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ドラマ「下剋上受験」第1話感想 サダヲとマルモと天才子役と

私は阿部サダヲが好きである。

2003年の宮藤官九郎脚本、篠原涼子・伊藤英明主演のドラマ『僕の魔法使い』で本気で惚れ込み以来、年々知名度と人気を増し舞台・映画・テレビ・音楽とあらゆるメディアで活躍していく阿部サダヲを追いかけてはあのムッチリした手で抱いてくんねえかなと涎を垂らしていた。

 

しかしそんな私のスーパーノンストップラブをスローダウンさせたドラマがあった。

 

『マルモのおきて』である。   

 

当時6歳の芦田愛菜&鈴木福という天才子役たちの天才演技とマルマルモリモリソングで一時ブームとなったこのドラマでサダヲは二人の父親代わりという役柄であった。

日曜21時台、完全なるファミリー枠である。

このドラマを見たとき、私は唸るしかできなかった。

2・3年前から主演を張ることが多くなっていたのは確かだけれど、ここまで人畜無害な国民的な役柄を演じるなんて、まったくしっくりこなかったのだ。

私にとっての理想のサダヲはパチンコ通いで女に金をせびる下半身男なのに…!

あんた…無難な男になんてならないで…!

 

そんなこんなで『マルモのおきて』は私のサダヲ人生の中で2度は開けない中学黒歴史ノートのような存在になっていたのであった。

阿部サダヲ×天才子役が怖い!

 

そんな恐怖が再来したのが今回の新ドラマ、『下剋上受験』

前置きが長くなりました。

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簡単にあらすじを書くと、

「中卒の父母と偏差値41の娘が塾を利用せずに父親による家庭学習のみで最難関中学の受験を目指す実話をもとにした奇跡の物語」というもの。

 

父親役阿部サダヲ×天才子役という、もういかにも『マルモのおきて』思い起こさせる組み合わせに、あまり気乗りしないまま第1話を見ました。

 

ファミリー向けといえばファミリー向け。

無難といえば無難。

でも攻めてるといえばかなり攻めてる。

ドラマのストーリー、サダヲの役どころ、どちらに対しても同じ感想で。

 

小学生をメインにおいたファミリー向けにしては22時台という少し遅めの時間。

先の見える王道ストーリーでありながら、一見順調そうに見えた中卒の信一の社会的状況が垣間見えるシーンだったり、結構な長尺で描いた信一の夢の「佳織スーパー万引き事件」だったり、妙にリアルでシビアでとがってる部分もあり…

そんな中、学歴・中卒・低所得というシビアな部分を笑いに変えるサダヲの存在が第1話にして大きな役割を担っていたように思います。

よくある「明るく元気が取り柄の父親」をしっかりと演じながらも、そういったドラマの違った面で、確かにこれはサダヲにしかできないんじゃないかと思わせる部分があった。

 

とはいえ、ドラマ全体の感想としては、ぶっちゃけまだ何とも言えない。

 

遊びどころを活かして、「王道」を想像する脳みそを意外性でたたき起こすような、そんな展開になるといいなと思います。

子役がわーんと泣いて親もわーんと泣いて、大団円なんていう天丼にはならないでほしい。

あとは今のところビビるくらい中卒を全否定した形になっているけれど、この姿勢をこのままいくのかフォローしていくのかは気になります。

  

 

個人的にツボったのが、娘の佳織のファッション。

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いかにもヨーカドーとかセシールで買ったようなファッションがよかったです。

最近のドラマでこんなに子供らしい服装をした子供は久々に見た気がするよ。

一方で天才子役、山田美紅羽ちゃんはアニーのオーディション番組に出てきそうなザ・完成感だった。

 

また、ストーリー以外で笑ったのが、大人計画でありグループ魂の港カヲルでおなじみの皆川猿時さんが主人公の友人役としてめっちゃグイグイだったこと。

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しかしドラマって「いきつけの飲食店」と「そこにたむろってる個性豊かなイツメン」がいないといけない法律でもあるんですかね。ワチャワチャ感がないといけないんだろうか。

このドラマ、ワチャワチャメンツが無駄に認知度のある人たちばかりでびっくりしました。ちゃんとフォーカス当たるといいなあ。

 

 

王道のファミリードラマの皮を被った攻めドラマだと期待しておきます。

1話目から家族全員分の入浴シーンがあったしね!

 

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