毒にも薬にもならないブログ 

サブカル大好き20代半ば女子が運営する猛烈雑食な雑記ブログです 映画・舞台・音楽・星野源 twitter@ninoude_punico

映画『ラ・ラ・ランド』IMAX感想 信じられないくらい美しくて切ない夢のミュージカル…!

以前同じくデミアン・チャゼル監督の作品『セッション』を観た際にこんな風に記事を書きました。

この映画に関して博識ぶって音楽の観点からとか賞がどうとか解説するのは無謀な気がしたので見ていない人には「見ろや」としか言えません。 演劇を見たときに飛び散ってくる役者の唾や汗や会場の熱気のようなものです。 ブロガー失格!?うっせー! おとといきやがれホモ野郎!!!!

『セッション』感想 感じろ!感情を超えたイカれた野郎のwhiplashを! - 毒にも薬にもならないブログ

 

ラ・ラ・ランド』も、全く同じ。

華やかな映像美、感情豊かな音楽、それだけじゃない。

実際にこの作品を2時間観た人にしか体験できない映画体験が待っていました。

先入観を持って欲しくなくて、あまり映画の感想で泣いたと言いたくないのですが。

ごめんなさい、私はビビるくらいビッシャビシャ泣きました。

みんな、見ろ!

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あらすじ

夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。

映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト

 

 

美しいミュージカル、でもそれだけじゃない。

ラ・ラ・ランド』の予告を目にした時、なんと華やかで楽しそうなミュージカル映画なんだと胸が高まったのを覚えています。


「ラ・ラ・ランド」本予告

というかこんな予告見たら誰もがハッピーになるはず。最高だもん。

同じミュージカルという点で連想したのは『マンマ・ミーア』だったり『ヘアスプレー』でした。

でも、この映画には表に見える華やかさや笑顔と同時に漂っている何かを感じたのです。

それは、たぶん切なさとか虚しさ、儚さのようなもの。

一度でも何かを夢見た人になら絶対にわかる気持ちがこの映画にはありました。

 

夢を追う、ということ

女優を夢見てオーディションを受け続けるミアとジャズの復活を目指し自分の店を持つことを夢見るセブ。

この映画はそんな二人のラブストーリーでもあるのですが、ツタヤで「ラブストーリー」枠に入っていたら「は?」と言いたくなるくらい、それだけじゃなくて。

夢を追う二人の人間の物語という印象の方が強くありました。

完璧でなく太陽のもとにいたわけでもない二人の大人の、物凄く痛々しくて苦い姿がリアルに描かれているのです。

表面的には華やかなミュージカル。

でも、主人公たちの内側に見える葛藤や不安が分かるから、物凄く切ない。

そこの表裏一体性が、今を生きるギリギリの緊張感が、とってもとっても美しい

なんかもう、とんでもないのですよ。

 

自分の夢を追い続けるということはキラキラしたものだけじゃなくて、大人になればなるほど「どこで諦めるか」「どこで妥協するか」という自分の現実との戦いでもあって。 

監督のデミアン・チャゼル氏自信が夢を追うということが何なのか、叶えるとはどういうことなのかをよく知っているからこそ作れたものなんだと思えます。

 

クリエイティビティの塊

演出を見ているという感覚

作品全体、1秒残らず使い切ろうという監督をはじめとするクリエイターたちの情熱をものすっごく感じました。

それは音楽や衣装や舞台や役者の表情や、レトロを意識した編集やカメラワークや至る所で。この映画全てで。

ものづくりの原動力って、「自分にしかできないものを表現したい」という気持ちだと思っているのですが、この映画はそういう「うわああああああああああ!!!!俺はこれがしたいんじゃあああああああ!!!!」というクリエイターたる意志がバッシバシで。

 

もう圧倒されて息ができなくなるくらい、意志に溢れてる。

こんな私が言えることではないのは百も承知の助で言いますが、物凄く嫉妬しました。

こんな作品を世に生み出して残して死ねる人生が本当に羨ましい。

 

こんなに細部まで命の吹き込んである映画ってなかなか出会えないよ。

「監督デミアン・チャゼル」の文字を見たら、次回も確実に観に行きたいと思うんだろうな。そう思うくらい演出の存在感が強かったです。

 

エマ・ストーン史上最高

ミアを演じるエマ・ストーンが本当に素晴らしかった!

アメイジングスパイダーマン』や『ラブアゲイン』を初め彼女の演技は結構な数を見てきたつもりだけど、ここまで「演技がすごい」と思ったのは初めてかも知れない…。

『バードマン』を観たときも思ったのですが、なんかね、彼女の演技って「人間」感がすごいんですよね。確かにそこにミアが存在しているような生々しさというか…。

歌が上手いだけだったり綺麗なところだけを演じられる女優さんならミアはできなかったと思う。

個人的に役所へ共感する点がありすぎて、ミアの一生懸命さにひたすらに胸を打たれてしまってミアの演技にボロボロ泣かされました。

分かるんです、期待を持ってしまう気持ちが。

恥をかいて諦めたくなる自分への悔しさが。

映画が終わってしばらく経ってからもいろんなシーンのエマ・ストーンの表情を思い出すだけで涙が溢れてきて困った、ちなみに書いている今も泣いているよ。

 

IMAXレポート

ミュージカルということと、IMAX限定ポスター目当てで今回もIMAXで観てきました。

当然ながら音響は最高。

ジャズミュージック特有のピアノだったりトランペットだったりドラムだったりの表情が非常に豊かだからこそ、臨場感が際立って活かされていたように思います。

映像としては、映画自体衣装も舞台もものすっごく綺麗なんだけど、そもそも映像にレトロな雰囲気を出してあるのでIMAX特有の透明感みたいなものはあまり感じられないかなと思います…。

今後『ラ・ラ・ランド』を見るときには立川みたいに音響に力を入れている劇場であればいろんなところに通って見たいなー。

 

ポスターはB3サイズの両面刷り!

質感はマットでオシャンティ。

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裏目には『CITY OF STARS』の譜面が載っています。

どっち側で飾るか悩みどころですな。

 

 

以下ネタバレです。

まだ観ていないという方は絶対にみないでおいてね。

そして早く映画を観てきてくれ!

 

続きを読む

Hulu『東京ダラダラ娘』感想 タラレバより強い刺激を求めるあなたへ

『東京タラレバ娘』を観て「刺激が足らんわーい!」とお嘆きの方に朗報です。

 

『東京ダラダラ娘』、ご存知ですか?

タラレバじゃないよ、ダラダラだよ!

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 こちら、22日からHulu限定で配信された『東京タラレバ娘』のスピンオフ的作品。

 

出演が佐藤仁美・小沢真珠・小林きな子。

アラサー女子のタラレバに対し、こちらのダラダラはアラフォー女子

 

タラレバも見てるし、出演3人も好きなので早速観てみました。

 

あらすじ

東京下町の居酒屋「吞んだくれ」閉店後の店内で独身、彼氏無しのアラフォー3人娘、フリーライターの蘭子 (佐藤仁美)、美容師の早織 (小沢真珠)、居酒屋女将の小梅 (小林きな子) のダラダラトークが繰り広げられる。今夜の話題は、なんと2人の男性に同時に言い寄られた蘭子の恋の話。全くタイプの違う真面目なメガネ男と色黒ワイルド男、蘭子はどちらを選ぶのか? 自分と似たタイプの男性の方が幸せになれるのか? それとも全く別のタイプか? アラフォー女にモテ期到来!? 

Watch 東京タラレバ娘 Season 01 Episode 01 | Hulu

 

 

感想

きつい。

 

 

『東京タラレバ娘』のドラマキャストが発表された当初、「こんな若いの違う!」「こんな可愛いの違う!」と非難轟々受けていたのをツイッターで見ていたのですが。

これはそんな意見をみた公式が「これがリアルや!」「これが見たかったんか!?ええ?!」と視聴者めがけて拳ぶち込んくるかのような出来。

 

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ちなみに今日の私ですが、起き抜けにタラレバ6話を見るとかいう荒修行をこなしていたら視聴後にこちらに切り替わり強制視聴させられたスタイルだったのでもう朝から死ぬかと思いました。

 

内容としては、「昨日のタラレバ観た〜?」なんて会話から始まる”こっち側”のアラサーたちが居酒屋で恋愛話にキャーキャーしてるだけの分かりやすい展開なんですが、なんだろう、このきつさは。なんか全然ダラダラしてないんですけど!

佐藤仁美が二人の男を捕まえてキャーキャーする姿も痛いし対する親友二人が「親友だからバシバシ言っちゃうぞ〜」みたいな空気もきついし、衝撃的なことはしていないのにも関わらずなぜか見ているだけでHPが減っていくのだ。

あくまでアラフォーがどうとかではなく!あくまで、演技とか演出の点で!

 

個人的に一番印象に残ったのが、小林きなこ演じる小梅を小沢真珠演じる早織が「骨よりそのお肉なんとかしなよ〜!」と二の腕を鷲掴む一コマ。

女子同士といえば「私太ってるからな〜」「ええ〜そんなことないよ〜!」の誰得な慰め合いが定番だと思っていたのに…!

友人を本人目の前にしてデブ認定できる、そしてそれを受け入れられる、これがアラフォーのデカさなのか、そうなのか(混乱)

 

『タラレバ娘』で「なんだかんだ上手くいくんかーーい!」「原作より生ぬるいわーい!」「吉高由里子ならそらそうじゃーーい!!」とお嘆きの方は一度見てみるといいと思うぞっ

タラレバがピュレグミならダラダラはシゲキックスです。ある意味。

 

ちなみに前述しましたがこのドラマは、ドラマ『タラレバ娘』を見ている3人という設定なので、ドラマ『タラレバ娘』のネタバレが含まれるので見ていない方は一応注意です。

 

はあ、しんどかった、『アラサーちゃん』のサバサバちゃん役とかもそうだけど、佐藤仁美ってなんでこんなにしんどいんだろう(褒め言葉)。

と思いながら耐え抜いて観たらラストに次回予告が入って衝撃を受けました。

 

こんなのがシリーズかよ!!

全5話あるのかよ!!

 

一応みるわ。

 

www.hulu.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

【ブログ運営半年記念】改めまして!自己紹介とこのブログについて

こんにちは、プニ子です。

 

先日、この『毒にも薬にもならないブログ』を始めて半年が経ちました!

めちゃくちゃあっという間でした。

 

はてなからのメールも嬉しかった!

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(自分でつけたタイトルながらバカにされてるように感じるのは私だけかな?)

