。

 

岩合光昭の世界ネコ歩き エーゲ海の島々 ブルーレイ【NHKスクエア限定商品】

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レイチェル・クーの小さなフレンチキッチン

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集合体恐怖症の民は絶対気をつけるべき映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』感想

先日『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観てきました。

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続編としての評判も良さそうで公開前からかなり楽しみにしていたのですが、正直とてもとても辛かった。

何故なら私が集合体恐怖症の民だから…!泣

 

集合体恐怖症とは、細かいものが集まっているビジュアルにゾワゾワが止まらなくなることなのですが、我々集団恐怖症の民は日常の中で突如現れる「それ」に怯える日々を送っているのです。

(想像するだけで死にそうなので特に例はあげません)

でもまさか『シュガー・ラッシュ:オンライン』で来るなんて予想もしていなかったからもう即死。

こんなの映画の見方じゃないと思いながらも、私のしんどいレベル的には限界を超えており目を伏せるしかありませんでした。

 

しかし知った上でなら予防はできる。今後観にいく同じ民のために参考になればと思います。

 

『シュガー・ラッシュ:オンライン』あらすじ

ゲームセンターの中のゲームキャラクターとして活躍する心優しい悪役ラルフと天才レーサーのヴァネロペ。

毎日同じコースを繰り返すことに退屈を覚えていたヴァネロペだったが、ある日彼女の住むゲーム『シュガーラッシュ』が故障してしまう。

『シュガーラッシュ』を救うにはゲーム操作をする為の新しいハンドルが必要だと知った2人は、インターネットの世界に飛び込みハンドルを求める冒険に出る…!


ディズニーキャラ共演!『シュガー・ラッシュ:オンライン』日本版予告編

 

映画自体はとても良かった…!

まず安心して欲しいのは前半はただただ楽しい映画であるということ。

ディズニープリンセスが総出演する予告時点で期待しかなかったのですが、本編も期待通りのお祭り感にインターネットの小ネタ満載で笑えるし、新キャラのシャンクは最高にかっこいいし。

どんな少ないセリフでも声優本人が声を当てている様はもうアベンジャーズのようで、いちいち「ああっ!」と感動しっぱなしでした。

 

殆どの点で2019年の映画初めにピッタリな良作。

ラストのあれを除けばな…

 

気をつけるべきはラスト20分

その問題のシーンが出てくるのはラスト20分あたり。

暴走するキャラクターが大量発生してひと塊りになるというスタイルで登場します。

つまりストーリーのボスが「それ」。当然ながらボスを倒すまでひたすらに映りまくります。

(まさに物語の重要ポイントで出てくるからとても悲しい&悔しい)

 

危険ポイントに関してはキャラクターが暴走し始めた時点で同じ民なら「おやおや」という予感がするはずなので、その直感を信じてすぐに危機回避しておくことをお勧めします。

とはいえストーリーは安心安全の天下のディズニーなので音声だけでもしっかり付いていけるはず。安心して目を伏せましょう。

 

目を伏せてまで観るべきなのか否か…

これはもう何とも言い難いのですが、私的には観る価値はあると言いたい…!

というのもラスト20分以外の全てはこれまで観たことのない程に攻めスタイルな新しいディズニー映画であって、ラストの為だけに見逃すにはあまりにも勿体無いと言えるからです。

何よりここまで読んだ方はもう既に回避ポイントがわかっているので(多分)安心して観れるはず。

 

映像技術の向上で増えている気がする苦手シーン

映像技術の進歩のおかげでこの苦手シーンが増えている傾向、絶対あると思うんですよね。確かに物凄い映像なんですよ、細かい一つ一つを目の当たりにする度にこれを同じ人間が作ったのかと思うと途方もないパワーに感動もする訳ですよ。

でも同時に震えが止まらないのよ…!

