以前からこのドラマを歯がゆすぎてリアルタイムで見られないとぼやいていた私でしたが、
意を決して、ついに見ました。
最終回。
だらだら泣いてしまった。
でもこれがドラマが好きすぎてとか逃げ恥ロスになるのが嫌でとかではないところが申し訳ない。
みくりの姿にただただ共感して涙が止まらなかったのです。
1話の感想でも書きましたが、このドラマは「選ばれなかった者たちの物語」であります。
みくりは会社という組織から、平匡は恋愛という人間関係から。
ドラマ後半、”ムズキュン”とかいうアホかというほどのトキメキ恋愛ドラマに変貌しつつあったりして、『君に届け』じゃねーんだぞ両想いになってからいくら続けるつもりじゃと視聴者のライフを奪い続けていましたが、やっぱりこのドラマのテーマはそこにあったんだと。
私は今、社会生活に挫折し大きく思い描いていた夢も破れ、自信を喪失し、人として殆ど首の皮一枚で繋がっているような首なしニックなギリギリの状態です。それでも交際相手がいたり同居が決まっていたり、今の私を受け入れてくれる親がいたり、そんな周りのおかげで、未来に進んでいけているような、何とか何でもないような「普通のふり」をして生活が出来ているだけの、そんな状態です。
本当の私は、何にもない。何者でもない。
何にも持っていない。
常に自分自身への過小評価との戦いです。
自尊感情が低すぎるのです。
「選ばれたくて、認めてほしくて、なのに、なりたい自分からどんどん遠ざかる」
みくり、お前は私か。
これはすごく顔の良い私の再現ドラマなのか。
トゥルーマンショーなのか。
いつまでも理想の自分になれない自分が情けないし、彼が好きなのは活躍してバリバリ夢に向かっていた私であって、今の私ではないんだろうとか、私は周りを不幸にしていくだけなんじゃないかとか、それこそ「決めるなら今だ」と考える事も何度もありました。
そんな人間にとって、誰かに受け入れてもらうこと、その気持ちを言葉にしてもらえることのどれだけ大きなことか。
「普通じゃなくて良い」と言ってもらえる事のなんと救われることか。
対等に見ていてくれることのなんと……嗚呼ァァ
平匡のいらん考えを自分の中でこねくり回してヘタばかりしていく姿に、「違う!!違う!!」といらいらしながらも、最後の最後には言葉にしてくれる姿にみくり同様安堵感でだらだら泣けたのでした。
逃げてきた自分が恥ずかしくとも、少しでも受け入れて、信じてくれる人がいるのなら、進んでいくしかないんだと。
星野源ファンとして観はじめたドラマでしたが、こんなにも自分に向き合うことになろうとは思いもしなかった。
「意味なんかないさ暮らしがあるだけ」のフレーズがこんなにしみわたると思わなんだ。
ああ、みくりと平匡が幸せになれそうでよかったよ!!!
こんなテーマのドラマがブームとなり、多くの人が目にしたという事実に、何か「よかった」という気持ちになります。
あたしゃね、今回はくっそまじめなことしか書きませんよ。
この方に関してはまた後日がんばります。たぶん。