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星野源『ドラえもん』(発売前)感想 星野源がドラえもん主題歌を歌う未来がやっときた!

星野源ドラえもん』聞きました。

 

『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌になっているこの曲。 

まだ聞いたことのない方には、まずはこの予告をぜひ見て欲しい…!

 


「映画ドラえもん のび太の宝島」予告3(星野源 主題歌「ドラえもん」ver.)【2018年3月3日公開】

 

泣いた。

そしてとても好きになってしまいました。

 

私はとにかく捻くれ者なのでこのあまりにも大胆不敵なタイトルを聞いた時から(星野源本人も「大丈夫か」と思う人もいるだろうと言っていたけれど)「ええ…?」と謎の不安感と不信感を抱き、初聞でも「なるほどドラえもんだな…」くらいにしか感じなかったのですが。

この予告を見た瞬間、ドバッと涙が溢れてきました。

 

 

ドラえもんたちと共に彼の歌声が聞こえる。

ドラえもんの世界観に彼の声が組み込まれている。

日本に生まれ共に育ってきた大好きなドラえもんと、同じく大好きな源くんが同じ世界にいるんです、そりゃ泣くわ。

 

 

そもそも星野源×ドラえもんという組み合わせは、「やっと来たか」と思うくらいに完璧なものだと思うのです。

例えば、本人も語っていた『ドラえもん』の魅力は大体以下の通り。

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SF、ファンタジーの部分と生活に主軸を置いているところ。

埼玉の住宅しかない場所で育った自分でも物語に入っていいと思わせてくれるような、誰も仲間はずれにしなくていい物語。

人間の生活から生まれてくる、あんなこといいな、こんなこといいなという部分を観察して生まれたひみつ道具たち。

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星野源じゃーーーん!

思いっきり星野源スピリッツじゃーーーーん。

こうしてみると藤子不二雄先生の「残したもの」が星野源という少年の未来に「繋がって」いるんだとひしひしと感じる。

 

それに余談ですがファンとしては星野源×ドラえもんは馴染みのあるものであるしね。

natalie.mu

www.shogakukan.co.jp

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星野源のもつ日常性だったりおじいさん性だったりノスタルジックさだったりは『ドラえもん』の主題歌を歌う人物としては適任以外の何者でもなかったのです。

だからこそ「やっと来たか」と胸が熱くなるものがあって。そのやっとというのは星野源というミュージシャンが経てきた、ここに至れるまでの時間の長さも含めて。

30代になり大人になった星野源が今の国民性を得てこその、このドラえもん主題歌。

歌詞の中の「いつか時が流れて辿り着くから」も重なる部分があるのかなと思ったりしました。

 

 

そして長くなりましたが、曲の感想をば…!

非常にアニメ主題歌!!

 

星野源の主題歌論は「依頼されたからにはしっかり作品に関係するものを作りたい」「自分の力だけではいけないところへ行けるのがタイアップ。主題歌をやるときは作品を咀嚼して、作品といま自分の中に流れてるもので合致したものでつくる」というもの。

確かにこりゃ紛うこと無き主題歌だ。

主題歌と言いながら全く関係ない曲が使われることのほうが多くなった現代にして、曲間奏にも特別に挿入されている『ぼくドラえもん』のような、あの頃流れていた「アニメの主題歌」を感じるしっかりとしたアニメ感。

すごくいいよね。

 

作品や見に行った人の感情を邪魔したり壊すことない、寄り添いスタイルに作品へのリスペクトを感じました。

 

笑点ニューオリンズサウンドのハイブリッド」と話していたけれど、エレクトリックピアノを使ったずっこけコメディ感と、怒涛の「ドドドドドド」が子供に向けているのが伝わる。

「ドドドドド」の歌い方もこれまで音源で聞いたことない勢いで、まるで目の前に子供がいて喜ばせようとしているような画が浮かんでくるなーと思いました。

 

 

しかし同時に大人なら感じる懐かしさもあって。

前述と重なるのだけど、歌詞の部分。

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「背中越しの過去と輝く未来を

赤い血の流れる今で繋ごう 僕ら繋ごう」

「君が残したもの 探し続けること

浮かぶ空想から また未来が生まれる」

「いつか時が流れて 必ずたどり着くから」

「君を作るよ」

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ドラえもん』て話自体、のび太の血の繋がった未来のセワシくんから始まる物語じゃないですか。

のび太の時代の人が、血を繋げ未来を繋げることで出会うことができるのがドラえもんで。

まずそういう物語としての、のび太たち目線と。

 

もう一方で、藤子先生がドラえもんを通して残していってくれた空想の数々は、私たちの頭の中に当たり前のように入っていてある意味未来に対する夢だったり憧れの象徴だったりになっていると思うのです。

そういった「君」の残したものから、どんどん空想を生み出し、いつか機械のドラえもんを「作るよ」という、現実の私たちの目線。

 

そんな二つの気持ちが入っているのかなと思い、同じく「ドラえもんに会いたい!」と思い育ってきた私たちの心にはぐっとくるものがあるのだと。

 

 

『恋』のカップリングでもある『Continues』にもある、「命は伝う 君の想い繋ぐ」「君が燃やす想いは 次の何かを照らすんだ」にも通じると思うのだけど、星野源という人間のもつ、「未来へつなぐ」という想いが『ドラえもん』に合致した、最高の歌詞だと思いました。

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ただ正直やっぱりタイトルだけは未だに大手を振って「星野源万歳!」とは思えない違和感があるのが本音。

慣れかな、慣れなのかな…

 

ともかく今後きっと多くの番組や場所で耳にする機会があるだろうし、多くの世代の人に愛される新たな代表曲になることは間違いないはず。

CDの発売と、映画の公開が待ち遠しいです。

 

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