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サブカル大好き20代半ば女子が運営する猛烈雑食な雑記ブログです 映画・舞台・音楽・星野源 twitter@ninoude_punico

高円寺阿波踊りは夏の終わりのフレーバーがした

こんにちは、プニ子です。

8月最後の土曜日、高円寺阿波踊りへ行って参りました。

去年初めて見に行った日から一年楽しみにしていたので、当日は残念な事に朝から雨が降っていたのですが、弱まるタイミングを見てレッツゴー

実は私は一年前まで高円寺の東で一人暮らしをしていました。ということで、到着したのが阿波踊りスタートの2時間前だったのでまずは高円寺の商店街を懐かしみながらぶらぶら。

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これこれ。このプロゴルファーみたいな猿。一年ぶりの再開を喜ぶ。

高円寺阿波踊り中は所謂お祭りの屋台ではなく、サブカル女子のヒィヒィ言いそうなおしゃれなお店やカフェがそれぞれに出店を出すスタイルで、外国のお洒落ビールやメイソンジャーに入ったお洒落スムージーだったりが並んででその雰囲気も楽しい。

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わたあめを購入。このサイズ感。テンションバイブスあがる…!

それから、今回絶対寄りたかったのが「ハニービークレープ」というお店。

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一年間ずっと恋しかった味です。皮が薄くて何重にも重なっておりまるでミルクレープみたいで超美味しい。少しカリッとしてるのも美味しい。皮も美味しけりゃクリームもなめらかで上品で美味しい。なんか全部丁寧に作ってる感じがあって美味しい。美味しい。これだけで高円寺に来たかいがあったなあと満足しかけたところで、遠くからマッドマックス爆音上映かってくらいの熱量の太鼓が聞こえてきました。

 

祭りだー!!!!!!!!!

 

やっぱり高円寺阿波踊りの魅力は、踊っている人のプロ感にあると思います。

何十もの団体がそれぞれ振りだったり衣装だったりに個性を出して踊っていて、でも誰もが笑顔で楽しそう。なだけじゃなく、こちらを「楽しませよう」としてくれるんです。特にルック商店街みたく狭い通りでみるともう近い近い。笑顔が近い。ディズニーのパレードにも負けないその笑顔には逆らえぬ。もうどうやったって笑顔になっちゃう。舞台を観るといつも思うけれど、生の人間の熱量に勝てるものはないと思う。

特に普段スーツ着て満員電車に乗ってるんだろうかという感じのルックスだけ見たら真面目で厳しそうなおじさんが、ニッコニコ阿波踊りをしている様は見ていてテンションが相当上がります。

 

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見えにくいけどつま先立ちのこの歩き方…この状態で歩き続けるプロ感格好よすぎ。

 

一年前、高円寺に住んでいた頃の私は仕事を辞めその場凌ぎのバイト代で毎月の家賃を払うのも精一杯な貧乏まっただ中でした。食べるものは白米ともやししかないし、その白米が底をついて当時遠距離だった彼にお米を送ってもらったこともあったし、お金をカンパしてもらうため埼玉の実家に帰ろうにも現金がなく、何かの記念に貰ったクオカードを換金して800円を得て何とか電車に乗ったこともありました。だからもう一人暮らし自体が辛かったし、毎月何万も持っていく高円寺の家すら憎かった。

そんな理由で実家に帰ろうと引っ越しを決めた時期に、せっかくだから行ってみようと思ったのが去年の高円寺阿波踊りでした。

結果、一気に高円寺が好きになった。

あんなに高円寺を憎んでいたはずが、心から「ああ、地元民で嬉しいなあ」と思うほどに惹かれました。

あの時の引っ越しという選択は間違っていないと思うし、だからこそ今の落ち着きがあるのは確かだけれど、機会とご縁があるならまた高円寺に住むのも悪くないかもしれないなあ。そう思わせてくれるほどに高円寺阿波踊りのパワーは異常なのでした。

 

ちなみに一緒に行った当時お米を送ってくれたその彼はお腹を壊しウォシュレット付きのトイレを探して高円寺の街を彷徨っておりました。

来年は忘れずストッパを鞄に入れて見に行こうと思います。