 最近で言うと『ベイマックス』もそうだし『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』もそうだし、ディズニー映画の中でも「うわああぁっぁ〜〜」というシーンに遭遇することが増えている気がします。

どうにかならないのか…!ならないよね、そうだよね。

 

でも観たいものは観たい。その為に映画を我慢するのは辛すぎる。

私たちにできることは「耐えること、予感がした瞬間に回避すること」以外に「情報を得ること」なのかなと思います。

 

『シュガー・ラッシュ:オンライン』は私が封じた。

だからお願いだ。

次の危険は誰かが教えてください。

 

シュガーラッシュ:オンライン ラルフ&ヴァネロペ レースカーセット

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大河ドラマ『いだてん』第1話感想 クドカンの大河を観終えるまで絶対死んでなるものか

ついについに始まりましたね!!!

2019年の大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』

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何を隠そう私は脚本の宮藤官九郎氏ならびに主演の阿部サダヲ氏の大ファンであります。

始まる前からテレビの前でソワソワしっぱなしという体験を久しぶりにしました。ああ幸せ。

 

『いだてん』第一話あらすじ

世界「オリンピックにアジア代表として日本も参加してよ!」

杉本哲太「やめとけやめとけ!」

役所広司「参加するぞ!」

 

役所広司「いだてんを探すぞ!」

生田斗真「いいぞ!」

杉本哲太「やめとけやめとけ!」

勘九郎「フッフッハッハッ」

役所広司「いだてんがいたぞ〜〜〜!」

 

〜〜Fin〜〜

 

豪華商品詰め合わせ福袋みたいなドラマ

この『いだてん』、まずとにかく…詰め込みすぎィ…!(歓喜)

複数の人間、複数の時代が交差するスタイルに、続々出てくる重要人物っぽい面々。

こっちが聞いてたのは「中村勘九郎と阿部サダヲのW主演」ってことだったのに気づいたら「役所広司の主演ドラマ」観てるし「ビートたけしの落語ドラマ」でもあるし「星野源イングリッシュスペシャル」でもあるし、もう頭がパンパンだよ状態!

新年早々超お得な豪華商品詰め合わせ福袋みたいなのぶち込んで来ないで!

 

ということでまず整理しましょう。

物語全体として、ざっくり2つの時代に分けられます。

 

・【1909年】金森四三(中村勘九郎)&嘉納治五郎(役所広司)の時代

 

・【1959年】古今亭志ん生(ビートたけし)&田畑政治(阿部サダヲ)の時代

  →ここから1964年の東京オリンピックに繋がっていく

 

ここにそれぞれ意味不明なほど豪華なキャスト陣がわちゃわちゃいるからもう意味不明。

一つの大河の中で「初めてオリンピックに参加した男」と60年近く先の「東京オリンピックを招致した男」を両方描こうなんて、とんだわがままボディですよこれは。

そんな複雑なことを成し遂げようとしているんだから、クドカン初め今回の大河は凄まじいと思うのです。

 

「スポーツ」がない時代

大河ドラマ、といえば武士でちょんまげでお城で馬でというのが大概であった中、今回の『いだてん』はそれらより遥かに近い時代。近代のお話です。

しかし思わず「原始時代なの?!」と思うほどのギャップを感じざるを得ないのが、「スポーツ」についての真っ新加減…!

そう、この時代(1909年)にはまだ「スポーツ」という言葉すらなかったのです。

体を動かすこと=体育であり、体育はあくまで健康な心身を養うための“教育”でしかなかった時代。他人と運動能力を競う行為自体がなかった時代。

観客席付きのグラウンド設計図を見た役所広司の「スポーツを…見る…!?」という表情が衝撃的すぎて「そこから!?!?」と声が漏れましたw

たった100年前の日本の出来事だって信じられない…

私たちはまさにこれからドラマを通して、誰がいかにして「役所広司の驚きっぷりに驚く私たちの時代」を作ってきてくれたかを目の当たりにするんだなと思ったのでした…

 

クドカンが大河ドラマを書くということ

私にとって一番重要な事項です。

日曜20時、大河ドラマのOPで一番最初に「宮藤官九郎」の文字が上がること。なんてなんてなんて素晴らしい世界。神に感謝。

朝ドラ『あまちゃん』のヒットを通しNHK、そして日本中の知名度と好感度をぶち上げた宮藤氏。不安どころか期待しか抱いておりません。

何故ならば今回の大河ドラマに求められるニーズに対してクドカンは最適任すぎるから…!

