こんにちは、プニ子です。
年末の間に私は結婚(入籍)1周年を迎えました!わーパチパチ!
折角の1周年記念に何をして遊ぼうと考えていたところ、ある言葉を知りました。
それは「紙婚式」。
なんでも銀婚式や金婚式のようなノリで1年目は紙婚式、2年目は綿婚式…とそれぞれに名前がついているんだそう。(ちなみに紙から始まり木や鉄などどんどん重くなってくらしい)
なにそれ楽しそう!!
そしてそんな紙婚式では手紙やフォトアルバムなど「紙」にまつわるものを贈り合うそうなのですが…
それじゃなんだか少し物足りない。
結婚指輪もプラチナの棒を燃やして作ったし、結婚式もオリジナルのものにしたし…
あっ…!
そうだ、「紙」を作ろう!
調べてみると、なんと原料から紙を作り出せる場所があるじゃないか…!
と言う訳で、クリスマス直前。
私たちはイルミネーション輝くTOKYOの街から離れること1時間、奥多摩の武蔵五日市駅に降り立ちました。
紙婚式だから原料から紙を作るの巻
大自然の工房!ひので和紙さんへ
今回紙作り体験をお願いしたのは「ひので和紙」さん。
「紙 手作り」で検索するとよく出てくる地域施設等でのお子さん向けの紙漉き体験たちの中、異彩を放っていたのがこちらのHP。
HPがめちゃくちゃおしゃれなだけで惹かれる上に「コウゾの木から原料作りができる」の文字。
「正に求めていたものはこれだ!」と直ぐに申し込みをしました。
クリスマス直前にこんな大自然の中で紙漉きをする事自体プライスレス。
沢山のプランがある中、私たちが選んだのはこちらです
-------------------------------------------------------
・無地の紙を漉く「紙漉き」2,500円×2人
・コウゾ原料作り体験 1,500円×2人
+200円(持ち帰り用干し板)×2
→合計8,400円
-------------------------------------------------------
最寄りの武蔵五日市駅からは送迎もお願いできました。
送迎車に揺られる事10分程で工房に到着!
ああ思い描いていた通りの大自然の中の工房…!!
そして井戸!!!
(こりゃぁとんでもない所へ来ちまったぜ…!!(大興奮))
まずはコウゾの原料作りから!
早速(もはやこっちがメインじゃないかと言う程楽しみだった)原料作りからスタートです。
都心でデザイナーをしながら、コウゾのあるこの土地に移住し工房を開いたという代表の方(凄い)に案内してもらい、なんと原料となるコウゾの木の見学からさせていただきました。
「家を買ったら2つついてきた」というエピソード(凄い)を聞きながら山を少し登り…見えました、コウゾの木!
葉も落ちてるので非常に分かりにくいですが細く長い(2mくらい)枝のよう。
差し技で生えて直ぐに伸びてくるという生命力の強い木だそうで、和紙の原料としても強度が高いんですって!
紙の文字通りスタート時点を確認したところで、工房に戻り作業開始です。
左端の枝(!)から右端の真っ白の繊維になるなんて想像できないよね。
今回は事前に水につけていただいていた皮を使います(3分クッキング風)
まずはヘラを使って皮の黒い所を削っていきます。
白くな〜れ、白くな〜れ…♬
コツが掴めず中々時間が掛かりました…そして拘ればいつまでもキリのない作業…!
真っ白な和紙を作るってものすごく手間がかかってるんだなあ…平安の貴族って貴族だなあ…とか気が遠くなりながら、何とかここまで綺麗にしました。
左が剥いだ皮、右がアフター
続いてコウゾをバンバン叩いていきます。
叩けば叩くほど繊維が細かくなってホワホワになるとのこと。
ガンガンガンガン…
ガンガンガンガン…(腕ジンジン)
指輪作りの時もそうでしたが手作りって叩く作業が多いのかしら…腕が…
OKをいただけるまでひたすら無心で叩き続けました(実際かなり楽しい)
ここまでくると繊維感が凄まじいので紙になるんだなあと実感してきます。
繊維を洗って白くするよ!
そうして柔らかくなったコウゾに感動していると「外の井戸で洗ってきてください」との指示が。
!!!!!
今回一番恐れていたターンがやって参りました。
12月の井戸水!!
絶対寒いやつ!!
しかし全ては紙を作る為。やるっきゃない。
やるっきゃ騎士です。
初めての井戸体験。意外と力がいる…!
トトロを思い出して無駄にテンションが上がります。
そして汲んだ水と繊維を手でゆっくり混ぜて洗います。
ぎゃあああああぁあぁあぁあっぁ〜〜
手が死んじゃうううぅウゥぅ〜〜〜〜〜!!(繊維ニギイイィィ
作業を2回ほど繰り返し、途中から手の感覚が無くなりかけましたがその甲斐あって、繊維が白くなってくれました。
水でさらうだけで白くなるなんて不思議だ〜〜(手ガタガタガタ)
いよいよ紙漉き!
さあここまでやって来たのはこの瞬間の為ですね!
暖かい工房に戻り生き返った所でいよいよ紙漉きタイムです。
基本の枠が色紙サイズの所を、額に入れて飾る予定だった為お願いしてA4の幅で作らせていただきました。
アオイというこれまた植物から作られた粘液を混ぜてとろみがついた繊維を型にゆっくり流し込んでいきます。
焦らずゆっくり!
繰り返し繰り返し重ねて…
まるで一年一年積み重ねていく結婚生活みたいですね(急に紙婚式を思い出した)
全て流し込んだらこれだけの厚みが出ました。
キラッキラで綺麗…!!
最後は持ち帰り用の板に貼り付けて…
ペタペタ
ペロッ
完成です!
とっっても感慨深い!!
作業時間は合計で2時間ほど。とっても濃密な時間を過ごした気がします…
作業後にはコーヒーをいただきました(豆を挽く所からやらせてもらった)
作業中もツーショットを沢山撮ってくださったり、質問に一つ一つ丁寧に答えてくださったり、ひので和紙さん、本当に素敵な時間をありがとうございました…
その後…
持ち帰った和紙は自宅で2日間乾燥。
板から慎重に剥がして…
額に入れて、真の完成を遂げた姿がこちら!
超おしゃ!!れ!!!
これまた自作の消しゴムスタンプで「01」の文字だけ刻印しました。
今回を「01」として毎年刻印をしていこうという心持ちです。(ちなみにナンバー「00」は結婚指輪という後付け)
よく見ると繊維が細かく解けていない箇所がいくつもあって手作り感満載だけど、それも味ということで…
愛おしいのでOK!
紙婚式まとめ
一つ一つを遊んで自分たちのものにしたいという気持ちが無駄に強い私たち。
また一つ夫婦としての歴史が作れたような気がします。大満足!
また、手作りをする際に気をつけているのが「変に生活感が出ないこと」だったりするのですが、そういう点でもひので和紙さんは出会えてラッキーでした。
ひので和紙さんではオリジナルの結婚証明書も作成できるみたいです。これも素敵だったろうなあ〜
しかしこうしてスタートした結婚記念日計画。1年目は紙だからまだ想像つくものの、6年目の「鉄婚式」とか8年目の「青銅婚式」とか14年目の「象牙婚式」 なんてどうすればいいんでしょうね…!?
今から楽しみに生きようと思います。
気合いだー!!
*結婚式関連の過去記事はこちらもどうぞ*
こっそり欲しいものリストを挙げてみます