 

 

 

ということで半年を機に、今更ながら改めて自己紹介的なものをちゃんと書いてみようと思います。

 

興味ないと思うけど見てよね! 

 

プニ子について

基本情報 

フルネーム「にのうでプニ子」

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20歳半ば、都内近郊を拠点に生活しています。

お仕事は番組ADでしたが現在休職&転職活動中。

年々ミーハーなオタクになっていく事実を優しく抱きしめて生きてます。

 

幼少期に姉からアニメの英才教育を受け、

中学時代にクドカンに出会い舞台にハマり、

高校時代にポルノグラフィティに憧れ軽音部に入部しドラムを始め(ポルノにドラマーは不在)、

大学時代に演劇サークルに入り内なる何かに目覚め、

社会に出て番組ADとなったというサブカルエンタメまっしぐらな人生を送ってきました。

 

 

好きなこと詳細

TV・映画・海外ドラマ

年間100本を目標に映画館やNetflix、huluを駆使し浴びるように観てます。

基本洋画ならジャンル問わずなんでも観ますが、中でも毒にも薬にもならない系の恋愛映画がアホほど大好物。レンタル店に並ぶ大半のものを網羅している謎の自負があります。

主に英国俳優が好き。

邦画なら阿部サダヲのことが涎垂らすほど大好き。 

好きな映画たちについてはこれを見て!

 

音楽たち

SAKEROCK星野源グループ魂ポルノグラフィティ槇原敬之レミオロメン椎名林檎アイマス

ほぼほぼ中・高時代に出会ったものたち。

社会人になってからはアイマスを始めとする女の子たちへのTOKIMEKIがエスカレートしてます☆

 

ラスカル

我が心のオアシス。

ラスカルハンター歴4年の彼の功績により我が家はラスカルにまみれ家計が圧迫されています。

ラスカルやカプセルトイをちまちま集めては遊ぶのが楽しみ。

今後もブログにまとめていきたいと思ってます! 

 

 

ブログについて 

休職期間にくすぶっていた自分にハッパをかけるためと、世の中と繋がりたい思いではじめました。

基本的に海外ドラマ『フレンズ』や大江アナ時代の『モヤモヤさまぁ~ず』を作業用BGMにしながら自宅やカフェでちまちま書いてます。

 

 主に書きたい(書いてる)のは、

・映画やドラマ、音楽の感想

・遊びのこと(イベント・カプセルトイ

・自分の好きなこと嫌いなこと

 

こんな記事書いてます

 

アクセスが多かった記事たち

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星野源ファンありがとうありがとう…
 

 

個人的オススメはこの子たち

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半年ブログを続けてみて

すっごく楽しいぞ☆

 

 休職していることを周りにも言えず、このままだと世の中から消滅してしまうんじゃないかという不安の中続けた半年間。

ブログを通して色んな方から反応をいただけることで、くだらない毎日が楽しくなってきました。

ブログをやっている中で、同じく休職中の方や趣味の同じ方に出会えたことも嬉しくて仕方ない!

 

何よりマイノリティーと呼ばれるものばかり愛してきた人生。

周りからの共感を得られないことがあまりにも多かったので、「自分の好きなことを好きなように」表現できる場ができてよかったと思っています。

書くスピードが早い方ではないので記事を書くのは楽ではないですが、書いて反応をもらえる幸せは何にも代え難い!

僕はもう承認欲求の鬼である!

 

最後に

小さなブログだけど、記事の導入を毎度テンションで乗り切るしかない私だけど、なんとか続けられてこれたのは何より読んでくれる方がいるからでしかないです。

 

ありがとうございます…!

 

これからもマイペースにちまちま頑張っていければと思います。 

  

それでは、これからもどうぞよろしくお願いしまーーす!

 

ツイッターもやっているのでこちらもよければフォローミー!

 

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(筆者近影)

 

星野源『そして生活はつづく』サイン会(2009年)で「らき☆すた」グッズをプレゼントした話と今の私

白状しよう。

私は、星野源に『らき☆すた』グッズを手渡した女である。

ーーにのうでプニ子

 

 

先日実家の片付けをしていたら、JKだった当時の自分の日記が掘り出されました。

中を見てみると、今は懐かしき『そして生活はつづく』発売記念サイン会の生々しいレポートが。

このサイン会は、私が初めて生の源くんに会い、会話をし、この世に生まれた喜びを感じたイベントでありました。

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

 

アイマスファンも認める「みくにゃんP」であるとともに、先日自身のラジオで『けものフレンズ』のOP「ようこそジャパリパークへ!」を流したことでまたよくわからない話題になった星野氏ですが、2007.8年当時は『らき☆すた』のことをよく話していて。

運命と呼ぶのでしょうか、私の地元はその『らき☆すた』の聖地にほど近かったのです。

サイン会のチケットを入手してからというもの、差し入れに何を渡そうか悩みに悩み、血迷った結果、私は聖地の商店街で限定販売していたらき☆すたグッズ(タンブラー)を渡すことに決めたのでした。

 

数年後、ぷに子はその出来事を、黒歴史、と呼ぶ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サイン会情報(覚書)

・場所 リブロ渋谷店

・日にち 2009年9月28日

・参加方法 『そして生活はつづく』を同店舗の店頭か電話での購入予約した人の先着100人に整理券を配布(追加人数あったかも)

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こんなJKの秘密の日記を晒すなんて正気の沙汰でない、正気のサタデーナイトと思いながら、ネットの海に放出いたします。

なんだこのテンションは、と思いつつ見ていただければと思います。

 

 

 

以下、太文字は本文ママ。

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学校を終え差し入れ用のギフトラッピングを買い、急いで渋谷リブロに向かったぷに子。 

会場入り。 

 

「レジで整理券をゲット…とそこで角張さんらしき人を発見してもうプチパニック!「バリさん!」と心の中で叫び、本当に来てしまったんだと実感…!」

当時SAKEROCKが所属していたレーベル、カクバリズムの代表角張さんは若くて雰囲気おしゃれなかっこいいお兄さんである。

 

「そのあとは階段の列に並んで待機。私の前には40~50人くらいの人がいて、でも学生は私だけで不安でビビるw」

私服に着替えず制服のままで突入した私。周りは長年ファンをしてきましたというような20~40くらいのお姉さま方ばかりで、まだ2年そこらのファン歴の浅さと場違いさにドッキドキしました。

男性は1割くらいだった。

 

「10分ほどして下から拍手が…!星野さん登場にぎゃー!っと下の様子が見えないながらに一気にドキドキして超吐きそうになったw」

「ゆっくりゆっくり階段を降りていって、最後の踊り場へ着くと…星野さん!いました!

パニックで泣きそうになるのを必死で抑えて、10人くらい先のサインをしている姿と、お客さんの姿を見てイメトレ。

 

一人一人に丁寧にニコニコ対応している姿に、感動した…

 

「プレゼントをアピールするセリフを何度もリピート…!している間に、あーっと言う間に自分の番に。

目の前に星野さんが。そして星野さんの前には私が…!!!

ほんとそこからは夢のようで。以下、覚えている限りの会話です!w

 

(サインを始める星野さん)

私「あ、あの!」

(サインが中断、星野さんがこっちを向く)

私「あ、ごめんなさい!」

星野さん「いいですよ^^」

私「あの、星野さんって『らき☆すた』お好きですよね…?!」

星野さん「あはは、好きです好きです」(笑)

私「私、地元近くがその舞台らしくて」

星野さん「ああー!ハイハイ!!」

私「それで、しょうもないんですけど、グッズを買ってきてしまって」

星野さん「あ、ほんとですか!!なんかすみません…!^^」

私「よかったら…」

星野さん「いやー、すみません、オタクなものばっかり好きで(笑)ちょっと待ってくださいね」

(サインを終わらせた星野さんにプレゼントを渡す)

私「どうぞ!」

星野さん「ありがとう!あ、中身なんですか?」

(箱の中を覗く星野さん)

私「タンブラーですっw」

星野さん「へえーすごい!!」

私「つかさは載ってないんですが…w」

(めっちゃ笑ってくれた感動ww笑った顔が、やばい!!)

星野さん「大丈夫ですよ(笑)つかさ以外もいっぱい好きなんで、キャラクター(笑)ありがとうございます、すみませんなんか」

(星野さん、めっちゃニヤニヤしている)

私「いえ!!!ありがとうございます!ありがとうございます!」

(そして握手!!)

星野さん「ありがとうー!」

私「ありがとうございます…!!」

何度も頭を下げて立ち去った…!

手が大きかった…!!あったかかった!!

 

死にそうになりながら早足で会場を出ようとしたら横にまた角張さんがいて「ありがとうございました!」と声かけてもらってもうほんとパニックでダッシュしてしまった!!」

 

「本当に全身からいい人オーラが溢れすぎてて、ああ好きだー!!って思った。

そういえば話すのに必死で「好きです」「応援してます」って一言も言えてないと家に帰って気づいた。どんまい!!」

 

(完)

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

驚異の語彙力のなさ!!!!

こうして見てみると、いかに当時私が源くんを好きで好きで仕方なかったかが分かりますね…。

改めて文字だけ辿ると、そんな大した内容を話してはないし数分間の出来事なのに、今でも思い出すと心が浮き足立つくらい興奮しました。

 

特筆すべきは、「手が大きかった」こと…!w

当時は今以上にすごく華奢なイメージがあったのですが、なんかもうゴツゴツとして握手ががっしりとしていて、「男!!」という意外性(失礼)がありました。

なのにあたたかい…!優しい…!!

惚れるしかなかった。

 

実際らき☆すたのタンブラーをファンからもらっても戸惑うやら正直いらないやらで困惑すると思うのに、終始顔をクッシャクシャにして笑ってくれた、あのあったかさは今でも忘れられないのです。

 

  

後日談 ファンレターと私

当時カクバリズムのSAKEROCKのサイトには、メンバー4人それぞれのブログがあったのですが、サイン会後、源くんのブログに当日についての記事が上がっておりました。

サイン会に参加した身として、ウキウキしながらページを開けてみる私。

と、ある画像が目に飛び込んできました。

 

 

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(※イメージ画像)

 

????

 

??!!??!!

 

これ、私のファンレターじゃね…?

 

っていうか

 

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漢字 間違ってね?

