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映画『3月のライオン 前編』感想 ヒリヒリとする大人のドラマ(舞台挨拶も行ったよ!)

公開開始しましたね。

プニ子は3月19日、川崎チネチッタでの舞台挨拶に当選したので行ってまいりました!

 

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舞台挨拶感想

今回いらっしゃったのは、大友監督、主役・桐山零役の神木隆之介くん、川本ひなた役の清原果耶ちゃん。

舞台挨拶が始まったのは上映前で、心の準備をする間も無くあれよあれよと言う間に目の前に3人がいた感じでした

 

初めから終わりまで神木くんにロックオンキメてたので彼の感想ばかり浮かんで申し訳ないんだけど、

生神木、細かった。

素晴らしかった。美しかった。

 

内容としては司会のお姉さん進行の元、「役と自分の共通点」「撮影裏話」「見て欲しいポイント」等を各々話してくれました。

神木くんが舞台裏では将棋で劇中の強敵である後藤(伊藤英明)に勝ってるというのは面白かった。

あとは清原ちゃんはサンダルで走るのがものすごく早いなどなど。

 

チケット代が映画込みで2000円だったのですが、神木くんの細さだけで軽く払えちゃうぐらいの保養ができた満足感でした。

はあ…好き。。。

 

関係ないですが、おそらく神木くんの追っかけと思われる女性達が舞台挨拶後、上映を待たずして続々退席していく様に衝撃を受けました。

その日は他の会場でも舞台挨拶があったようなのでハシゴするんだろうか…すごい。

結果そればっかり印象に残ってしまった。

 

 

映画『3月のライオン 前編』感想

ヘビーな原作厨という訳ではない私ですが、一応連載当時から原作漫画を追い、先日まで放送していたアニメの両方を観ていたり、尚且つ主役も神木くんということで非常に楽しみにしておりました。

以下、原作前提ではありますが一応ネタバレなしの感想です。

 

あらすじ 

幼少期に交通事故で両親と妹を亡くした17歳のプロ棋士、桐山零(神木隆之介)。父の友人である棋士・幸田柾近(豊川悦司)に引き取られるが、そこから離れざるを得なくなってしまう。以来、東京の下町で一人暮らしをする彼だったが、川向こうに暮らす川本家の3姉妹のもとで一緒に食事をするように。彼女たちとの触れ合いを支えにする桐山だったが……(映画『3月のライオン 前編』 - シネマトゥデイ

 

8割「静」、2割「有村架純

まず観ていて強く感じたのが、映画全体を通して非常にヒリヒリする空気感だということ。

青年を主人公にした、大人の映画だと感じました。

原作のちょっとしたコメディ感(零のツッコミや細々したキャラの言い回しや川本家のワッチャわちゃ感)は抑えられ、将棋に立ち向かう人間の必死さにフォーカスが当たっている印象。

ので、すっごく緊張感があった…!

全体の配分(体感)として、

川本

有村架純!!

有村架純!!

伊藤英明伊藤英明

有村架純!!

〜エンド〜

零の孤独な精神描写とヒリヒリした将棋シーンとの間に、川本家のほんわかが入り有村架純が叫ぶ…!

ああ場を盛り上げる有村架純…!というか香子…!

そんな感じでした。(適当)

 

特に将棋のシーンは本当に心臓がドキドキするほどの緊張感があって。

息を潜めて見入ってしまった…観客のはずなのに正直ものすごく疲弊しました。

 

中でも一番の見所となるのは後藤vs島田の大人の戦い。

男性はここ絶対ハマるんじゃないですかね…

 

また驚いたのが、羽海野作品でおなじみのポエムな心情表現があまり使われていないこと。

原作を読んでいると印象に残るフレーズも多々あると思うのですが、それを使わずに映像として落とし込むのは難しかっただろうなと。

特に前半は「おいおいポエミーさが足りないけど大丈夫なのか…?!伝わるのか…?!」と勝手に不安になったりしておりました。

結果として問題なかったです。てへへ。

 

ストーリ的にも基本的には原作の設定を変にいじらず丁寧に描いている印象を受けたので、原作ファンの方も安心して見られると思います。 

 

 