『いだてん』は言わば「2020年に向けて日本の凄さを皆共有しようね!」「そんでオリンピック楽しもうね!」というはっきりとした目的をもったドラマであって、それを果すのに何が一番大切かってとにかく観てもらい易いことに他ならないと思う訳です。

クドカンの生み出す人物はどれもとても人間臭く、そこが魅力的な点で。

だからこそ大河ドラマという仰々しい世界で動く偉大な人々でさえも観ている内に愛おしく親しみを持てる存在になってしまうような「新しい大河」が出来るんじゃないかなと思うのです。

正直スポーツには殆ど興味がなくオリンピックも「やってるのね」と片目に見るくらいだった非国民な私でも、みっちり『いだてん』教育を受けた一年後には「オリンピック最高!」と叫んでいるかもしれない。すごいことやで。

ただ無難には終わってほしくないなとは思います。

 

そしてもう一つ、クドカンが大河ドラマを書くということはどういうことかという点で大きなこと。それは大人計画の俳優陣が大河で沢山観られるであろうということ…!

主演が阿部サダヲな時点でもう涎だらだらですが、松尾スズキ・星野源・荒川良々・近藤公園と現時点決まっているだけで堪らない。

他キャストもお前どれかのクドカンドラマで観た顔だなって俳優しか出てないくらいのキャスティングでお祭り状態。本来脚本家や監督の「〇〇ファミリー」みたいな構成あまり好きじゃないんですけど今回はもうとことんやっちゃってくれ!祭りだ祭りだ!!

あとは古田新太と長瀬&岡田あたりの登場を待つばかりだね。

 

その他1話メモ

・OP最高

 大河ならではの交響楽団でありながらフレッシュ&前進!という感じでとてもあがる。初めは1人からどんどん人が増えていく姿を表現しているんですって。

 

・想像以上に登場が早い&重要人物だった星野源

 前髪を分けるといい意味で「THE日本人!」という雰囲気が出ていてとても良い。満点。

 

・エモさしかなさそうな神木隆之介

 何度も言うけど初めの東京オリンピックを通して2020年に繋げようというドラマな訳じゃないですか。そこで出てくる(現時点での)若者の筆頭が神木くんなんじゃないかと…!

きっと金森選手の時代を観てきたビートたけしがオリンピックを語る→神木くんがみる→弟子となった神木くんが語る→2020オリンピックを待つ私たちに繋がるんじゃないかと…!私は妄想するのですがどうでしょう!全く違っても神木くんが尊いのでなんでもOKです!

 

・森山未來の作りこんできてる感

 役作りの為に1ヶ月前からふんどしを履いて生活してたと聞いて「これがふんどしを履いた成果か…面構えが違うぜ…」となった

 

・天狗倶楽部メンツの圧倒的濃さ

 ・生田斗真の脇の美しさ

 ・近藤公園の白さ 

 ・満島真之介のヤベエやつオーラ

 

・赤く染まった金栗フェイスが歌舞伎みたい

 

さあ最高の1年がスタートしたぞ!

2020年の東京オリンピックを見据え気合の入りまくった作品だということはもちろんのこと、もう私的には推しの作る推しによる推したちの推しドラマが1年間観られるという幸せでいっぱいです。(尊い方たちを推しと呼ぶのは憚れるけれど)

 

殆ど役所広司が主演の第一話でしたが、あちこちに散りばめられたものたちがこれからどう活躍していくのか楽しみで仕方ない!