 

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【悲報】ぷに子、「星野」の字すら書けない。

 

な訳ない。

おそらく気合が入りすぎて飛び出したんだとフォローしたかったのですが、全ては後の祭り…

もうね。

星野さんのブログに載せてもらえたワーイというミーハー心よりも羞恥心と申し訳なさで死にそうだった。アホかと。

  

しかし、そんな私にもリベンジのチャンスが。 

それは、2010年7月3日、初のソロアルバム『ばかのうた』発売記念のインストアライブでのこと。

先着予約者のみですが、サインの受け渡しもあるインストアライブということもあり、他のライブと違い接触チャンスがあったのです。

 

謝りたい!!!

絶対覚えてくれてないかもだけど、ああ、謝りたい…!!

 

約1年経ちサイン会当時よりも多少認知度が上がったこともあり、とにかく必死にチケットを取りました。

そして当日。

サイン色紙(今回は事前に記入済みのもの)をもらい、握手をしてもらったついでに、例の地獄ファンレターついて謝れる機会がありました。

 

私「サイン会でのファンレター、星野って文字を間違えてすみませんでした、ブログの…!」

 

星野「あああれか!(笑)次は間違えないでよろしくね!」

 

キラキラキラキラ・・・

 

まじかよ。

謝れたよ。覚えててくれたよ。あの馬鹿さ加減を…!!

 

剥がしのスタッフさんに急かされながらも答えてくれた星野さんに感動してもう体がガタッガタしました。

 

ああ、ファンの扱いをわかってらっしゃる、この人、恐ろしい…!

いつだってライブや番組収録の出待ちにも優しく対応してくれていたし、そういう人間性が長年ファンを捕まえてきたんだなあ。はああ。

 

数年前に星野源のブログはなくなり、ファンレターの画像もネットの海から拾い上げられないけど、この一連の出来事は一生忘れられないだろうと思います。

 

私は古参とか新参とかいうファン同士の意味のない格付けが嫌いです。

年数によって想いの強さは測れないし威張っている人を見るのもムズムズするからです。

だがしかし。今回は言わせてもらおう。

どうだ、羨ましいか新参者どもよ!(適当)

 

 

今の星野源と、今の私

思い出話をしましたが、あれから7年、『逃げるは恥だが役に立つ』や『恋』の大大ヒットがあり一躍大人気になった源くん。

ネットを見ても、ライブに行っても、ファンに若い子が圧倒的に増え「源さん」と呼ばれることが圧倒的に増えたように思います。

関係ないけど私も気づけば星野さんから源くんになっていた。

 

一方で私は「なぜ10年近くも応援していたのか、できたのか」と珍しそうに聞かれることが多くなりました。

答えは明白で、「源くんが好きだから」でしかなかった。

好きだから、もっと活躍してほしい。もっと多くの人に聞いてほしい、活躍を見てほしい。ていうか稼いでほしい。幸せになってほしい。もっといろんな源くんを見せてほしい。

でもその気持ちは、あの7年前と今とじゃ少し違っているのは確かです。

 

アミューズに移籍してから、何となく雰囲気が変わったなと思うことがあります。

それは本人が変わったということではなく、売り方なのかもしれない。

星野源が、1人の人間ではなく「星野源」というコンテンツとして売られ消費されていく。コンテンツとしての享受しかできなくなる。そんな恐怖だったりうんざりした気持ちになったりもします。

いや、最初からそうではあったのかもしれないけど、でも最近はあんまり顕著すぎるでしょう。

 

失う恐怖で泣きながら回復を祈ったくも膜下からの復帰、そこからの大活躍、続く体調不良でのメディアドタキャン。SAKEROCKの解散。

私にとって何が正しくて、望んだ結果で、願う未来なのか、正直今はわからないです。

でも、星野源という人が好きだったことや彼の音楽や演技をこれからも浴びて生きていきたいという気持ちがあるから、この先もずっと応援し続けていきたい。

 

近年みた源くんの仕事の中で、一番大好きだったのは2014年の『ラストフラワーズ』でした。

叶うなら、大人計画でぐっちゃぐちゃの気持ちの悪くなる役を演じてほしい。

今なら、ずっとずっと自信を持った狂演を見せてくれる気がしてならないのです。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先日、『いのちの車窓から』発売記念トークイベントの情報が発表されましたね。

数分であれ、会話をしたり直に思いを伝えられた時代にファンで入られたことを改めて自慢と誇りに思いつつ、もうあんな小さいイベントは行ってくれないのかなと思っていたので、ものすごく嬉しくなりました。

先着でなく抽選なので希望は薄いけど、参加できた暁には黒歴史を増やさないようにしたいと願います。

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複雑なことも多い日々だけど、少し初心に戻れてよかった。

 

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

 

いのちの車窓から

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 *過去記事もどうぞ* 

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下着が買えない女を救うユニクロを讃える〜ワイヤレスブラを添えて〜

こんにちは、プニ子だよ。

いきなりですがカミングアウトします。

 

私は下着が買えない。

いや、違う。

「下着屋さんで」下着が買えないのだ。

 

持っている下着の中には気づけば3年も前に買ったものもちらほら。

今調べたら一般的な下着の寿命は1年…

つまり私はもう2年間も死んだ下着、下着の死骸を身につけて外に出ていたことになる。

 

これは、ホラーだわ

 

なぜ買えないのか。

 

それは以前温泉に入れないということを書いたけれど、私は人に自分の体を見られたり触られたりすることが、苦手中の苦手なのだ。

女同士だからいいじゃないって言葉が大っ嫌いなのだ。

故に人と(子供の頃は母親とすら)買いに行き「どれがいいの?」「こんなの可愛いんじゃない?」という会話すら苦痛でしかなかった。

中でも一番苦手なのが、

試着室に入るという行為。

 

知り合いですら苦手な「女」が出まくる女の空間で、店員さんに選んだ下着を見られ「サイズどうですかー?」と声をかけられることが、想像しただけで、あああ、怖い…!!!不安んんん!!!

 

そんなこんなでこの「下着がお店で買えない」「新しい下着を買えない」と言うのは私の長年の悩みの一つでね

 

何がいけないって、現在の適正サイズすらわからない

 

「お店で測ったらサイズが2つもアップしちゃった!」

と言う話は女性なら常識レベルな話。

それくらい自分の体は変化していくし、それに合わせたものを身につけなくてはならないと言う教えでもあるもの。

しかし私がその「しちゃった!」な喜びを得る為に必要なハードルが高すぎる…!!

 

 

そんな私がたどり着いたのが

ユニクロであった。

 

吹石一恵のCMでおなじみ。

その名はブラトップ

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出会いは去年の夏。

ブラトップに触れた瞬間、私は膝から崩れ落ちる思いがした。

 

なんだこの快適さは…!!

 

触り心地、体に触れ包み込み、抱きしめてくれる…

ブラトップと私の生身の体が隙間なくぴったり一体となる快感。

これは言わばブラトップと私のセックス…!

 

B U R A T O P 

 

更に初めこそあんな「下着」で外出するなど流石にできない!!と思っていたけれど。

一度出てみたらなーんてことない。

むしろ背徳感が快感に変わる日常に潜む変態性がここにはある…!

今まで夏場は下着+キャミソールという重ね着をしなくてはいけなかったものを、これ一枚で済ませられる怠惰的喜び。

 

何よりいいのは、

サイズがS・M・Lで済むということ…!

 

これによって

綺麗な店員さんによるサイズ計測をされなくて済む。

試着をしなくていい。

人に干渉されずに恥ずかしがらずにレジに並ぶことができる。

うわああ、いいこと尽くしじゃないか…!!

 

そのストレスフリーさに気づいたら最後。

気づけばブラトップメインの生活となっていたのだ。

 

しかし。

そんな生活をしつつも、私の心の中には乙女が生きていたのであった。

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心の乙女「プニちゃん、プニちゃん」

私「なあに?」

心の乙女「ブラトップ、色気ないぞ」

私「え、なあに?」

心の乙女「色気、大事ぞ」

私「え、なあに?」

 

そう。わかってはいるのだ。

こんなにも素晴らしいブラトップにも弱点があることに。

目をそらし聞こえないふりを続けてはいるが、もう誤魔化しようのない真実が。

それはズバリ。

 

色気がない…!

 

そう、奴は、キャミソールに一体化されており、着用時に足から履くようにしないといけない上その胸を支える部分はゴムのようなものでしっかりと体にフィットするようになっているのだ。

 

そう、奴は、

非常に脱がしにくい

 

私とて、長年下着の死骸となったものを身につけている人間であるとて、乙女である。

「一般的ブラ」を想定した男性が「ブラトップ」と気付かず、その脱がしにくさに悪戦苦闘する姿を見るのも時間を過ごすのも苦痛なのである。

そして「ごめん、ブラトップなの、一気に引き剥がして」なんてセリフ吐きたくなんぞないのだ。

ちなみに、そういうときにブラトップ着てくるなという意見は無しだ。

 

 

私は悩んだ。

 

「普通の下着が欲しい。」

 

やはりワコールとかトリンプとか、ちゃんとした下着屋さんでちゃんとした可愛い下着を買うべきなんじゃないのか。

やはり勇気を振り絞って試着をするべきなのではないだろうか。

お姉さんに「サイズ測って欲しいんですが」の一言を伝えるべきではなかろうか。

 

ショッピングモールに行くたびに私は苦悩した。

「入ろう、よし、今日こそ入ろう」

 

 

そして私はユニクロにいた。

 

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次の機会でいいや。とりあえずブラトップで生きよう。

むしろブラトップにキュートでポップなデザイン性がないのが悪いんだ。

ちくしょう、ちくしょう。

そんな腐敗感を、新たなブラトップを買うことで発散しようと考え

ユニクロの肌着売り場に向かった私の目に、ある商品が飛び込んで着た。

 

見つけた…!!私の一番星…!

 

新商品、「ワイヤレスブラ」である。

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現在、佐々木希が「シンプルンっ♪」などとCMをしているが私がこれに出会ったのはその数週間前のこと。

 

その形、まさしくブラジャー。

しかしその機能、まさしくブラトップ。

素晴らしきS・M・Lで完結する世界観。

 

 

ユニクロよ、世界のユニクロよ。 世の社会不適合女子を救ってくれてありがとう。

 

もちろん風の速さで購入。

 

帰宅後すぐ着用。とろけた。

快適すぎる。

 

そしてこの見た目

佐々木希も「飾り気がない方がいいんですよね」とか言っているが、そのシンプルさがクールかつスタイリッシュ。

鏡に映る私はさながらジム帰りの道端三姉妹のような海外セレブ感が漂うようにも見えなくもない。

いいじゃん、私!

女っぷり上がってるよお!

