お久しぶりですプニ子です!
一年以上前にSAKEROCKのまとめを書いて以来、ようやくの第二弾です。
この記事を書いてからTwitterで星野ファンに声をかけてもらうことが物凄い勢いで増え、とってもとっても励みになっておりました。ありがとうございます〜〜!
そんな訳で第二弾は「SAKEROCKの歌入り曲まとめ」です。
本当にずっと下書きのままで完成しないのでとりあえず「ええいままよ!」と放流してみました。
インストバンドでありながら、歌詞あり、スキャットあり、ていうか何でもありなバンド、それがサケロック。
一応歌詞の有無に関わらずメロディが付いていることを目安に選曲しておりますが基準は曖昧、サケロックオールスターズ他、サケ単体以外の楽曲も混みだったりと色々抜けていたりするとは思うのですが、どうぞゆるく見ていただきたいです〜〜
メンバーによる歌入り曲
『スーダラ節』
『Song of Instrumental』、『SAKEROCKの季節』収録。
言わずと知れたハナ肇とクレイジーキャッツの名曲を、彼らを敬愛する星野源がボーカルとしてモコモコした歌声で歌うと、「わかっちゃいるけどやめられねぇ」がより一層沁みてくる気がします。(とてもしんどい)
「インストバンドSAKEROCK」の中でこの曲をライブで歌うこと、音源としてリリースすることこそが、確実に今のソロシンガー星野源に繋がっているはず。
私自身、この曲でSAKEROCKに入り込めたと思うところもあり、思い入れが強いです。
星野源ソロCDブック『ばらばら』でソロ弾き語りバージョンもあるので機会があればそちらもぜひ!
- 作者: 星野源,平野太呂
- 出版社/メーカー: リトル・モア
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: 単行本
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弾き語りっていいよね!
『日本の人』
『細野晴臣トリビュートアルバム』『SAKERCKの季節』収録
元はHIS(細野晴臣/忌野清志郎/坂本冬美)という、なんじゃそりゃすごいなという面子によるものを、細野晴臣トリビュートアルバムでサケロックオールスターズ+寺尾紗穂として発表した一曲。
元の清志郎&坂本冬美というWパンチな歌声もすごくいいんですが、サケオールスターズバージョンはトロンボーンが入る事で柔らかくあったかい印象になっていて。そこにボーカル2人の歌声が最高にしっくりきて。
最高&最高。
特に歌詞がすごく好きです。
「人と仲良くできない人 自分だけが特別な人
人と馴染めず悩む人 ストレスに悩まされる人
目を開けてごらん 顔を上げてごらん
春が来ているよ」
「また今日も思い悩む人 自分だけが寂しい季節」
「私待ってるわお茶の支度をして 早く帰ってね」
「街はずれ南風吹く 2人だけの庭で会いましょう」
何でしょうねこの包容力。
カバーによってより一層ノスタルジーさと包容力が溢れている気がする。
夕暮れに1人で散歩しながら聞いていると「あああああぁあぁ~~!!」と死にたくなるくらいの尊さ。
特に最後一節「2人だけの庭で会いましょう」の男女ハモリがすごく好きで、もっとこういうバラードで星野源×女性デュエット的な曲が聞きたいなあと思うのです…
今後、無理かなあ…需要ならあるよ(私に)
『おじいさん先生』
2007年の同名ドラマのために作られた一曲。
子供の頃よりあだ名が「おじいちゃん 」だった星野源が作ったというのがまたアツい。
『おじいさん先生の合唱』
同上収録。
上記の合唱バージョン。
歌っているのはなんと彼らの出身高校自由の森学園の学生さんという驚き。
この歌の歌詞自体がすごくふざけていて、なおかつど直球なフレーズも入って。
にも関わらず、高校生(もちろん女子もいるのに)が真剣に歌っているのが面白いし、最後には謎の感動を与えてくるという、謎のパワーに満ち溢れていてとても好きです。
メンバーの思い入れも強そう。
『MUDA』
『MUDA』収録。
あ〜あ〜あああ〜あ〜
あ〜あ〜あああ〜あ〜
あ〜ああ あ〜あああ〜
あ〜ああ あ〜あああ〜
あ〜あああ〜ああ
あ〜あああ〜あああ〜〜〜〜
(繰り返し × ∞)
今までとは明らかにちがうカッコイイギターの音色に「何だこれサケロックなのか!?」ドキッとさせた直後に気の抜けた「あ〜あああああ〜あ〜」で「間違いない…!わしらのサケロックじゃ!!」とニヤッとさせてくれる一粒で二度美味しい曲。
『 SAYONARA』
