めっちゃくちゃ面白いじゃんもうやだ〜〜!!!
とはいえ内容が濃くて全然まとめられない。
来年はいだてん感想ブログになります(期待
— にのうでプニ子@はてなブログ (@ninoude_punico) December 14, 2018
こんな宣言をしたものの、毎週は無理かもしれないと早くも心挫ける私…ゆるゆる感想書いていきます。
第1話感想はこちら
第二話 「坊ちゃん」あらすじ
大家族のちびっ子虚弱体質だった四三は「抱っこされれば丈夫に育つ」と噂の人間パワースポット嘉納治五郎先生の元へ病気で寝たきりの父親と重曹水と共に旅に出る!
しかし想い虚しく抱っこは叶わず帰宅。
「治五郎先生に抱っこされたから大丈夫だ!」という父の嘘に応えるため、そして遠く厳しい通学路を克服するために独自の呼吸法を編み出す四三。
さあ走れ、四三、走れ!
嘉納治五郎先生のいる東京高等師範学校へ進学するんだ!!
RUN、四三、RUN!!
無駄のなさにゾワゾワする
クドカン作品の何が面白いって「無駄のなさ」なんですよ。
大事な事なので二回言いますね、無駄がなんです。物語における無駄のなさとは何か。
それは一見さりげなく思える会話・行動・背景の全てに意味がありきちんと活きてくることだと思うんですよね。そういう意味で無駄がない。無駄がなくて気持ちいい。そう、無駄がないんです!
嘉納治五郎先生に抱っこされたい件
病弱な父とヒィヒィ言いながらようやく目的地に辿り着いたものの見れたのは治五郎先生の後頭部のみ。
それだけでも残念で虚しいのに、帰宅後目をキラキラ輝かせて聞く家族に嘘をつく父。
そんでもって更に追い討ちをかけるような父の死の直後。
母「体だけは丈夫にって、父ちゃん言っとったばい。嘉納先生に抱っこばされとったけんって」
四三「兄ちゃん、俺本当は治五郎先生に…」
実次「なんも言うな!」
もうこっちのライフはゼロですよ。
そこから体を丈夫にする努力を積みいだてんになっていく四三をみるのもしんどいくらいですよ。
でも思い出してほしい。第2話の冒頭を…!
オリンピック予選会に参加し見事ゴールを果たした四三を抱きかかえた人物こそかの治五郎なんですよ。
ドラマ冒頭の前回のあらすじを「あらすじ」という役割だけで終わらせず、今回の話のゴールとして救いとして伏線としてるんですよね。ああ良かったよ父ちゃん…!やったよ父ちゃん…!四三はもう大丈夫だよ…!泣
このエピソードでは他に
・父の嘘の後に四三の様子を見た兄実次(中村獅童)の表情
→「なんも言うな!」
→海軍学校を受けたいと言う四三への心配
と繋がっているのも実次の長男らしさが出ててとても良い…
「坊ちゃん」と夏目漱石
第2話のタイトルになっている「坊ちゃん」。
パッと見そりゃ四三(プラス志ん生)の子供時代だからでしょうねって感じなんですが、「坊ちゃん」と言えばの”あの人”、夏目漱石がものすごく絶妙に入れ込まれてるのが面白かったのです。
・人混みで嘉納治五郎が見えない四三を抱き上げた青年
・四三の友人・美川の読んでいる本が夏目漱石
こういうの大好きです…
ちなみに関係ないですがクドカンは2006年に『吾輩は主婦である』という斉藤由貴演じる主婦に夏目漱石が乗り移るという昼ドラを書いているのでした。
『いだてん』のサブタイトル問題
前述の通り第2話「坊ちゃん」は夏目漱石の小説ですが、第1話の「夜明け前」は島崎藤村の小説のタイトル。
うわあこれはもしかして小説タイトル縛りなのか…!?なんておしゃれなんだと思っていた所の第3話のサブタイトルは「冒険世界」。
なんとこれ雑誌タイトルなんですが編集長が武井壮演じる天狗クラブの押川春浪…!
うわああああぁあぁ〜〜〜〜〜〜〜面白いイィいいい〜〜〜〜
圧倒的に応援したくなる四三のキャラ
第1話ではほぼ登場なし、セリフなしで人物像が全く分からなかった主人公・金栗四三…めちゃくちゃキャラが濃い…!!!
何か特殊な、出落ちできな事をしているわけではないのに明らかに常人ではないオーラとピュアピュア加減…!
・考えをとりあえずノートに書く(枠線とか気にしない)
・先生の言葉をキラキラした目で聞く
・全裸で冷水を浴び続ける
・いい体
もう完璧じゃないですか?応援したくなる要因が。
ここまで主人公らしくない主人公、未知数すぎる人物って大河どころか今まで見てきた全作品で初めてです。
森山未來による四三モノローグも絶妙。
落語ターンが地味にくそアツい
小学校中退、芸者遊びのお金も払わず好き放題な如何しようも無い青年・美濃部孝蔵の運命を変える出来事、それは落語との出会い…!
不良少年×厳しい芸の世界×成長なんて、なんて少年漫画!!!!
もはや四三よりも主人公らしいんですよ。
おまけにその師匠となる人物・橘屋円喬を演じるのが松尾スズキという奇跡のような神キャスティング。それをキラキラした目で見つめる森山未來。もう鳥肌が経ちました。
演技のぶつかり合いという意味で楽しみでしかない。ああもうああもう。
『いだてん』番宣としてやっていた『あなたが主役50ボイス』で春風亭昇太さんが「(咀嚼した上で話す)落語を演技でセリフとして演じるのは本当に難しい。私には出来ない」と言っていたのを聞いて、松尾スズキの違和感なさすぎる落語家姿にまた感動したのでした。
しかしこの落語ターンには更に、今の所全く落語をよくわかってない感満載の神木隆之介ターンが待っているんですよ!(これも主人公感ある)
松尾スズキ→森山未來→ビートたけし→神木隆之介という「未来に繋ぐ」展開に今からゾワゾワ期待が止まらない。
この落語ターンがあるせいで時代と場所があれこれ動き混乱する要因にもなってる気がするのですが、ここがあるからアツイんだと強く訴えたい。
その他2話メモ
・綾瀬はるか最強
もはや日本を代表する大女優ですよ、大河で主役も張ってるんですよ。
正直「ここにきて綾瀬はるかがヒロインか…」と思ってしまってた自分を殴りたいくらいの圧倒的ヒロイン力にぶっ倒れました。可愛すぎる。あんなの惚れんなって方がおかしい。
妻になるのが一億パーセントわかった上での「四三は思いました。なんでこの人は未来の妻の代弁をするのだろう」が最高だった。
・やっぱり出てきた勝地涼
想像より早かったw
勝地涼とクドカンといえば『あまちゃん』での1話しか出てこない役「前髪クネ男」が最高に気持ち悪いと話題になっていましたが、今回はまさかの髪の毛全部クネクネして登場という快挙。
・冷水浴の絶妙な枠づかい
まとめ
なんだかんだダラダラ書いちゃった;;
第3話は上京編&スヤとの恋が進みそうな予感だし天狗倶楽部が暴れそうだし、落語組は物語がスタートしそうだしで、また楽しみに過ごせそうです。