 

 

それから私は下着屋さんでの購入・採寸のカルマを暫く忘れ、心の中の乙女とも仲良く過ごしていた。

 

 

洗練された快適な下着を身にまとい、マックブックを携えカフェで優雅な時間を過ごす私。

https://3.bp.blogspot.com/-wIkqr_XjMNk/UWgWUV3qMII/AAAAAAAAQAQ/lFF69D4TveQ/s180-c/cafe_nomad_woman.png

私「こんなに素晴らしい商品、みんな知ってるのかなあ!」

私「みんなと気持ちを共有したいぞ!」

私「ワイヤレスブラで検索…!」

私「お、ネットの記事が出てきたぞ!」

 

 

記事『ユニクロのワイヤレスブラ、ナイトブラとして女子に大人気!』

 

 

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心の乙女「プニちゃん…」

私「…ないとぶら?」

 

 

下着の死骸を捨て生まれ変わった私は、新たにナイトブラで世の中へ飛び出していた。

 

 

rscl.hateblo.jp

 

 

映画『ヒステリア』感想 「大人のおもちゃ」の誕生秘話なのに清々しい!

映画『ヒステリア』(原題:Hysteria)観ました。

「大人のおもちゃ」バイブレーダーがこの世に誕生するまでを描いた作品。

そんな風に言うと、ゲスい男どもが研究室でゲスい顔をしながらゲスい話題を繰り広げるような展開を想像する方もいるかもしれません。(偏見)

しかしこの映画は違う。

圧倒的に爽やかでイケメンで明るい!!!

何より面白い!!

鑑賞中、鑑賞後。きっとずっと朗らかな気分で居られることと思います。

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ストーリー

舞台は19世紀末のイギリス。

医療において、細菌の存在がまだ「説」と言われたり、「包帯?付けっ放しでええねん」と言う医者が多くいる時代。

主人公の若手医師モーティマー非科学的な医師と意見が食い違い、冒頭から病院をクビとなる。

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ヒュー・ダンシー演じる彼が若手のイケメン医師であることがミソである。

 

そんな中、彼を受け入れてくれたのが女性医の第一人者であるダリンプル医師

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 彼は当時女性の半数がかかっていると言われた「ヒステリー」の治療を行なっていた。

その治療方法とは、医師の指で(衝撃)、女性を快感に導き一時的に感情の解放を促すこと。

もうとにかく「人を助けたい!!」「役に立ちたい!!」と言う爽やかモーティマーは彼の助手として住み込みで働くことを即決。

若くてイケメンなモーティマーの登場に元から列の絶えなかったクリニックはさらに評判が上がっていく。

患者は喜んでくれるし、ダリンプル医師も彼に対し、将来はここを継いで欲しい、自慢の娘エミリーを嫁にもらってくれと言うほど信用するし、人生ノリに乗ってきたモーティマー。

 

しかし何十、何百と女性客の治療を行ううちに、(当然ながら)モーティマーは手を痛め、常連のおば様を怒らせ、結果クリニックをクビになってしまう。

 

悲しみにくれるモーティマー。

しかし、発明を趣味とする裕福な友人エドモンドの家で、ふと手にとってみた発明品「電動羽はたき」を痛む手に当ててみると衝撃が走る。

 

なにこれ超気持ちいイイ…!!

 

後世のバイブレーダーが医療用器具として誕生した瞬間なのであった…

 

 

なぜこんなにも爽やかなのか

冒頭にも記したように、この映画はとてつもなく爽やかであり朗らかであり、もはや可愛らしいんですよね。その理由を考えました。

登場人物がとにかく真剣

真剣かつ、善人。

医師が女性器を触って快感を促すなんて、それがヒステリーの治療になるなんて、今の私たちにとっては「ちょっwまっw」的展開。

しかも正直一日何人もの女性の「治療」を行うなんて、女性の私にしたって想像を絶します。男性なら考えただけでも手首が痛むであろう。

ですがそんな治療だって、ダリンプル医師もモーティマーも真剣そのもの。

どんな女性に対しても態度はただただ誠実。

それは二人とも心から「人の苦しみを救いたい」と考えているからに尽きるんですよね。

そしてそれは、この時代、女性の地位が低く対等でなかったという背景があるからこそ、体を酷使して人に尽くしている男性に好感を持てるのだと思うのです。

これが現代であったら全く意味がわからないんですよね。

たとえ福士蒼汰であってもそれはただのエロムービーにしかならないのです。  

 

 

治療シーンが超ユーモラス

めっちゃ笑いました。

いやらしさが全くないのは、女性が監督というのもあるんでしょうか。

主に治療に訪れるのは主婦層の品のあるおばさま達。

ヴィクトリア調の綺麗なお洋服を着たイギリスの貴婦人が、診療台で足を広げて治療を受けるのです。

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そんなお上品な方々の快感を得た表情とか、モーティマーが必死にそこを触っている様子とか、「ちょっと見ちゃいけないものを見ている」気持ちと、なのに見てても全然不快じゃない感じが、ごちゃ混ぜになって面白いんですよね。

やってることはすごいのに、めっちゃくちゃ上品。

上品なのに、笑える。

ヒステリーの治療なので、感情を解放させることを目的としている為、その爆発のさせようがまた貴婦人の見た目とのギャップで面白い。

治療シーンが一番の見どころといっても過言ではないです。

これは忘れられないシーンになりましたw

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なんだよこの熱量。 

 

19世紀のロンドンという舞台

この映画の魅力の一つに19世紀のロンドンという舞台映像の美しさがあります。

歴史を感じる街並みや衣装がとっても綺麗。

 

特に印象深かったモーティマーとエミリーのデートシーンがこちら。

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おいおいおいおい、最高かよ。

デートに裾を引きずる布たっぷりのワンピースと紳士なお帽子を被って来るような時代。

どストライクすぎて胸が張ちきれそう!

 

こういった上品でしっかりとした映像があってこそ、この映画が「バイブレーダー誕生秘話!」なんて俗なものでなく、歴史映画として成立させているのかなと思いました。

 

 

「ヒステリー」と女性の自立

上記で全然触れてきませんでしたが、この映画には「バイブレーダーの誕生秘話」と並行したテーマの一つとして「女性の自立」というものが描かれています。

そこで大きな役割を担っているのがシャーロット。というかほぼ彼女だけがこのテーマを引っ張っています。

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演じるのはマギー・ジレンホール。『ダークナイト』の可愛くない方のレイチェルでおなじみですね。 失礼しました。

 

そもそも、ヒステリーとはなんだと。

情緒不安定で攻撃的な女性に対し、今でも使われる言葉、ヒステリー。

そして大概にして良い意味では使われることはないと思います。

この時代、ヒステリーは女性の半数が患っているとされていましたが、その症状は超絶様々。

そんなん言われたら世界中の人間がヒステリーじゃと言いたくなるのですが、当時はその症状が酷い女性は施設へ送り込まれ、原因とされる子宮を取り除かれるというのだから衝撃。

そこに立ち上がり女性の自立や解放を求める活動を行うのがシャーロットです。

 

当時そこまで女性が不安や孤独に襲われ苦しい思いをしているのは、男性が女性を顧みず精神的にも肉体的にも満足させていないことが原因であるとし、父に反発して生きる姿は人から「ヒステリー持ち」と言われるのでした。

彼女のしていることは「ヒステリー」という疾患なのか。

女性の求めていることは、そもそも性的欲求の満足だっけ?

バイブレーションの誕生の一方で、そうった彼女の活動も大きなテーマとなって描かれているのでした。

 

 

まとめ

「女性は男性からしか快感を得ることができない」というセリフも出て来るように、女性自身が欲求を満たすことができなかった時代。

それが医療的な治療として公に恥じることなく満たすことのできるというのは、当時の女性にとってなんと心強かっただろうと思うのです。

届いたバイブを手に取る女性たちの清々しい笑顔ね。

なんかめっちゃ感動的です。

 

今や大人のおもちゃとして世間の裏側でしか見ることのない彼ら。

単純に誕生秘話としてもそうですが、映画としての面白さもピカイチなので男女問わず大人の皆様には是非オススメしたいなーと思います。

明日使えるトリビアになるしね!

 

バイブレーターの進化の歴史を辿るエンドロールも中々見ものです。  

 

 

 

ここ1ヶ月で集めたガチャガチャ(カプセルトイ)で遊ぶ〜1月編〜

こんにちは、プニ子です。

本日はお日柄もよく。

まだまだ寒い日が続きますが、みなさまお元気ですか?

私は相も変わらずガチャガチャを見つけては、ガチャガチャする日々を過ごしております。

 

2016年末〜2017年1月末の1ヶ月間でガチャガチャしたガチャガチャはこんな感じ。 

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非常に… 非常にガチャガチャしているぞ…

個々の詳細は後半に。 

 

まずは遊ぼうぜ!

※ラスカルは毎度勝手に混ざって来ます。ご了承ください。

 

タイトル『恐怖〜a fear〜』

 

 とある裏路地にて闇のドナドナに遭遇したウッディ

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じょばあぁ

 

 

 

ガチャ詳細

遊んだので1ヶ月ガチャガチャした分のガチャガチャをご紹介します。

その1「チンプイさわやかマスコット」 200円/回

回した回数…計3回

ゲット…横になるチンプイ、スキップチンプイ

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生粋のドラえもんジェネレーションなので全く世代では無いけど、藤子不二雄ミュージアムに行って以来その可愛さに惚れ込んでしまった、チンプイ。

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この描きやすさよ。

このガチャにはそんなチンプイの小さくてどシンプルな可愛さが溢れ出ている…!

猛烈に可愛い!!非常に画になります。

3回目でお目当の「横になるチンプイ」をお迎えできたのでエリちゃんも大満足。

チンプイッ!

タカラトミーアーツ チンプイ にぎやかマスコット 全5種

タカラトミーアーツ チンプイ にぎやかマスコット 全5種

 

 

 

その2 「あひる温泉」 200円/回

回した回数…1回

ゲット…3番(父あひると一杯)

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『ドクター・ストレンジ』鑑賞後の無になった心でフラフラと衝動買いした一品。

2㎝ほどの小ささなのに、触り心地がゴムアヒルのぷにっと感まで再現しててちょっと感動しました。

普段自分の中でガチャを選択する際に基準になっているのが「ラスカルガチャと共用できるか」だったりして、それにしては今回のアヒルは一回り小さいかなと思ったのですが…

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ぴったり!(歓喜)

ほんとは4番を当てて、これがやりたかったのでした。

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残念!しかし二度目は無い!