実写キャスト感想

漫画原作の実写化で一番ヘイトが集まるのがキャラクターと実写キャストとの差だと思うのですが、今回の作品は発表時から期待が高まっていた通り、全体的に違和感なく受け入れられる配役になっていたように思います。

主な配役は以下の通り。

ーーーーーーーーーーーーーー

桐山零…神木隆之介

幸田香子…有村架純

幸田柾近…豊川悦司

川本あかり…倉科カナ

川本ひなた…清原果耶

二海堂晴信…染谷将太

後藤正宗…伊藤英明

島田開…佐々木蔵之介

宗谷冬司…加瀬亮

林田高志…高橋一生

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

まず主役・桐山零役の神木くん

いつまで高校生やってるんやというツッコミもできないくらい良かったぞ。

ビジュアルからして誰もが納得する零だと思うのですが、劇中の彼の目ね。

あれは完全に「零だなー」と思える陰キャラ感が溢れ出てましたね。

孤独感、拗らしちゃってる感、負けず嫌い感がそのまんま私の知っている桐山零でした。

 

そして香子役の有村架純

当初、正直「また有村架純かよ」とうんざりした気持ちになった私。

期待してませんでした。

ごめんなさい、すごく良かった。

ワイルドな流しっぱなしみたいな髪型、ピッタリしたシャツ、トレンチコート、ピンヒールというビジュアルの効果も大きいと思うのだけど、遠目から見ても香子とわかる香子でした。

何かが欠けてる強気な女。女として自信ありげな表情。

可愛げのある「有村架純感」を感じなかったのが嬉しかったです。

途中、有村架純の胸が喋ってるシーンもあったのでファン必見。

 

香子でいうと、少女時代を演じた子の演技がものすごかったです。

香子のあの激しい目が、あんな細い少女にできるのねと衝撃。

公式を見ても名前がわからないのが悔しい…誰かご存知の方教えて…

 

 

そして前述もしましたが大きな見所を作るのが後藤と島田の大人二人

伊藤英明佐々木蔵之介のハマり方が凄まじかった…。

伊藤英明といえば私は未だに『僕の魔法使い』のみったん役でデカイのにバカみたいな印象が強いのですが、今回はそのデカさを活かした男オーラをバリッバリに出しまくっていました。

もう後藤の威圧感、男もビビる絶対的“男”感…!!

ヤクザの目をしていましたね。

 

一方の島田を演じる佐々木蔵之介も、島田のモブ感ありつつの大人の落ち着きやら何から見事に島田だった。

本当に胃に穴が開くんじゃないかという苦しそうな粘り方、島田だ…

役には関係ないですが、ゆべしや干し柿など露骨な山形アピールのぶっ込みには思わず笑いました。

 

個人的にどうしてもしっくりこなかったのが、染谷将太の二海堂

目つきが怖いんだよお…。

キャスト発表時から「あれ」と思ったのですが実際観てみてもやっぱりダメだった。

染谷くんの隠せない陰オーラが、作中のポジティブポジションである二階堂の陽さに勝ってしまっていたなと…。

 

同じく読者(視聴者)を安心させるポジションである川本家がなんだか生々しいなとかも思いましたが、倉科カナのナイスバディーさでチャラです。

(でもやっぱりひなたのポンポンはどうかと思うけど!)

 

邦画の原作実写化作品としては中々高いレベルのキャスティングだったように思います。

しかし…高橋一生やスミス役の中村倫也のチョビ顎ヒゲは実写だと難しいものがあるな!

 

まとめ

原作ファンが多くいることを前提とした映画であるとは思うのですが、これは大人の男性なんかは特にハマるんじゃないかなーと思える充実度のある作品になっていました。

同伴した原作知らずの彼が、鑑賞後猛烈に「面白かった」を連呼していたほど。

親にも自信を持って勧めたくなる映画でした。

 

後編は4月22日とあっという間の公開なので、熱量を失わずに楽しめそうです。

ワクワク。

 

頑張れ零!ファイトだ零!

 

おまけ

帰りに寄ったホビーショップで見つけた将棋駒ダンボー

猛烈に可愛い。

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 二海堂作の将棋ニャーもいいけど、この子を将棋盤に置くのも可愛いのお…