待ちに待った『コウノドリ2』第一話見ました。
面白かった…。
綾野剛演じる主人公が何故か病院を離れているという医龍風スタートから始まり、孤島の病院で佐々木蔵之介と出産に立ち向かうというコトー風の感動エピソードもよかったし、耳の聞こえない志田未来と泉澤祐希夫婦の演技にも泣かされたし出産の演出には鳥肌が立ったし、不安がる志田未来へのコウノドリ先生の「迷惑かけたっていいじゃない」もすごくいいセリフだった。
しかし。
そんな怒涛の感動エピソードを盛り込んだ1話目で一番の好感度をぶち込んできた奴がいる。
しのりん、お前だ。
生まれてきた赤ちゃんに「心室中隔欠損」と呼ばれる心臓に小さな穴があく疾患のあると判明したナオトインティライミと高橋メアリージュン夫妻。
キャリアバリバリでやってきて早く仕事復帰をしないとと焦るメアリージュンは生まれてきた我が子が心室中隔欠損と知り激しく動揺する。
そんな妻にナオトインティライミが笑顔で言う。
「大丈夫、俺も手伝うよ」
それを見て冷たい目で言い放つ四宮。
「何言ってんだ。手伝うんじゃない。あんたの子だろ」
ボカーーーーーン!!!!!
この瞬間、何人の女性が頷いたことでしょう。
この全くインティラミってないインティライミの「手伝うよ」発言。
もはや禁句中の禁句として認識されてるんじゃないかと思いつつも、それでも男性には何が悪いのか気づかない人も多いはず。
でもこんなん出産経験のない私でもイライラする。
自分のパートナーにそう言われたら一気に将来が不安になる。
このノットインティライミはきっと結構なエリートでとても頼り甲斐のある人なのでしょう。優しい言葉を掛けてくれてもきたのでしょう。
でも実際のところ、同じようにバリキャリとして必死にやってきた妻の仕事への意欲やこれまでの頑張りや、出産子育てに置ける負担や不安を理解はできてないんだろうなと。虚しい。この時のメアリージュンを思うと虚しくなります。
当事者意識がまるでないのだ。
だからこその四宮の「あんたの子だろ」発言がね。
恥ずかしながら原作を追っていないの原作でも四宮先生がこのセリフ担当なのかもしれないけれど、このセリフを今好感度をぶち上げまくっている星野源に第一話時点で吐かせた人は天才かと思います。
星野源また好感度あげてんじゃねえええええー!
大体からして四宮ってやつはキャラクターが完全にずるいじゃないですか、
シーズン1の登場から「あ、こいつ絶対いいやつじゃん」「絶対辛い過去を抱えてるやつじゃん」臭を出しまくり結果その通りで割と早めにデレ始めやがって。
そういうキャラクターはその後何やっても好感に繋がってくるんだよ…!!むしろ最初からの善キャラよりくるんだよ…!!うわあああああああ…!!
心配そうに病室のぞいてんじゃねえよ優しいかよ心優しいかよ
大体今回なんて登場シーンからかっこよすぎないか、増してかっこ良くなってんじゃねえか
顔がシュッとしすぎなんだよあのひよこの産毛みたいなホワホワした前髪はどこ行ったんだよなんでいつも前髪アシメントリーなんだよおおおおおおオォオおおおおおお
私の受話器も奪いとってくれよおおオォオおおおお頼むよ…
と言うことで。
今シーズンで新たに掲げられるテーマは「生まれること、そして生きること」。
産めと言われながら社会的に産み辛く育てづらいままの世の中。
「手伝うよ」発言の後、やはり育休は取らず仕事へ向かうインティライミ。
大森南朋が言うように育休が取りづらい、取れても取らない選択をする人、せざるを得ない人が圧倒的に多いのは現実として分かるのだけれど、祝福に包まれる志田未来夫婦と対比させられる、部屋で泣く赤ちゃんの側で呆然とするメアリージュンの姿が忘れられない。
今後も登場するであろうメアリージュン&ナオトインティライミのカタカナ夫婦の行く末に希望があればいいなと思います。
絶対いいやつになるであろうジュニア研修医にも期待です。
最後に、全然触れられなかったけど志田未来夫婦には本当にただただ泣かされました。
このシーン本当に良かった。
幸せにあって欲しい。