『SAYONARA』収録。
リーダーの星野源のコーラスから始まり、メンバー5人へ膨らんでいくどうしようもない名曲です。
個人的にですが、このラララはSAKEROCKではなくもう殆どソロ星野源の歌声の伸び方だなーと感じてます。堂々と引っ張っていくようで、ラ~ララ~ララ~ァの、最後のァ~の抜け方が切なくて、泣きたい。
SAKEROCK / SAYONARA 【Music Video】
MVは絶対見て。
『Memories』
『SAYONARA』収録。
春のような優しいメロディに源くんのこれまた優しいコーラスが最高にエモい一曲。
コーラス挿入率でいうとかなり高い方の曲だと思います。
でも優しいだけでなくて新しいスタートを後押しするような力強さも感じられる、もうこの世の全てのオープニング曲にすりゃあいいじゃんって曲。
間奏のピアノがものすっごく好き。
『洗練性生活』
『おじいさん先生』収録。
作曲・歌:浜野謙太
ムカつく。
イントロのハマケンの「プペパッポ~ン プペプペパポ~ン」的なオシャレパリジャン気取った風な歌い方が最高にムカつく(褒めてる)
世の中のどこに行ってもこの曲が合う場所なんてなさそうだしいつ聞けばいいのか全くわからないのですが誰か教えて…!
『穴を掘る』
アルバム『LIFE CYCLE』、『サケロックの季節』収録。
トロンボーンが歌いあげる気持ちよさ…!
個人的にサケ曲の中でもトップ10に入るくらいの好きな曲で勝手に踊れちゃうくらい気分をぶち上げてくれるんですが、最後のハマケンスキャットで毎回「ちくしょう!ちくしょう!」という気持ちになる。でも好き。ちくしょう!
ライブでは「穴を掘る」〜やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」にメドレーするのが定番になったりしてました。懐かしい…
ちなみにSAKEROCKではインストですが、星野源ソロでは歌詞付き曲もあるよ。
『Old Old York』
『LIFE CYCLE』収録。
ハマケンのめちゃくちゃなスキャットが暴力的すぎる。
イントロからぶっ飛ばしてはいるものの全体的には思わず口ずさんじゃいたくなるようなクッソいいメロディなのに、中盤で絶対吹き出しちゃう暴力。
ソゥレっ!
『ボーンうまうまくんのラップ』
『LIFE CYCLE』収録
『エンディング』
サケ初の映画音楽となったこの『キャッチボール屋』、実はサケを通しての名前しか知らなかったんですが、大森南朋主演、他キャストに松重豊・寺島進・光石研・庵野秀明という意味不明な豪華さで、いつか観てみたい。
『ベラマッチャ』
『YUTA』収録。作曲:星野源
ひどい(多分褒め言葉)
ここら辺の曲は歌入りに入れていいんだろうかと悩みつつ大は小を兼ねろ精神で入れてます。
居酒屋でワイワイガヤガヤしながら肩組んでゆるく揺れてフンフン楽しんでいるようなゆるゆる合唱です。
初期サケロックらしさ満載な恥じらいぶち壊しソングというか、面白さを最優先したような一曲。これ聞いて力出せって言われても絶対無理。全身の筋力を奪っていくようなパワーがあって不思議。
『CHINESWSKATER』
『YUTA』収録。作曲:野村卓二
歌:上村美保子 浜野謙太
初めから終わりまでハマケンの適当スキャットがバックに流れ、その上を中国語(だよね?)がスイスイ流れていくのですが。
この曲を聞くときいつも、中国の雑多な路上で鼻歌歌ってる小柄な日本人ハマケンと、すぐ側で突如歌い出す買い物中の中国人女性の図が勝手に浮かんできで中々のカオスに笑ってしまいます。
曲の何もかも私にはわからないんだけどチャイニーズスケーターなのにハマケンがハワイに行きたいことだけはわかる。
何より、(『YUTA』を聞くと全体的に思うことだけれど)ある意味こうした曲を22,3歳で作っていたことになんだか衝撃を受けるのは私だけでしょうか。
培ってきたもの、感性の差をひしひしと感じる。
というかこんな曲ばっかり作ってた人があそこまで大衆に受けるキャッチー曲を作っていることもすごい。
主に鍵盤とドラムの音が歌っているのが好き。
『信長』
『Song of Instrumental』収録。
歌:浜野謙太
アルバム収録曲解説での伊藤氏の「一聴すると面白い様で実はそんなに面白くない!」の一言が秀逸。
『京都』
『YUTA』収録。
作詞作曲・歌:浜野謙太
ここら辺のハマケン曲を聞いて「なんなんだよ…!なんなんだよ…!」となった人は在日ファンクを聞くと(多少)落ち着けるはず。保証はしないよ!