カプセルコレクション あひる温泉 全5種セット ガチャガチャ
 

 

その3…「TOY STORY3 ガチャジオラマコレクション2」 300円/回

回した回数…5回

ゲット…ウッディ、バス、リトルグリーメン、ハム

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超お気に入り。

300円とお高めですがそれも納得の、アニメ絵の再現度の高さ。

トイストーリーならではの「おもちゃ感」がめっちゃいいぞ!

ウッディとバズの引いた顔が汎用性ぐう高いw

ハムの裏側はちゃんと貯金箱用の蓋が付いてたよ!

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(なんかセクシー画像になってしまった)

 

サニーサイド行きの段ボールに、キャラクターのシールがペタペタはれるのも楽しそう!(※シールはハムと同封)

ああレックス欲しいなあレックス欲しいよお

 今回見つけたのがシリーズの2なのだけど、探してみたら他のシリーズも表情が秀逸で狂ってる

 

その4…透明!クリア粘土 200円/1回

回した回数…1回

ゲット…ブルー

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フォロワーさんのツイートを見て知ったクリア粘土。

スライムみたいな見た目なのに、実際触ってみるとしっかりと形が作れる「粘土」でびっくり…! しかもくっつけてもフィギュアが汚れないときたもんだ。

しかし凡人には使い道が思い浮かばないので、色を揃えるまでいくモチベーションはちょっと持てない代物…

 

その5 「藤岡弘、コーヒーカップ探検隊」300円/回

回した回数…1回

ゲット…藤岡弘、(いただきます)

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こんなん作る方もノリなら回す方もノリである。

1時間後になぜ家に藤岡弘、がいるのか頭を悩ませた。

余計な説明は、いらない。

 

一つ一つコンプリートするには至れないけど、レックスはお迎えできなかったことが本気で悔しい。

ああ、もうどっかに1000枚くらい100円玉落ちてないかなあ!!

 

おまけ

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「こいつ二次会行くってよー!」の図

 

 

 *こちらもどうぞ*

 

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『ギルモア・ガールズ イン・イヤー・ライフ』感想 スターズ・ホローにおかえりなさい!

現在Netflixで限定配信されている『ギルモア・ガールズ』の10年後を描いた続編『ギルモア・ガールズ イン・イヤー・ライフ』

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同じくNetflixに上がっていた全7シーズン分を完走しすぐに観ました。

 

スターズ・ホロー!

スターズ・ホローやで、みんな…!!

 

完走し終えたのが数日前の私が言うのも変な話ですが、10年の月日を経ても変わらずそこにいるスターズ・ホローの面々とその暮らしぶりに胸が安心感で溢れました。

ローレライもローリーの早口も、美人さも健在。

リアルタイムで追っていた人にとっては発狂ものの懐かしさだろうなあ。

 

『ギルモア・ガールズ イン・イヤー・ライフ』あらすじ

ローリーの就職が決まりスターズ・ホローを去ったシーズン7から10年後。

そんな記者としてキャリアを伸ばしつつある32歳のローリーが里帰りするところから物語は始まります。前より大人になった(老けた)キャラクター達と少しずつ変わった日常。

母ローレライはホテルの運営やルークとの結婚について。

娘ローリーは記者としての生き方や恋人について。

祖母エミリーは夫リチャードを亡くして一人となった今後について。

懐かしの面々とともに、それぞれの”ギルモア・ガールズ”の今を描いています。


ギルモア・ガールズ:イヤー・イン・ライフ 予告編 - Netflix [HD]

1話90分、春・夏・秋・冬を描いた全4話構成。

 

 

再集合したオリジナルキャスト達!

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『イン・イヤー・ライフ』の最大の魅力に、あのスターズ・ホローが帰ってきた!という変わらなさがあると思うのですが、大きな役割を担っているのがオリジナルキャスト陣の再集結

これでもかというほど出てくるオリジナルキャスト達が、さも当たり前のようにスターズ・ホローで過ごしているという姿…!

こんなんずるいわ。

カークやテイラー、バベットにミシェルなどの登場は想像できたけど、ローリーのクラスメートやレーンのバンド仲間やらまあもう数え切れないほどのメンバーが勢ぞろいしています。ポール・アンカ(犬)も健在!!あ、あとあの路上ギター弾きもね!

私的には何故か一番ルークの娘、エイプリルの登場にうおおおと燃え上がりました。

エイプリル、めっちゃええやん…!!!

そしてベテラン勢の元気さには胸が熱くなるものがあった…。

 

ローリーの歴代彼氏、大集合

オリジナルキャストの再登場、ということで一番盛り上がるのがローリーの彼氏ですよね、ですよね!

ディーン、ジェス、ローガン、全員出てくるギルモアサービス精神。

というかさすがに狭いぞスターズ・ホロー。

10年経った姿を見るとローリーの女力に改めて圧倒されます。垢を煎じて飲みたい。

3人とも若者特有のヒョロヒョロ感がなくなり、いかにも外国風イケメンなマッチョになっておられましたが、面影やしゃべり方はそのまんま

なんかこう、ウエディングドレスで谷間をチラ見せしてる福原愛ちゃんを見たような「こんなに大人になっちゃって…///」みたいな。

逆に「神木隆之介まじイケメーン!」と騒ぐJCに「お姉さん彼の小さい頃知ってるんだードュフフ」と自慢してやりたいみたいな。

今やディーンは『スーパーナチュラル』でメイン張ったり、ジェスは『HEROS』でメイン張ったりするほどの人気俳優だし、すごいもんや。

中でも特に私がハートをやられたのがジェス

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前シーズンでは(断然ディーン派だったので)なんとなーく見ていたジェスが、めっちゃイケメンになっていて今回のローリー元カレ3人衆の中ではダントツで好感が持てました。ルークに対する程よい距離感と生意気だけど拭えない良いやつ感がいいぞ。

 

そして4話中最も出番が多かったローガン

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顔、若っ!でもマッチョ…!

役柄的には全シーズンでも今回のシーズンでも食えねえ野郎感は健在。

彼は今後もこうやって金と女に富みながら生きていくのであろう。

 

相変わらず溢れ出るパリス感

このキャラに触れずにはいられません。

パリス・ゲラー。あんた最高だよ。

トレードマークのブロンドのロングヘアーから一転、ベリーショートになり男前度が5割り増しくらいになって再登場した彼女。

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婦人科医としてバリバリ働く傍ら2児の母としてもバリバリ。もう、バリバリ。

10年の月日を感じさせないパリス感。

肉汁のごとくドバドバ溢れ出すパリス節。

クァーッとビールでも煽りたい気分ですわ。

ここまで完成したキャラというか演技って他のドラマでも類を見ない気がする、それを10代で完成させてたライザ・ウェイルさんの恐ろしさよ。思い返しても登場初回からクッソパリス100パーセントだもんなあ。

何が言いたいかというとパリスは最高だということでした。

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特にチルトンに帰った「春」は最高。

パリスがメイン級に出演してくれてて良かったです。

 

 

もっと出番が欲しかったキャラクター達

ほぼほぼ満足な『イン・イヤー・ライフ』に不満があるとしたら、ある人物の登場があまりに少なかったこと。

そう、スーキーである。(プラス、ジャクソン)

 

全7シーズンを通し堂々のメインキャラとして人気も相当あったであろうローレライの親友スーキーが今回は最終話のラスト数分にしか出てこない。

つらい。

今や大人気女優であるメリッサ・マッカーシーも当初「オファーがなかったから出られない」と呟いていたそうですが、何があったのかわからんが、つらい。

ホテルの協同経営者なのに、ローレライの相談相手なのに、物語のポヨポヨ要因なのに…!

そりゃあミシェルだってホテルやめるとか言い出すわよ!

お偉いさんの間で何があったのか真相は闇の中ですが、もしまた続編があるならスーキーの活躍を望みます。

 

日本語声優もお馴染みの面々

ギルモア・ガールズといえば、ローレライやローリーを主とするキャラクターの早口が特徴的。

そんなセリフ量と小ネタの多さを逃したくなくて、普段洋画は絶対字幕派の私も前回のシリーズは字幕・日本語吹き替えを半々の割合で観ていました。

で、今回の10年ぶりの続編。

あの声に会いたくて今回も一度字幕で観た後に吹き替えで観て観たんですが。

そのまんまじゃねーかー!!(感動)

ウィキがなかったので確認できないのですが、サブのキャラ含めほぼ全員そのままなのでは…?キャラクター特有のしゃべり方もそのまんま。

声優さん達の「10年のブランク?へっ、こちとら長年レギュラーでやってきたんでい!」という愛を感じました。パリスとかまじ最高だよ。

 

 

『ギルモア・ガールズ』が映す「今」という時代

相変わらずパティは子供にダンスを教えてるし、相変わらずカークは変な仕事してるし、相変わらずよくわからない独特のお祭りを開催しているスターズ・ホロー。

でもそんな街や周りの人々にも2016年という現代の姿が見えてきます。

 

道に迷う30代達

今回キャリアと恋愛という面で大きな岐路に立たされ悩み続けるローリー。

私たち同様ローリーの周りの思う「ローリーはできる」「ローリーはいい子」というある種の呪いみたいなもので。順調だったはず人生がどっちつかず、何がしたいのかわからなくなっている姿は観ていて非常につらくなりました…。もっと甘えてもいいんだよ、休んでいいんだよと言いたい。ただローガンには甘えんなよ☆

スターズ・ホローの「30代組」とかいう出戻り集団が変にリアルで怖かった。

なんだかんだ、若くして結婚妊娠し貧乏だしバンドとしては成功していないけれど心から音楽を愛して生きるレーンとザック達が幸せそうに見えました。

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ローレライと不妊治療

結局治療には至らないし、メインなるほどのテーマでもないけれど、リアルだなと。

不妊治療という言葉と、パリスの登場を絡めたかったご都合だったのかなとも思うのですが、ギルモアにも現代感が押し寄せている…とひしひし感じました。

 

ザ・古典的な妻、エミリーのセカンドライフ

”ギルモア・ガールズ”の1人であり作中大きな魅力を放っていたローレライの母でありローリーの祖母、エミリー・ギルモア。

今回のシリーズでも欠かせない大きな役割を担っていました。

長年連れ添って来た夫リチャードを亡くし、独り身になったエミリーは孤独のまま身辺整理を始めます。

私、リチャードおじいちゃまとエミリーおばあちゃまのキャラの濃さが本当に大好きで。

礼儀と伝統を愛し規則正しく厳しく生きていきたエミリーが、リチャードを亡くしどうなってしまうのかと、もはや家族のような気持ちで見守っていたのですが、最後に選んだ「新たな人生」の選択にはぐっとくるものがありました。というか泣いた。

