こんにちは、プニ子です!
個人的に期待度100億パーセント映画『グレイテスト・ショーマン』!
早速IMAXで観てきました!!
映画『グレイテスト・ショーマン』 Imagination Trailer
圧倒的な歌と映像のミュージカルパワー!!
もうね、これに尽きるとしか言いようがない!!
予告やキャスティングからして成功が約束されたような期待感にあふれていたのですが、想像を超えてきやがったぞ〜〜〜〜〜!!
生の舞台を見たときにしか味わえないような高揚感に、映像でしか魅せられない非現実感がプラスされた、ミュージカルの醍醐味を余すことなく出し切った作品だなーと…!
特に一番の見所であるショーのシーンの度に、もう嗚咽が漏れるんじゃないかってくらい号泣しました。
問答無用なんですよ。こんなの…こんなの暴力なんだもん!!
ヒゲのレディ、あの方のパフォーマンスなんなんですか!!
サーカスという、レッドとゴールドとその他諸々のキラキラしたビジュアルを持ってして、それをただひたすらに極めた夢のような世界をビュアああああぁああ〜〜!!!!!!とぶつけられるこの幸せ!!
ああ、助けて!最高を摂取しすぎて死んじゃいそう!!(涙ドバーーー)
しかししかし。
一方で、上記の通り「映像!歌!役者!!!」というだけでも成立してしまっているので、正直映画(シナリオ?)として「素晴らしい映画だった」と評価していいものかはちょっとだけ分かんないなと思うところもあったりします。
そんな訳で以下、若干ネタバレを含みますが、よかった点・モヤっとする点の両方の感想を書いていこうと思います…!
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ひたすらに前進していく快感!
まずこの『グレーテスト・マンショー』の特筆すべきところは、ずばりストーリーにおいてネガティブさを殆ど出していない点…!
フリークショーという、所謂マイノリティな人々を扱っているにも関わらずというのもなんですが、キャラクターそれぞれの暗く悲しい過去や環境、バッシングの数々を描こうと思えばいくらでも描けるし、もっと悲惨に「かわいそう」にも見せられるはず。
むしろ普通ならアンチから這い上がっていくお涙ポイントとしてもっと分かりやすく入れてきそうだなと思うのです。
でもこの映画にはそんなネガティブさを殆ど感じなかった。
各々のセリフや表情から境遇はしっかりと感じ取れるものの、暗い過去よりもショーの中で輝く強い姿を前面に出しているように思いました。
だから全然いらやしくないし、説教臭くもない。
予告時点で、マイノリティの部分で割と泣いてしまうんだろうと覚悟してしまっていた自分にとってはかなり想像を超えた部分でした。
バーナムファミリーがとにかく天使
そしてそんな作品全体のネガティブ感を消しにきているのが、圧倒的天使なバーナム妻&バーナムキッズ2人の存在…!!
もう天使&天使すぎて(ビジュアルも最高に天使)存在だけでずっと見てられるんですけど、彼女たち、ショーの面々に対面しても一切マイナスな反応を見せたり、自分達と違うことに一切の疑問を持ったりしてないんですよね。
彼女たちの存在が作品を善の方向へ導いてくれていると感じました。
家族のシーンなんかは単純に多幸感で惚れ惚れしっぱなしだった。
「苦難を乗り越える成長」は見出しにくい…?
ネガティブ感を前面に出さない気持ちよさの一方で、映画として大きな盛り上がりどころである「苦悩を乗り越えた成長」はあまり感じさせられなかったなーと思います。
1つに、主人公バーナム氏。
彼は貧乏な生まれから始まり、何度か(しかも状況的には結構な)挫折や失敗を経験するのだけれど、次の瞬間には華やかに復活していたりと「本当に苦労してんのかこいつ?」という疑問が過ぎることも多々。
もう1つに、ショーの面々。
前述の通り出そうと思えばいくらでも出せる暗い面を描かない気持ちよさの分、苦悩が分かりずらくて上がり幅の狭さを感じました。
どちらにしろ、どん底からステージまでのスピードが半端ないのだ…!
ミュージカルの良さは、説明臭くセリフにせずとも感情を伝えられ、一つの歌の中にいくつも場面転換ができるスムーズさでもあります。
だからそんな泥臭い「努力の過程」はすっ飛ばしちゃえ!!というコンセプトであるというのならばそれはそれで正解なのかもしれないけれど、1つの映画としての振り幅は狭い…
そして(主にバーナム氏だけど)物事の前進要因が周りがいい人だった点が大きいのも達成感がない一因かなーと。
1シーン、1シーン切り取っても超絶アガれる完成度な分、成長を見られた喜びのようなものはかなり薄いと思うのでした。
せめて、どこかショーのシーンでもっと出演者1人1人の見せ場を作ってくれたらよかったなあ〜〜。
全員が一斉に踊りパフォーマンスをする様は圧倒的で素晴らしいんだけど、これだけ濃い面子を使っておいてキャラクター性が分からないのは勿体無い…;;
というかもっと各々の活躍を見せて欲しかった…!
ショーの実態がいまいち掴めないのもそのせいかなと思ったりするのでした。
ザックとゼンデイヤとブラックと
そんな中唯一くらいにしっかりとキャラクターとしての成長を感じられたのがザック・エフロン演じるカーライルとゼンデイヤ演じるアンの若者2人…!
20代半ばの私はザック・エフロンに我が心の青春映画『ハイスクール・ミュージカル』で一度ハートを撃ち抜かれている経験がある訳ですが、大人になってまたやられてしまいました。
High School Musical 2 - Everyday (FULL) 720HD
ディズニー映画で主役の好青年がはまってしまうとどうしてもアイドル的なイメージがついてしまうことも多いかと思うのだけど、今回はその輝く笑顔の好青年感が最高にいい意味で作用していてカーライルのキャラクターの気持ちよさが際立っていたなと!
ゼンデイヤちゃんも『スパイダーマン:ホームカミング』の地味MJとは打って変わっての圧倒的ヒロインな華やかさが最高だった。
実を言うと一瞬この映画の時代を忘れ、ゼンデイヤ兄妹がショー側にいることに「?」が浮かんだ自分がいました。
兄妹が黒人であること、そして黒人が差別されていた立場であることが全く意識の外だったのです。
どう言っていいのか分からないのですが、でも私たちがそういうことを当たり前に意識しなくなるようになったのも、(この作品で言えば)こうしたゼンデイヤ兄妹のような人々や、ただ排除するだけの群衆とは違うバーナム氏やカーライルたちがあってこそなんだろうなとも…
作品の内容とは違った意味で個人的に少しハッとしてしまったのでした。
まとめ!
総評すると、『マッドマックス怒りのデスロード』や『バーフバリ』と同じジャンルの超絶パワフルな高揚感に幼女の善のパワーを配合した最高のエンタメ映画…!!!
テンポの良さとストーリーの前進さに問答無用で気分が上がり、非日常へ飛び込ませてくれました。
(全然触れなかったけど)ヒュー・ジャックマンがジャケット羽織ってシルクハット被ってステッキ持ってたらそりゃアガるわよ!!!!
とにかく映像と歌で打ちのめされたい!!!と言う気分の時にはこれ以上ない。
もう一度大スクリーンでも味わいたいのはもちろん、今度は家で思う存分嗚咽を漏らしながら世界観に埋もれたいなーと思うのでした。