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大河ドラマ『いだてん』第1話感想 クドカンの大河を観終えるまで絶対死んでなるものか

ついについに始まりましたね!!!

2019年の大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』

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何を隠そう私は脚本の宮藤官九郎氏ならびに主演の阿部サダヲ氏の大ファンであります。

始まる前からテレビの前でソワソワしっぱなしという体験を久しぶりにしました。ああ幸せ。

 

『いだてん』第一話あらすじ

世界「オリンピックにアジア代表として日本も参加してよ!」

杉本哲太「やめとけやめとけ!」

役所広司「参加するぞ!」

 

役所広司「いだてんを探すぞ!」

生田斗真「いいぞ!」

杉本哲太「やめとけやめとけ!」

勘九郎「フッフッハッハッ」

役所広司「いだてんがいたぞ〜〜〜!」

 

〜〜Fin〜〜

 

豪華商品詰め合わせ福袋みたいなドラマ

この『いだてん』、まずとにかく…詰め込みすぎィ…!(歓喜)

複数の人間、複数の時代が交差するスタイルに、続々出てくる重要人物っぽい面々。

こっちが聞いてたのは「中村勘九郎と阿部サダヲのW主演」ってことだったのに気づいたら「役所広司の主演ドラマ」観てるし「ビートたけしの落語ドラマ」でもあるし「星野源イングリッシュスペシャル」でもあるし、もう頭がパンパンだよ状態!

新年早々超お得な豪華商品詰め合わせ福袋みたいなのぶち込んで来ないで!

 

ということでまず整理しましょう。

物語全体として、ざっくり2つの時代に分けられます。

 

・【1909年】金森四三(中村勘九郎)&嘉納治五郎(役所広司)の時代

 

・【1959年】古今亭志ん生(ビートたけし)&田畑政治(阿部サダヲ)の時代

  →ここから1964年の東京オリンピックに繋がっていく

 

ここにそれぞれ意味不明なほど豪華なキャスト陣がわちゃわちゃいるからもう意味不明。

一つの大河の中で「初めてオリンピックに参加した男」と60年近く先の「東京オリンピックを招致した男」を両方描こうなんて、とんだわがままボディですよこれは。

そんな複雑なことを成し遂げようとしているんだから、クドカン初め今回の大河は凄まじいと思うのです。

 

「スポーツ」がない時代

大河ドラマ、といえば武士でちょんまげでお城で馬でというのが大概であった中、今回の『いだてん』はそれらより遥かに近い時代。近代のお話です。

しかし思わず「原始時代なの?!」と思うほどのギャップを感じざるを得ないのが、「スポーツ」についての真っ新加減…!

そう、この時代(1909年)にはまだ「スポーツ」という言葉すらなかったのです。

体を動かすこと=体育であり、体育はあくまで健康な心身を養うための“教育”でしかなかった時代。他人と運動能力を競う行為自体がなかった時代。

観客席付きのグラウンド設計図を見た役所広司の「スポーツを…見る…!?」という表情が衝撃的すぎて「そこから!?!?」と声が漏れましたw

たった100年前の日本の出来事だって信じられない…

私たちはまさにこれからドラマを通して、誰がいかにして「役所広司の驚きっぷりに驚く私たちの時代」を作ってきてくれたかを目の当たりにするんだなと思ったのでした…

 

クドカンが大河ドラマを書くということ

私にとって一番重要な事項です。

日曜20時、大河ドラマのOPで一番最初に「宮藤官九郎」の文字が上がること。なんてなんてなんて素晴らしい世界。神に感謝。

朝ドラ『あまちゃん』のヒットを通しNHK、そして日本中の知名度と好感度をぶち上げた宮藤氏。不安どころか期待しか抱いておりません。

何故ならば今回の大河ドラマに求められるニーズに対してクドカンは最適任すぎるから…!

『いだてん』は言わば「2020年に向けて日本の凄さを皆共有しようね!」「そんでオリンピック楽しもうね!」というはっきりとした目的をもったドラマであって、それを果すのに何が一番大切かってとにかく観てもらい易いことに他ならないと思う訳です。

クドカンの生み出す人物はどれもとても人間臭く、そこが魅力的な点で。

だからこそ大河ドラマという仰々しい世界で動く偉大な人々でさえも観ている内に愛おしく親しみを持てる存在になってしまうような「新しい大河」が出来るんじゃないかなと思うのです。

正直スポーツには殆ど興味がなくオリンピックも「やってるのね」と片目に見るくらいだった非国民な私でも、みっちり『いだてん』教育を受けた一年後には「オリンピック最高!」と叫んでいるかもしれない。すごいことやで。

ただ無難には終わってほしくないなとは思います。

 

そしてもう一つ、クドカンが大河ドラマを書くということはどういうことかという点で大きなこと。それは大人計画の俳優陣が大河で沢山観られるであろうということ…!

主演が阿部サダヲな時点でもう涎だらだらですが、松尾スズキ・星野源・荒川良々・近藤公園と現時点決まっているだけで堪らない。

他キャストもお前どれかのクドカンドラマで観た顔だなって俳優しか出てないくらいのキャスティングでお祭り状態。本来脚本家や監督の「〇〇ファミリー」みたいな構成あまり好きじゃないんですけど今回はもうとことんやっちゃってくれ!祭りだ祭りだ!!

あとは古田新太と長瀬&岡田あたりの登場を待つばかりだね。

 

その他1話メモ

・OP最高

 大河ならではの交響楽団でありながらフレッシュ&前進!という感じでとてもあがる。初めは1人からどんどん人が増えていく姿を表現しているんですって。

 

・想像以上に登場が早い&重要人物だった星野源

 前髪を分けるといい意味で「THE日本人!」という雰囲気が出ていてとても良い。満点。

 

・エモさしかなさそうな神木隆之介

 何度も言うけど初めの東京オリンピックを通して2020年に繋げようというドラマな訳じゃないですか。そこで出てくる(現時点での)若者の筆頭が神木くんなんじゃないかと…!

きっと金森選手の時代を観てきたビートたけしがオリンピックを語る→神木くんがみる→弟子となった神木くんが語る→2020オリンピックを待つ私たちに繋がるんじゃないかと…!私は妄想するのですがどうでしょう!全く違っても神木くんが尊いのでなんでもOKです!

 

・森山未來の作りこんできてる感

 役作りの為に1ヶ月前からふんどしを履いて生活してたと聞いて「これがふんどしを履いた成果か…面構えが違うぜ…」となった

 

・天狗倶楽部メンツの圧倒的濃さ

 ・生田斗真の脇の美しさ

 ・近藤公園の白さ 

 ・満島真之介のヤベエやつオーラ

 

・赤く染まった金栗フェイスが歌舞伎みたい

 

さあ最高の1年がスタートしたぞ!

2020年の東京オリンピックを見据え気合の入りまくった作品だということはもちろんのこと、もう私的には推しの作る推しによる推したちの推しドラマが1年間観られるという幸せでいっぱいです。(尊い方たちを推しと呼ぶのは憚れるけれど)

 

殆ど役所広司が主演の第一話でしたが、あちこちに散りばめられたものたちがこれからどう活躍していくのか楽しみで仕方ない!

まだまた、まだまたこれからなのです。

 

とりあえず次回、(ようやくの)金栗物語まで1週間ワクワクして待ちます。

この一年見終えるまで絶対死ねないわ。

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