まだまた、まだまたこれからなのです。

 

とりあえず次回、(ようやくの)金栗物語まで1週間ワクワクして待ちます。

この一年見終えるまで絶対死ねないわ。

いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

 
伝説のオリンピックランナー?いだてん?金栗四三

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タイガー & ドラゴン DVD-BOX

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結婚1周年は紙婚式というらしいので奥多摩で原料から"紙"を作ってきたよ!

こんにちは、プニ子です。

年末の間に私は結婚(入籍)1周年を迎えました!わーパチパチ!

 

折角の1周年記念に何をして遊ぼうと考えていたところ、ある言葉を知りました。

それは「紙婚式」。

 

なんでも銀婚式や金婚式のようなノリで1年目は紙婚式、2年目は綿婚式…とそれぞれに名前がついているんだそう。(ちなみに紙から始まり木や鉄などどんどん重くなってくらしい)

なにそれ楽しそう!!

そしてそんな紙婚式では手紙やフォトアルバムなど「紙」にまつわるものを贈り合うそうなのですが…

それじゃなんだか少し物足りない。

結婚指輪もプラチナの棒を燃やして作ったし、結婚式もオリジナルのものにしたし…

あっ…!

そうだ、「紙」を作ろう!

 

調べてみると、なんと原料から紙を作り出せる場所があるじゃないか…!

 

と言う訳で、クリスマス直前。

私たちはイルミネーション輝くTOKYOの街から離れること1時間、奥多摩の武蔵五日市駅に降り立ちました。

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紙婚式だから原料から紙を作るの巻

大自然の工房!ひので和紙さんへ

今回紙作り体験をお願いしたのは「ひので和紙」さん。

hinodewashi.tokyo

「紙 手作り」で検索するとよく出てくる地域施設等でのお子さん向けの紙漉き体験たちの中、異彩を放っていたのがこちらのHP。

HPがめちゃくちゃおしゃれなだけで惹かれる上に「コウゾの木から原料作りができる」の文字。

「正に求めていたものはこれだ!」と直ぐに申し込みをしました。

クリスマス直前にこんな大自然の中で紙漉きをする事自体プライスレス。

 

沢山のプランがある中、私たちが選んだのはこちらです

-------------------------------------------------------

・無地の紙を漉く「紙漉き」2,500円×2人

・コウゾ原料作り体験 1,500円×2人

 +200円(持ち帰り用干し板)×2

→合計8,400円

-------------------------------------------------------

最寄りの武蔵五日市駅からは送迎もお願いできました。

送迎車に揺られる事10分程で工房に到着!

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ああ思い描いていた通りの大自然の中の工房…!!

そして井戸!!!

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(こりゃぁとんでもない所へ来ちまったぜ…!!(大興奮))

 

まずはコウゾの原料作りから!

早速(もはやこっちがメインじゃないかと言う程楽しみだった)原料作りからスタートです。

都心でデザイナーをしながら、コウゾのあるこの土地に移住し工房を開いたという代表の方(凄い)に案内してもらい、なんと原料となるコウゾの木の見学からさせていただきました。

「家を買ったら2つついてきた」というエピソード(凄い)を聞きながら山を少し登り…見えました、コウゾの木!
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葉も落ちてるので非常に分かりにくいですが細く長い(2mくらい)枝のよう。

差し技で生えて直ぐに伸びてくるという生命力の強い木だそうで、和紙の原料としても強度が高いんですって!

 

紙の文字通りスタート時点を確認したところで、工房に戻り作業開始です。

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左端の枝(!)から右端の真っ白の繊維になるなんて想像できないよね。

 

今回は事前に水につけていただいていた皮を使います(3分クッキング風)

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まずはヘラを使って皮の黒い所を削っていきます。
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白くな〜れ、白くな〜れ…♬
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コツが掴めず中々時間が掛かりました…そして拘ればいつまでもキリのない作業…!