夫を生涯愛しつつ、「自分のための人生」を歩んで行こうとする姿に新しいシニア像のような清々しさを感じました。はあ、まじよかった。

エミリー役のケリー・ビジョップという女優さんが真に魅力的なんでしょうね。エミリーのパワフルさが1ミリも衰えてなくて登場からゾワっとしましたw

あと身辺整理のシーン、これは笑うわ。

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こんまり先生すげーっw

 

他にもルークの食堂にwifiを求めて人が来たり、同性愛者を集めてパレードしたいとテイラーが提案したり、ちょこちょこ現代を反映させようとしている点が良くも悪くも10年という月日を感じさせました。良くも悪くもね。

 

 

『ギルモア・ガールズ』の魅力

最後に。

私はこの作品の魅力は、日常をただただ描いている点だと思っています。

近所で次々起こる殺人事件も大恋愛も大爆笑も笑い声のSEもない。

スターズ・ホローという小さな独特の文化を育む街とそこで生きる人々の日常を眺め、それがいつしか観ている私たちの日常になっていく、そんな心地よさがこのドラマにはあって。

だからこそ今回の『イン・イヤー・ライフ』という形で続編ができたこと、その内容に大事件という大事件がないこと、また日常が続くことの安心感に非常に嬉しくなりました。

このまま、なんとなーく、永遠に見続けていたいのになー。

 

ラストのローリーの爆弾発言を見ると、また続編を作る雰囲気もありつつ。

でもそれ以外はうまく4話でまとまっていたし、ベテラン勢も多いので今回で終わってもいいのかなとも思いつつ…。

『ギルモア・ガールズ』のタイトルの意味も良かった。これなんて『ロード・オブ・ザ・リング』?

いろんな意味で無理はしないで欲しいけど、たまーにまた、私たちをスターズホローに帰らせて欲しいなと思います。

 

大好きなドラマが人生に増えてよかった。

全7シーズン完走してよかったっす。

 

ギルモア・ガールズ 〈ファースト・シーズン〉 [DVD]

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元販売員が考えるバレンタインのオススメチョコレートブランド【2019年更新】

2月になり、いよいよ近くバレンタインデー。

私はバレンタインがクリスマスの次に大好きです。

 

なぜって、チョコレートって美味しいから!!

 

世界各国の有名シェフたちはこの時期に向けて調整を行い己の全てをかけて競い合うわけです。

つまり一年で一番チョコレートが美味しい季節。

それがバレンタインシーズンなのです。

 

そしてこの時期は各百貨店等でバレンタインの催事販売が行われるのですが、

私は学生時代から始め、5回近くバレンタイン販売のバイトをしておりました。

 

なぜって、時給が超高いから!!!

味見がたくさんできるから!!!!!

 

毎年違ったブランドへの派遣だったので計5ブランドを経験。

その経験を生かして、渡す相手別「私的」オススメチョコレートブランドをご紹介しようと思います。

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変わり者好きな彼氏に渡す

BbyB(ベルギー)

カカオサンパカ同じくここ数年で出てきた印象のブランド。

コンセプトは三ツ星シェフの作る「スタイリッシュなモバイルデザート」なるもの。

オススメポイントとしては、画一的などシンプルな見た目&中身の味の新しさ!

シェフとショコラティエが作ったということで、実際にレストランで出すデザートをギュギュっと再現したような工夫のある味がするというか、まさにモバイルデザートなんすよ。

私的に、柚子ワサビ味がお気に入りです。

bbyb.jp

 

 

御託にこだわる男性に渡す

ジャン=ミッシェル・モルトロー

オーガニックにこだわり、カカオ本来の味が楽しめるブランド。

その中の『ヴォヤージュ・デュ・ カカオ・ビオ(8個入)』を去年実際に彼にあげたのですが、まじで面白かった…!

何が面白いって、この商品の付属してくる「ショコラパスポート」の存在。

8粒それぞれに原産国の違うカカオが使われていて食べ比べができるのですが、パスポートの説明書きには「一粒食べるごとに、ミネラルウォーターを飲みリセットする」なんて言葉が書いてあるこだわりぶり。

結構真剣に食べ比べして楽しかったです。

ロマンチックな雰囲気にはならないけどね!記憶には残るぞ!

土の味がするチョコレートは一食の価値ありだぞ!

頭で動く系の男性には絶対受けるはず。

biocle.jp

 

 

交際歴の長い彼氏に渡す

OSUYA銀座

デザートビネガーで人気のおしゃれブランド。

ここのバレンタイン限定商品チョコレートビネガーが超おいちい!

もう固形のチョコレートをあげ尽くしちゃったよ!という方にオススメ。

決め言葉は「あのね…これ飲んで、一緒に健康で生きよう?」で決まりです。

www.vinegar-world.com

 

ナンバーワンよりオンリーワンな人へ渡す

DECOチョコ 

チロルチョコに「あいうえお」だったりキャラクターだったりがプリントされており、オリジナルのプチギフトとしてじわじわ人気のDECOチョコ。

一粒74円というチープさから、主に義理チョコ用にこの時期特に店舗とイベントブースに人がワイワイしていました。

ネットや店舗で自分の写真をチロルチョコにできるサービスもしているので、個性を出したい人、バレンタインを記念にしたい人、重たい女を気取りたい人にはオススメ。

decocho.com

 

 

シニア世代へ渡す

メリーチョコレート

販売をしていて驚いたのが、シニア世代の「中に何も入ってないのが良いんや」「ただのチョコレートはないかね」「硬いやつや」との声。

思わず明治の板チョコレートをオススメしたくなる心。だって今時のチョコレートってどのブランドもこぞって中身をこだわってるんだもの…!

そんな中、シンプルな中身のないチョコレートを作り続けているメリーチョコレート。

コスパも良く、2000円くらい出せば(量的に)かなり見栄えのいい贈り物感が出るので田舎のおじいちゃんおばあちゃんに送るにはピッタリかと思います。

似た感じのものにゴンチャロフとかモロゾフなど。

メリーチョコレート ファンシーチョコレート 40粒入(FC-SH)

メリーチョコレート ファンシーチョコレート 40粒入(FC-SH)

 

 

 

仲のいい女友達に渡す

デメル

一目見ればわかる、この女子力。

そのパッケージの可愛さから、対女性向けとして圧倒的人気を誇るデメル。

バレンタインシーズンに毎年目にするも、自分用に買うか買わないか迷って結果手を出せずにいるデメル。

この箱の可愛さね。絶対使わないのにとっておきたいそんな可愛さね。

これをもらって喜ばない女子はいないはずだ!!!

味はシンプルなガナッシュやプラリネのものが多いので当たり外れもないかと。 

 

見た目で可愛いものにカファレルなどもあるけど、こちらは甘いしあまりに味が画一的なので…

 

 

 

女の同僚へ渡す

カカオサンパカ(スペイン)

ここ数年でかなり知名度の上がってきたカカオサンパカ。

その中でもオススメしたいのが、人気商品であるバラとイチゴの板チョコ「ロサスイフレサス」!

これまじでめっちゃうまいっす。まじで。

「チアシードココナッツ」も美味しい。というかどの味もおしゃ&マジで美味しい。

値段も一枚1500円とあげるには程よいかなと。

カカオサンパカの粒チョコレート自体、カカオにこだわっていて同じ箱の中でもカカオの産地によって味が異なっているのを楽しめたりと、オシャレ度は高い商品が多いのですが、女性の同僚には、あえてあえて、板チョコをオススメしたい。

日本国内に1店舗しかないことも先取り加点ポイント。

こいつをぶつけりゃ差がつきますぜ、姐さん。

shop.cacaosampaka.jp

今年は板の真ん中にハートがついたこれまたおしゃんなチョコレートも新登場しているようなので個人的に絶対チェックしたいです。

 

子供へ渡す

メリーチョコレート

子供は…どんだけ凝ったものを選んでも…こちらの気も知らずにポイポイ食べてしまうものだから…渡した瞬間のインパクトで勝負です。

そんな中、旦那さんのプレゼント選びに付き合う子供たちが食いつく売り場がメリーチョコレートです。

アニマルだったりキャラクターだったりとコラボした商品が多いこと、一粒の大きさが小さめで可愛らしいこと、何より粒単価が安いこと。

メリーチョコレート チョコレートミックス 454g入

メリーチョコレート チョコレートミックス 454g入

 
クリスマスベア 29g入 【メリーチョコレート】

クリスマスベア 29g入 【メリーチョコレート】

 
 

フーシェ

ここも食いつきが超いい。

毎年見た目にとても綺麗な惑星チョコを販売しているブランドです。

パッケージもまじでイカしてる。

www.takashimaya.co.jp

 

同じく惑星のチョコレートで有名なのがショコラブティック・レクラ

惑星の輝き

惑星の輝き

 

天体系男子にもどうぞ

 

上司に渡す

ゴディバ

とりあえずこれあげときゃええねん。(投げやり)

(自分用には絶対買わない。いらない。)

男性的に値段がわかりやすいとお返しがしやすいというのもあり、ゴディバはその点では知名度的に大体の予算が予想できるのも良い点。

ゴディバ (GODIVA) ゴールドコレクション 7粒

ゴディバ (GODIVA) ゴールドコレクション 7粒

 

2粒のセットもあるので同僚とかに投げつけるのもOK(投げやり)

ゴディバ (GODIVA) トリュフ アソートメント 2粒

ゴディバ (GODIVA) トリュフ アソートメント 2粒

 

 

 

自分でバカ食いする

ローエンシュタイン

毎年私が自分用に絶対買うのがローエンシュタインのチョコレート

なぜならコスパが最強だから…!!

売り場的にはそんなに広く取っていなかったり地味だったりすることが多い印象ですが、値段に比べて超美味しい!ガナッシュがとろけて美味しい!!!良くも悪くもクセがない!!

折角だからこの時期に普段よりも良いチョコレートが食べたい、けどそんなに払えない…という方には全力でオススメです。12個入り2160円くらい。

百貨店どころかショッピングセンターの催事場でも見かけるので大層買いやすいのも良い点。バクバク食べよう。

 

元販売員からのアドバイス 

最後に、バレンタイン催事における販売員立場からのアドバイスです。

試食に遠慮するでないぞ

試食を出さないブランドもあれば悩んでそうな人にだけ出すブランドもありますが、大概、試食は一人一回づつくらいなら痛くも痒くもないし、「試食だけ食って買わねーのかよ」とか全く思いません。

(但し執拗に試食を要求して渡した瞬間走り去られるのはとても傷つくから止めよう)

大切なのは、渡す相手に一番合ったチョコレートを探すこと。

頼れるのはあなたの舌なのだ。

特に催事前半~中期は店舗側も客が吟味に来ていることを知っているので、試食をばらまくターンである。まだ間に合うぞ!

