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【煩悩を払いたい】20代初心者が表参道・相国寺で座禅体験して来たよレポ

煩悩をぶっ飛ばしたい!

何かとモヤモヤすることが多い…

頭をとにかくスッキリさせたい…

日々の生活に疲れ切っていた私。

夜な夜な「都内 ストレス発散」「都内 気分転換」「都内 非日常」など文明の利器に頼りとにかく思い当たるワードで検索しまくっていた中、あるものにビビッときてしまいました。

 

「検索結果:座禅」

座禅…座禅…?!座禅…!!

絶対座禅だ!ZAZENだ!

今私が必要としているのは座禅だ!

 

ということで20代女子私、早速都内で座禅に行ってきました! 

 

表参道・相国寺 東京別院へ 

意外と高くない座禅のハードル

検索してみると実は都内で座禅体験ができる場所は意外と多い…!

(しかもアクセスの良い都心にも多くてびっくり)

しかし多くはごく早朝や平日夜などの時間帯で決まっています。

ファースト座禅で朝早いのはちょっとハードルが高い…

(煩悩を消す志が低いというツッコミはスルーします)

 

ということで見つけたのが相国寺 東京別院でした。

臨済宗相国寺派

土日開催、午前10時半〜正午までという点に惹かれこちらに参加することにしました。

何と言っても場所が表参道というのもアツイ。

表参道で座禅。なんだかとってもいいじゃない!

 

定員締め切りはあるものの予約なしでOKとのことで直接向かいました。

同じく煩悩を払いたい友人と2人でドギマギ行ってきます。

 

もの凄く綺麗な境内

到着してびっくりしたのがその綺麗さでした。

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 全体的にとても開けていて明るい…

座禅に行くと決めたものの、何も分からずやっぱり少し怖いという不安感を一気に取り除いてくれる落ち着いた雰囲気にホッとしました。

 

受付を済ませ、座禅会の会場へ入ります。

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今回は年齢層的に少し浮いている感じだった

 

初心者も大丈夫!座禅会の流れ

全体の流れは「臨済録」提唱→坐禅→茶礼というもの。

①お話
②読経
③坐禅(30分・間に5分休憩)
④茶礼

全体で1時間半ほどでした。

 

まず時間になりご住職から仏教のお話があった後、全員で般若心経を読みます。

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プリントを見ながら頑張ってついていきます…!

般若心経を読み上げる体験なんて日常ではそう無いのでこの時点で非日常感に気が引き締まります。というか同時についていくのに必死でもはや無心。

関係ないけど般若心経って慣れずに読んでもちゃんとそれっぽくなれるから不思議。

 

煩悩だらけの座禅スタート

その後、座布団を移動させて向かい合わせの列を2組作り直してから座禅スタートです。

初心者クラスを別に取りレクチャーをしてくれるお寺もあるのですが、こちらは初心者も慣れた方も全員一緒での開催なので自然と座禅が始まってしまい少し戸惑う私。

周りが慣れた感じの方ばかりだったので、ネットの事前知識を引き出しつつ見よう見まねで足を組んで自分なりの座禅スタイルで取り組んでみることに。

座禅前のお話の中で「今、この場に集中することが大事」「足が痛くてもじっと耐える。耐えることを楽しむくらいの気持ちでとにかく耐えること」との教えをいただいたので、他人からどう見えるかは気にせずじっとすることを優先するのだ…!

 

しかしここで問題がおきます。

警策をどう受けるのかが分からない…!

 

今回座禅に行くにあたり「あの肩叩かれるやつは絶対体験してみたい!」と思っていたのですが、如何せん受け方が分からない…!

どうやら自己申告制のようなのですが、手をあげるべきなのか顔をあげるべきなのか全く違う方法なのか全然知らなかったのです。

気づけばどんどん周りで「パシーン!」「パシーン!」という大きな音が響いている…

焦る心。叩かれたい。とても叩かれたい。でも分からない…!ああ時間が過ぎていく…!思い切って手をあげてみる…?恥かいたっていいじゃない、さああげるのよ私…!

いつしか「警策を受けたい(叩かれたい)」という煩悩でいっぱいになっている脳内。

そのままあっという間に30分が過ぎてしまいました。

 

思い切って手を挙げてみよう、顔を挙げてみよう、と思いつつも近くに気配を感じると全く体が動かなくなってしまうのでした。雰囲気に負けてしまう…;;

結果的にもの凄く煩悩が溢れただけという。

(逆に言うとそれ以外は一切考えなかったので日常の煩悩からは解放されたかもしれない)

 

ちなみにこの後茶礼があり、お抹茶とお茶菓子をいただいたのですが「わあ美味しい」と味わっていたら周りがササっと片付けに入ったので慌てて抹茶で飲み込むことになりました。

味わう暇なんてなかった。立てた抹茶を一気飲みしたのなんて初めての体験でした。

 

まとめ:日常に「座禅」を!

座禅前のお話でおっしゃっていたのが、「日常自体が修行である」ということ。

そして「座禅を最終目的にしてはいけない」ということ。

決して座禅が上手くなることが大事なのではない、座禅はあくまできっかけであって日常の一つ一つと丁寧にまっすぐに向き合うことが一番大切。

当たり前のようで、モヤモヤした日常に「座禅をしたら何か変わるかな」と思い軽率に参加した私は目から鱗が落ちた気分でした。

 

隅々まで気が行き届いた綺麗で落ち着いた空間で、30分じっとしている。

 

ものに溢れ雑多で色々な事が後回しになっている自分の家で、次から次とモヤモヤしたものが溢れてくる脳内と共に過ごしていると、30分ですらそんな事も出来ないんですよね。

まず自分の日常に気を使おう。日常を整えよう。

ありきたりかもしれないですが、自分の生活の煩雑さを思い知るきっかけになった気がします。

ちなみに一緒に行った友人はキリスト教だったりしたのですが、「どの宗教も(大切にしていることって)同じなんだなあ」とつぶやいていたのが面白かったです。

 

お寺を出て少し出たら一気にOMOTESANDOUになる風景。改めて凄い体験だったなあとしみじみしました。

 

近年初心者や若者に向けての座禅会を開いたり、その他の催しを行なっているお寺が増えており、実際に若者の参加も非常に多いとのこと。

日常を見つめ直すのは一番として、もっと気軽に、もっと身近に座禅体験に参加してみるのもアリなんじゃないかなと思える体験でした。

今回日程が合わずにいけなかった友人もいるし、警策リベンジの為にもまた参加してみたいな〜と思います。

 

座禅・お寺というとどうしてもハードルが上がりがちで中々機会がないと近づく事もないかもしれませんが、もしビビッと来た時にはぜひ行ってみて欲しい…!

日常では得られないような1時間が待っているはずです。