『待ちぼうけ』
歌:浜野謙太・ハナレグミ
ゲスト歌入り曲
『インストバンドの歌』
『Song of Instrumental』、『SAKEROCKの季節』収録。
メンバーが歌ってないものの、サケロックの歌入りと言えばまず思い出すのがこれ。
初めて買ったアルバム『Song of Instrumental』の1番目でハナレグミの緩やかな歌声に乗せて「手足のない人や目と耳が聞こえない人はどんな風に歌えばいいの」というフレーズが流れてきて度肝を抜かれた記憶があります。
『木陰』
『Song of Instrumental』収録
歌:JUNE
松永良平氏がタイ旅行で偶然買ったCDの曲とのことで、それが日本でこんな形で編曲されてるってロマンを感じる…
カジュアルにSAKEROCK聞いてみようかなと思った人を初聴きで困惑させるオシャレ度で有りつつ、永遠に聞いていられそうな気もするから不思議。
『ドゥエルメ・ドゥエルメ・ネグリート』
『Song of Instrumental』収録
歌:山田里香/蓮実重臣
南米のトラディショナルソング子守唄なんだそうですが、愛に溢れつつもちょっと圧倒されるの歌詞付きなので、ぜひ日本語訳と一緒に聞いてほしい曲。
『Matakitene』
『日本の態度』『SAKEROCKの季節』収録
吐夢さんといえば一時期のペリー曲で話題になったりしましたが、これも同じく謎のベテラン臭を醸し出すカタコト芸がたまらないです。
イントロまではおしゃ喫茶店だったのに、歌い出しで一気に「宮崎吐夢曲」に持っていくアクの強さ。後半の謎の盛り上がり。好き。
『また来てね/京都』
『LIFE CYCLE』収録
上記のインストバージョンと見せかけてハマケンスキャットが暴走し、星野源の「ハマケンうるさいよ!」の声が入ってくるという迷曲。
『Pom Pom蒸気』
作曲・作詞:細野晴臣
これで乗れない人はいないはずなブギウギ曲…!
何だか全然わからないけど、小粋に繰り出せええぇっぇ〜
番外編
作詞作曲・歌:持田香織
2008年当時、持田香織のソロ活動始動第一弾としてこの曲が発表され、そのビックネームバリューに驚き慄いた記憶がいまだに鮮明に残っています。
持田さんの独特すぎるポワーという歌声に合わせると、こんなにも女性的な音色になるんだなと。良くも悪くも借りてきた猫みたいな印象を受けるw
『めがねのうた』
歌:ミル・ニャンちゅう
一度聞いたら忘れられないメロディーと歌詞!ありがとうめがね!
ちびっ子たちがニャンちゅうとお姉さんのポップなやり取りを楽しみに見ている番組で、突如現れたネズミの格好をした見知らぬ男性陣がメガネをかけて演奏しているという、こんなの誰が考えたんだというシュールな放送映像を、今こそ色んな人に見てほしい。
Eテレには強い大人計画ファンがいるに違いないと確信した瞬間であった。
Eテレにフォーリンラブめがねです。
『せつないのうた』
歌い方もスーダラ節や日本の人のような、モコモコとした優しい声で素晴らしい。
「さびしいとちがうこのきもち これからいっぱいやってくる」
「すきすきだから すきだから やってくるんだせつないが」
「せつないってなんだ」
もはや「せつないってなんだ」と歌うこの曲を聞くと胸がキュうぅううとなるんですが、これがせつないですか?
せつないに気づいてしまった君はもう大人だ。
ニャンでもちゅうでもうたっちゃお?ニャンちゅうワールド放送局?
- アーティスト: V.A.,ニャンちゅう,ミル,星野源,HARCO
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おわりに
今回、歌入り曲として「声」が入っていることを基準にまとめて見ましたが、改めて思うのはSAKEROCKって全部歌っているんだよなーということでした。
『生活』『穴を掘る』のような他に歌詞有りバージョンもあるけどインスト演奏、というものは勿論ながら、どの曲であっても楽器が歌っているんですよね。
主にトロンボーンやピアノの力もあるのかなと思いつつ。
だからこそ、インストバンドでありながら歌声やいきなりのスキャットが入ってきてもすんなり心に入ってくるのかなと思ったりします。(一部ハマケンを除く)
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