 

「一番のオススメは?」に頼るでないぞ

販売をしていてイッチバンよく聞かれる質問。

確かに一番人気は良い商品であることが多い、けれど在庫の多い少ないでオススメ商品を変える必要が出て来たりするのも事実。

店員に聞くときは、大雑把に「一番人気は?」「オススメは?」と聞くのではなく、「あんまり甘いのが得意じゃない人向けなんだけど」「お酒が好きなんだけど」など渡す相手の好みを伝えることをお勧めします。

 

サイン会を狙って付加価値アップ

あるんですよね。チョコレートにもサイン会が。

主に主要都市などになってしまうかと思うのですが、パティシエが直接来店し購入商品にサインを書いてくれる機会があります。

チョコレートの箱ってそれだけで謎の特別感に溢れてますが、実際サインを書いてもらうともうキラッキラに輝いて見えます。

特に男性はそういう付加価値に魅力を感じる方が多かったりするので、もし狙えるなら情報を駆使してゲットしていただきたい。

外国のパティシエとかまじキラッキラだから。それだけでバックあり。

 

 

以上、なんだかんだで自分の好みでしたが参考にしてください。

私は毎年頭を悩ませてどうしていいかわからないので、今年はチョコレートっぽい銅板でも送ろうと思います。

木製台付 へら押しレリーフ銅板

木製台付 へら押しレリーフ銅板

  

『ドクター・ストレンジ』IMAX3Dの感想 最高の映像体験!だけど…

上から目線の天才外科医でおなじみの『ドクター・ストレンジ』初日に観てきました。

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マーベル映画の最新作ではあるものの、初登場のキャラクターを主人公とした今作。

アベンジャーズ』などと違い、今までのシリーズを追っていなくいても観られる映画として大々的にTVCMなどで宣伝していたので、同じく『アントマン』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などに続く作品として期待値はグングン上がっておりました。

新しいキャラクターに出会えること、正直くっそ楽しみだった。

 

今回、宣伝通りにIMAX3Dで鑑賞してきたので、その感想を書いていきます!

 

 あらすじと基本情報

あらすじ

上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジ。

突然の交通事故により、神の手を失った彼を甦らせたのは─魔術。指導者エンシェント・ワンのもと、過酷な修行をかさね人智を超えた力を手にしたストレンジだったが、世界を破滅へと導く闇の魔術の存在を知ったとき、彼は壮絶な魔術の戦いに巻きこまれてゆく。

しかし、“人を決して傷つけない”医者としての信念が、敵であってもその命を奪うことをためらわせる。

彼は、いかにして闇の魔術に立ち向かい、人々の命を救うのか?ドクター・ストレンジにしかできない、常識も次元も超えた戦いが始まる。

(公式HPより)

 

つまりは、上から目線の天才外科医かつ魔術の使えるヒーローのお話。

 

CAST&STAFF

監督:スコット・デリクソン

脚本:ジョン・スペイツ/ スコット・デリクソン/C・ロバート・カーギル

 

出演:

ドクター・ストレンジ…ベネディクト・カンバーバッチ

モルド…キウェテル・イジョフォー

クリスティーン・パーマー…レイチェル・マクアダムス

ウォン…ベネディクト・ウォン

ニコデマス・ウエスト…マイケル・スタール・バーグ

ジョナサン・パングボーン…ベンジャミン・ブラット

ストロング・ゼロッツ…スコット・アドキンス

カエシリウスマッツ・ミケルセン

エンシェント・ワン…ティルダ・スウィントン

 

上映時間:115分

 

 

絶対ぜーったい、3Dまたは4DXで観るべし

圧巻の「映像体験」!!

この映画、本当に映像に秀でてます

最近の3D映画としてはCG「少年以外、すべてCG」でおなじみ『ジャングルブック』 も驚きの映像美でしたが、それとはまた違うジャンルというか…次元というか…

ドクターが魔術を学ぶためについた師によって、多次元世界を体験するシーンがあるのですが、あれはまさに映像ドラック

映画を観ながら観客である自分も強引に引き込まれていくような感覚が味わえます。体感的にはTDLカートゥーンスピンみたいなね。分かり辛いですか。

 

そんな映像世界観を、120パーセント楽しみたい、元を取りたい!!と思ったら、

絶対に3Dがおすすめなのです。

できたらIMAX3D高くてもIMAX3D!!

 

IMAX音響がまじでよかった。

全方位から囁かれるサラウンド感、襲われる感じ、落とされる感じ。

IMAXを観るときに必ず流れるIMAX解説の「ほら、ここから」「ここからも」という言葉をこんなに実感したのは初めてだったです。

活かされておった。

 

映像体験として2700円は払える、けど…

そんな訳でIMAX3Dで鑑賞してきた私ですが。

IMAX3Dってくっそ高いんですよね。一般料金1800円+900円で2700円。

「最新技術の映像体験」をすると思ったら、払えるかなと思いました。

確かにそれくらいの圧倒感はあった。

 

のですが。

 

ストーリー的な点でこの映画に2700円払えるか、と言われたらちょっと高いという気持ちは否めない。

マーベルシリーズ未見の層に間口を広げた宣伝のようで、劇中における世界観や用語の説明不足感が結構モヤつくんですよね。

 

なので私的には…『ドクター・ストレンジ』映画が見たければ、楽しみたければ、エンターテインメントを楽しみに行くと思って+900円払って3D 、、もしくは4DXに行くほうが一周回って得なんじゃないかと私は思います。

 

IMAX3D先着特典ポスターはこちら

初回で取りに行くことが恒例となりつつある私、今回もしっかりゲット。

 

 これが欲しくて字幕版で一番目の上映回で観てきました。

上記の通り、丸めた状態でなく平面のまま手渡されたので、ちょっと困惑w

丸めてヘアゴムで止めてお持ち帰りました。

 

未見の方に一応の注意点

何度か手術シーンがあるぞ

 当たり前なんですが、主人はドクターストレンジが外科医。

一周回って忘れがちなんですが、外科医といえば手術シーンがあるんですね…!!!(バンバンバン)

とはいっても血は出ても臓器が映る訳でもなく特筆してグロイ描写はないんですが、私自身が観ていて「うわあそっか、しゅじゅちゅシーンあるんじゃん!」とハッとなったのでw

 

エンドクレジットで席を立つなYO

マーベル映画ではもはや通常営業ですが、今回もエンドクレジット後にしっかり映像があります。

次回作につながる内容になっているため、「これ以降ぜってー見てやんない!」という強情な方以外は最後まで着席していることをお勧めします。

 

 

まとめ

以上を踏まえて、この映画を観ようと迷っている方に。

 

この映画がおすすめの人

・マーベルのシリーズを追っている方

・今作の映像に興味がある方

・魔術の無敵感を観たい方

・人×無機物を愛おしむ方(ドクターのマントが最高かわいい)

・上から目線の天才外科医を性癖とする方

 

ドクターのマントはもっと尺が欲しいくらいにはいい存在でした。

ドクター×マントの薄い本が世にあふれそうですね!

と思ったら公式がやっててびっくらこいた。

 

 

あんまりお勧めできない人

・宇宙とか多次元とかスケールの広い作品が苦手な方

・脚本の細かいことが気になる方

上から目線の天才外科医を生理的に憎悪している方

 

映画予告などでストーリーに興味をもってそこを重視してしまうと、これは少しがっかりする気持ちになるかなと。

 

そして何度も言うようですが、観るなら多少高くても3D もしくは4DXで観ることを俄然お勧めします

もうはっきり言っちゃう。この尺不足な内容で2Dでみるとか2時間を無駄にするだけやで。

結局のところ元をとれるのは、そっちなのだ。

 

 

 

 

『セッション』感想 感じろ!感情を超えたイカれた野郎のwhiplashを!

PM22:00

自宅リビングにて

 

陣内智則 板付き

 

「あー、今日は暇やなー、お、そういえばパソコンにネットフリックスっていうのが入ってたなあ、よしじゃあネットフリックスでもつけてみるかなー…なになに…おっ、『セッション』かあー、そういえばこの映画ずっと気になっててんなー、ちょっと重たそうな内容やなー、でもまあせっかくやからなあー、よし、見てみよ。」

 

「この再生ボタン押せばええんやな、よし、じゃあボタン押して、っと。」

 

「お、始まった始まった」

 

「ん、この人めっちゃドラム叩いてんなー」

 

「BGMも少ないしやっぱ重苦しい雰囲気やなー」

 

「まあ見てみよ」

 

「って、えええ!?」

 

「まあ見てみよ」

 

「って、えええ!?」

 

「まあ見てみよ」

 

「って、えええ!?」

 

「まあ見てみよ」

 

「って、えええ!?」

 

「びっくりしたなあ」

「まあ見てみよ」

「ええええええええ!?」

 

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

 

「めっちゃよかったやないか!」

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(暗転) 

 

 お付き合いありがとうございました。

以下、映画『セッション』の感想です。



絶対に見ないとわからぬ圧と熱量

この映画に関して博識ぶって音楽の観点からとか賞がどうとか解説するのは無謀な気がしたので見ていない人には「見ろや」としか言えません。

演劇を見たときに飛び散ってくる役者の唾や汗や会場の熱気のようなものです。

ブロガー失格!?うっせー!

おとといきやがれホモ野郎!!!!

 

ということでほぼ上記そのまんまなのですが、前半はその狂気なレッスンぶりに半分はしゃぎながら見ていたはずが、後半はもう息をするのも瞬きするのも惜しいくらいにじっと見入ってしまいました。

もうほんとなぜ映画館で見なかったプ二子よ…!

今すぐ私をひっぱたいてくれフレッチャーよ!

 

「どうだ!?(バシン!!)

「悔しいです!!」

「どうだ!?(バシン!!)

「悔しいです!!」

「そんなもんかホモ野郎!!(バシン!!)