真っ白な和紙を作るってものすごく手間がかかってるんだなあ…平安の貴族って貴族だなあ…とか気が遠くなりながら、何とかここまで綺麗にしました。
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左が剥いだ皮、右がアフター

 

続いてコウゾをバンバン叩いていきます。

叩けば叩くほど繊維が細かくなってホワホワになるとのこと。
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ガンガンガンガン…


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ガンガンガンガン…(腕ジンジン)

 

指輪作りの時もそうでしたが手作りって叩く作業が多いのかしら…腕が…

OKをいただけるまでひたすら無心で叩き続けました(実際かなり楽しい)

ここまでくると繊維感が凄まじいので紙になるんだなあと実感してきます。

 

繊維を洗って白くするよ!

そうして柔らかくなったコウゾに感動していると「外の井戸で洗ってきてください」との指示が。

 

!!!!!

 

今回一番恐れていたターンがやって参りました。

12月の井戸水!!

絶対寒いやつ!!

 

しかし全ては紙を作る為。やるっきゃない。

やるっきゃ騎士です。

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初めての井戸体験。意外と力がいる…!

トトロを思い出して無駄にテンションが上がります。

 

そして汲んだ水と繊維を手でゆっくり混ぜて洗います。
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ぎゃあああああぁあぁあぁあっぁ〜〜

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手が死んじゃうううぅウゥぅ〜〜〜〜〜!!(繊維ニギイイィィ

作業を2回ほど繰り返し、途中から手の感覚が無くなりかけましたがその甲斐あって、繊維が白くなってくれました。
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水でさらうだけで白くなるなんて不思議だ〜〜(手ガタガタガタ)

 

いよいよ紙漉き!

さあここまでやって来たのはこの瞬間の為ですね!

暖かい工房に戻り生き返った所でいよいよ紙漉きタイムです。

基本の枠が色紙サイズの所を、額に入れて飾る予定だった為お願いしてA4の幅で作らせていただきました。

 

アオイというこれまた植物から作られた粘液を混ぜてとろみがついた繊維を型にゆっくり流し込んでいきます。

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焦らずゆっくり!

繰り返し繰り返し重ねて…

まるで一年一年積み重ねていく結婚生活みたいですね(急に紙婚式を思い出した)

 

全て流し込んだらこれだけの厚みが出ました。

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キラッキラで綺麗…!!


最後は持ち帰り用の板に貼り付けて…

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ペタペタ

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ペロッ

 

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完成です!

 

とっっても感慨深い!!

作業時間は合計で2時間ほど。とっても濃密な時間を過ごした気がします…

作業後にはコーヒーをいただきました(豆を挽く所からやらせてもらった)
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作業中もツーショットを沢山撮ってくださったり、質問に一つ一つ丁寧に答えてくださったり、ひので和紙さん、本当に素敵な時間をありがとうございました…

 

その後…

持ち帰った和紙は自宅で2日間乾燥。

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板から慎重に剥がして…

 

額に入れて、真の完成を遂げた姿がこちら!

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超おしゃ!!れ!!!

これまた自作の消しゴムスタンプで「01」の文字だけ刻印しました。

今回を「01」として毎年刻印をしていこうという心持ちです。(ちなみにナンバー「00」は結婚指輪という後付け)

 

よく見ると繊維が細かく解けていない箇所がいくつもあって手作り感満載だけど、それも味ということで…

愛おしいのでOK!

 

紙婚式まとめ

一つ一つを遊んで自分たちのものにしたいという気持ちが無駄に強い私たち。

また一つ夫婦としての歴史が作れたような気がします。大満足!

 

また、手作りをする際に気をつけているのが「変に生活感が出ないこと」だったりするのですが、そういう点でもひので和紙さんは出会えてラッキーでした。

ひので和紙さんではオリジナルの結婚証明書も作成できるみたいです。これも素敵だったろうなあ〜

 

しかしこうしてスタートした結婚記念日計画。1年目は紙だからまだ想像つくものの、6年目の「鉄婚式」とか8年目の「青銅婚式」とか14年目の「象牙婚式」 なんてどうすればいいんでしょうね…!?

今から楽しみに生きようと思います。 

気合いだー!!

紙すき プラ枠 すだれセット はがき判

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