「悔じいでずうぅぅぅう゛!!!」

 

それくらいラストの鬼迫は凄まじかったのです。

 

あらすじ

 名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。(シネマトゥデイ)

 監督であるデミアン・チャゼルは当時28歳。今年日本公開となる『ラ・ラ・ランド』(原題: La La Land)もものすごく楽しみです。

 

私の知らない「ジャズ」があった

まず何に驚くかというと、大抵の人間も持つであろう音楽のイメージを叩き割ってくるパワープレイっぷり。

それは「業界の裏ってこんなに厳しんだぞっ」という裏話的なものともまた違って。

「ジャズ」と聞くと、私にとっては『スイングガールズ』の影響が大きいのでしょうが、おしゃれで陽気なものをイメージします。ジャズバンドのドラムと言ったらビックバンドビートで僕らのヒーローミッキーマウスが華麗に演奏している姿を思い出します。

そのイメージの中で印象的なのは、演奏者がみな演奏自体を楽しんでいるように見えるということ。それはジャズに限らず、クラシックでも合唱でも同じことで。

しかし。この映画ではそんな演奏の楽しさ、ジャズを演奏するとは何たるかという点には一切触れることがありません。

劇中アンドリューのドラムに対してフレッチャーが求めるのは「速さ」、「キー」、「テンポ」それだけ。

アンドリュー自身も演奏を極めているのではなく、ただがむしゃらにドラムを打ち叩いているようにしか見えない。

演奏者の「楽しさ」なんてものは全く見えてこない。

音楽ってなんだ…?

彼らにとって、音楽は、演奏することは、自分を証明するための「手段」であり、戦うための「道具」でしかないんですね。

音楽をメインテーマに用いた映画において、(指導者と生徒が存在するにも関わらず)表現の喜びや観客をここまでで意識しない作品は他にあるんだろうかと衝撃的でした。

 でもさ、それでもメロディ隊と重なって響くと無条件に「ジャズってめっちゃいいなあかっこいいなあ」と思ってしまうんだよね。

男同志の感情のぶつかり合いと

教師と生徒。

指導者と演奏者。

音楽家と音楽家。

こんなにドロッとした男と男の感情のぶつけ合いは見たことがなかった。

 

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恐怖に悪意に敵意に憎悪にプライドに満ち溢れた男二人がストレートに、ドストレートに殴り合いをするラスト数分間。

そこに、もう観客は存在しない。

場所も、時間も、何もかもなくなって、アンドリューとフレッチャーとドラムだけがそこにあって。

お互いに積りに積り、数分前まで相手を苦しめようと渦巻いていた感情が、昇華され超越した瞬間を目の当たりにしたことに見ていてただただ息をひそめ興奮するしかなかったです。

 

 価値ある100分間の”映画体験”

初めて『マッドマックス 怒りのデスロード』見たときのような、初めて4DXを体験した時のような、未知の体験がこの『セッション』にはありました。

気づけば画面から自分の心と体ごと強引に引き込まれていく気持ちよさ。

時間的制限と集中力の存在する映画というものにしかできない体験。

この映画は「感動大作」でも「少年の成長映画」でもなく、もはやストーリーなんてもんを超越した、強烈な映画体験をさせてくれるものなのです。

狂ったようにドラムを叩きつけるアンドリューを舞台裏から見たアンドリューパパの表情が全てだと思う。  

『セッション』ラスト数十分を見る私。まさにこんな顔。 

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こんなにもシンプルな方法で心を奪っていく映画は初めてでした。

劇場で見ていたらより特別なものだったろうなあ…。はあ。

 

実は私自身ドラムの経験があり、鑑賞前までなんとなく親近感を持っていたりしたんですね。あほなんで。

しかしそんな生ぬるい感情は開始すぐにアンドリューの演奏を見てぶち壊されました。

おい、次元が違うぞと。

 

実際、何かを極めるということは、こういうことなのでしょうか。

この映画に映っているものが何かを極めているということ、またその答えを求めることなのだとしたら、これまでとこれからの自分の人生に言い言えぬ恐怖を感じてしまうのでした。

 

まとめ

自分の人生の100分間を委ねる価値のある体験ができる。そんな映画でした。

この映画を見れば、独り言の多い陣内智則も黙り込んだ末にやっぱり言うでしょう。

「めっちゃよかったやないか!!」

 

セッション [国内盤HQCD仕様]

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セッション(字幕版)

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ラ・ラ・ランド (オリジナル・サウンドトラック)

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ドラマ「下剋上受験」第1話感想 サダヲとマルモと天才子役と

私は阿部サダヲが好きである。

2003年の宮藤官九郎脚本、篠原涼子・伊藤英明主演のドラマ『僕の魔法使い』で本気で惚れ込み以来、年々知名度と人気を増し舞台・映画・テレビ・音楽とあらゆるメディアで活躍していく阿部サダヲを追いかけてはあのムッチリした手で抱いてくんねえかなと涎を垂らしていた。

 

しかしそんな私のスーパーノンストップラブをスローダウンさせたドラマがあった。

 

『マルモのおきて』である。   

 

当時6歳の芦田愛菜&鈴木福という天才子役たちの天才演技とマルマルモリモリソングで一時ブームとなったこのドラマでサダヲは二人の父親代わりという役柄であった。

日曜21時台、完全なるファミリー枠である。

このドラマを見たとき、私は唸るしかできなかった。

2・3年前から主演を張ることが多くなっていたのは確かだけれど、ここまで人畜無害な国民的な役柄を演じるなんて、まったくしっくりこなかったのだ。

私にとっての理想のサダヲはパチンコ通いで女に金をせびる下半身男なのに…!

あんた…無難な男になんてならないで…!

 

そんなこんなで『マルモのおきて』は私のサダヲ人生の中で2度は開けない中学黒歴史ノートのような存在になっていたのであった。

阿部サダヲ×天才子役が怖い!

 

そんな恐怖が再来したのが今回の新ドラマ、『下剋上受験』

前置きが長くなりました。

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簡単にあらすじを書くと、

「中卒の父母と偏差値41の娘が塾を利用せずに父親による家庭学習のみで最難関中学の受験を目指す実話をもとにした奇跡の物語」というもの。

 

父親役阿部サダヲ×天才子役という、もういかにも『マルモのおきて』思い起こさせる組み合わせに、あまり気乗りしないまま第1話を見ました。

 

ファミリー向けといえばファミリー向け。

無難といえば無難。

でも攻めてるといえばかなり攻めてる。

ドラマのストーリー、サダヲの役どころ、どちらに対しても同じ感想で。

 

小学生をメインにおいたファミリー向けにしては22時台という少し遅めの時間。

先の見える王道ストーリーでありながら、一見順調そうに見えた中卒の信一の社会的状況が垣間見えるシーンだったり、結構な長尺で描いた信一の夢の「佳織スーパー万引き事件」だったり、妙にリアルでシビアでとがってる部分もあり…

そんな中、学歴・中卒・低所得というシビアな部分を笑いに変えるサダヲの存在が第1話にして大きな役割を担っていたように思います。

よくある「明るく元気が取り柄の父親」をしっかりと演じながらも、そういったドラマの違った面で、確かにこれはサダヲにしかできないんじゃないかと思わせる部分があった。

 

とはいえ、ドラマ全体の感想としては、ぶっちゃけまだ何とも言えない。

 

遊びどころを活かして、「王道」を想像する脳みそを意外性でたたき起こすような、そんな展開になるといいなと思います。

子役がわーんと泣いて親もわーんと泣いて、大団円なんていう天丼にはならないでほしい。

あとは今のところビビるくらい中卒を全否定した形になっているけれど、この姿勢をこのままいくのかフォローしていくのかは気になります。

  

 

個人的にツボったのが、娘の佳織のファッション。

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いかにもヨーカドーとかセシールで買ったようなファッションがよかったです。

最近のドラマでこんなに子供らしい服装をした子供は久々に見た気がするよ。

一方で天才子役、山田美紅羽ちゃんはアニーのオーディション番組に出てきそうなザ・完成感だった。

 

また、ストーリー以外で笑ったのが、大人計画でありグループ魂の港カヲルでおなじみの皆川猿時さんが主人公の友人役としてめっちゃグイグイだったこと。

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しかしドラマって「いきつけの飲食店」と「そこにたむろってる個性豊かなイツメン」がいないといけない法律でもあるんですかね。ワチャワチャ感がないといけないんだろうか。

このドラマ、ワチャワチャメンツが無駄に認知度のある人たちばかりでびっくりしました。ちゃんとフォーカス当たるといいなあ。

 

 

王道のファミリードラマの皮を被った攻めドラマだと期待しておきます。

1話目から家族全員分の入浴シーンがあったしね!

 

ぼくの魔法使い DVD-BOX

ぼくの魔法使い DVD-BOX

 

 

人の家のトイレをクリスマス仕様にした

メリークリスマス!

季節行事が大好物なプニ子です。

 

街中に季節ごとの飾りが溢れ出すと、気持ちがウズウズしてワクワクして止まらなくなる症状を抱えて生きています。

そんな訳で今回も(人の家の)トイレをコーディネートしてみました。

 

ちなみに以前、ハロウィン仕様にしたトイレの記事はこちら

 

rscl.hateblo.jp

 

 

いざ全貌をご覧あれ

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いやん!キャワイイィン!!!

 

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一番のポイントは床に降り積もったホワイトスノーです…!

都内はホワイトクリスマスとはいけない暖かさでしたが、このトイレにはホワイトクリスマスが訪れていたんですね。

 

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フタに真っ赤なリボンをかける事でこの時期だけの特別感を演出。

ホワイトな雪の中のプレゼント、といったところです。

 

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ウォシュレットボタンにも雪をあしらって可愛らしさを演出。

普段使い慣れた彼なら位置を見なくとも押せるはずなので大丈夫!(信頼感の厚さを表現)

 

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上から見下ろした前方の眺め。

ここから見ると本当に雪が降っているみたいですね!!

 

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一応ガーランドも下げて、ゴー☆ジャス感も出しました!

まるで六本木のイルミネーション!

 

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まるでキッズルームのようなキュートさで私も大満足。

 

掛かった金額

 

雪のわた…100円

ベルのガーランド…100円

ウォールステッカー…3coinsで150円

リボン…プレゼント包装についてきたものを使用で0円

 

★総額★ 350円

 

 

感想

完成したクリスマス仕様トイレを彼に見せたところ、

「ウワァすごい!!楽しい!でも綿が汚れたらすごく汚いね!!」

との感想をいただきました!

喜んでもらえたようで嬉しい!

 

数日だけとはいえ、低コストでここまで特別感に浸れるなんて、やった甲斐あるなぁと思います。

早く次のイベントがくるのが楽しみです。

 

彼「ちゃんと処理までやってね!」